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ワルキューレ [オペラ映像]

ワーグナー:ワルキューレ

ピエール・ブーレーズ指揮、パトリス・シェロー演出 1980バイロイト
LD、CD PHILIPS、DVD 外国版、TV録画
w80.jpg☆☆☆☆☆
 配役
ジークムント ペーター・ホフマン
ジークリンデ ジャニーヌ・アルトマイヤー
フンディング マッティ・サルミネン
ブリュンヒルデ ギネス・ジョーンズ
ヴォータン ドナルド・マッキンタイヤー
フリッカ ハンナ・シュヴァルツ

これこそ物語の世界を説得力をもって再現していると思います。国内版のDVDがないのが残念です。
2012年1月現在、日本語版DVDが再発売されています。Amazon.co.jp

現在(2004年)有名なワーグナー歌手、新国立劇場でブリュンヒルデ「神々の黄昏」だったガブリエーレ・シュナウトが、ワルキューレのひとりです。 参照:伝記、舞台写真など
音楽と舞台上の動きがぴったりと合っているのが非常に心地よいです。音楽が耳から入ってくるだけでなく、目にも見えるという感じでしょうか。

このバイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」ははじめて映像化された「リング」でもあったわけです。そのメイキング・フィルムも興味深いです。シェローも登場して、ちょっとよどみながらの英語で考えを語っています。

その他
video041.jpg1)ヴォルフガング・サヴァリシュ指揮 バイエルン国立歌劇場 1989 ニコライ・レーンホフ演出 TV DVD
ジークムント:ローベルト・シェンク、ジークリンデ:ユリア・ヴァラディ、フンディング:クルト・モル、ブリュンヒルデ:ヒルデガルド・ベーレンス、ヴォータン:ロバート・ヘイル、フリッカ:マリーナ・リポヴシェク

ジークムントは粗野で下品な男として描かれているようです。ジークリンデは苦労しているせいかひどく老け込んでいるようです。感情移入、難しいです。

video045.jpg2)ダニエル・バレンボイム指揮 バイロイト音楽祭1992 ハリー・クプファー演出 
ジークムント:ポール・エルミング、ジークリンデ:ナディーヌ・セクンデ、フンディング:マティアス・ヘレ、ブリュンヒルデ:アン・エヴァンス、ヴォータン:ジョン・トムリンソン、フリッカ:リンダ・フィニー

1988年の新演出初年と翌年、ジークムントはペーター・ホフマン、ブリュンヒルデは、初年だけかもしれませんが、デボラ・ポラスキでした。ペーター・ホフマンは絶不調だったとか、ひどい批評を目にしましたが、1988年のFM放送に限っていえば、それほどかしらと思います。ホフマンとしては最高ではないかもしれませんが、他のジークムントに比べれば、断然いいように聞こえます。この映像、なんだか求心力に欠けるというか、感情移入、難しいです。このジークリンデもえらく老け込んで、精気が感じられません。やくざっぽいヴォータンはえらく元気ですけど(1996/10/30)

2005年7月、この演出の「ニーベルングの指環」4部作中、ワルキューレのみ外国版ですが、DVD化されました。久しぶりにちょっと再生してみましたけど........ 視覚的にはどうも落ち着きません。動きがきまらない感じ。ジークムントがいかにも「駆け足!」って感じでとことこと駆け回るたびにしらけます。ジークムントはああいうふうに走らないに決まってます!  ジークリンデも望まぬ結婚で意気消沈してるのはわかるけど、そんなに肩を落として前屈みにならなくたって、芯は強い女のはずでしょ.... 声と合わないです。ヴォータンも元気がいいのはいいけど、肝心なところで身体をふらふらさせないでほしい...... 全体として歌手の表情が乏しいです。(2005.7.14記)
日本語字幕ありの国内盤も発売されたようです。(2006.5月記)

bl5618wdm21.jpg3)リッカルド・ムーティ指揮 アンドレ・エンゲル演出 ミラノ・スカラ座1994 TV
ジークムント:プラシド・ドミンゴ、ジークリンデ:ワルトラウト・マイアー、フンディング:マティアス・ヘレ、ブリュンヒルデ:ガブリエレ・シュナウト、ヴォータン:モンテ・ピダーソン[Monte Pederson 1958 - 2001 ]、フリッカ:マリーナ・リポヴシュク

スキンヘッドのヴォータン、かなり若い歌手だと思ったのですが、癌で亡くなったそうです。 どなたもなんとなく違う・・ような・・・  少なくとも映像では没入感は得られませんでした。ワルキューレの騎行の場面など、ひなげしか彼岸花かわからないけど、(彼岸花だと思いたい・・)赤い花の咲き乱れる草原の上を、映像の馬が飛んで来る、なかなか凝った美しい舞台です。でも、雰囲気としては西遊記を思い出させてくれます。ブリュンヒルデは孫悟空で、ヴォータン夫妻は妖怪ですね。双子とフンディングは・・・ 妖怪にいじめられる普通の人間ってところかしら。

video042.jpg4)ジェームズ・レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場1989 オットー・シェンク演出 LD DVD
ジークムント:ゲイリー・レイクス、ジークリンデ:ジェシー・ノーマン、フンディング:クルト・モル、ブリュンヒルデ:ヒルデガルド・ベーレンス、ヴォータン:ジェームズ・モリス、フリッカ:クリスタ・ルートヴィヒ

小山のような双子は興醒め。それなのに、フンディング共々、なぜか保護色のように舞台装置に埋没している。魅力的であるべき双子の台詞回し、つまり歌い方も好みじゃないようで、とてもいい気持ちにはなれません。地面に足をつけて歩いたりしない不死の神々の神々しさを強調しているつもりかもしれない襤褸系衣装もなんだか締まらない感じ。
2004年秋

video044.jpg5)ローター・ツァグロゼク指揮 クリストフ・ネル演出  シュツットガルト2002   TV DVD
ジークムント:ロバート・ギャンビル、ジークリンデ:アンジェラ・デノーケ、フンディング:Attila Jun、ブリュンヒルデ:Renate Behle、ヴォータン:Jan-Hendrik Rootering、フリッカ:Tichina Vaughn

なんだか気色悪い舞台です。盛りのついたネコにしては、ネコの美しさには欠けている双子、どこか恐ろしい全体主義国家の収容所長を思わせるフンディング、なぜかぶよぶよのヴォータンに対照的にギスギスの女看守かと思わせられるブリュンヒルデ。これだけ醜悪さが迫ってくると、映像での鑑賞は相当しんどい感じ。ジークリンデは演技してますって雰囲気がしらけます。それなりに、はっとするようないい表情とかも少なくないんですけど・・・ ジークムントのほうは、もうカラマワリ。みっともないジークムントというのが演出コンセプトなのかもしれませんけど、やっぱりそこはかとない品格は見せてほしいです。ノートゥング(剣)を引き抜く場面は、全然理解できません。剣を何か特別に解釈したいらしいんですけど、少なくとも直感的には伝わってきませんね。思わせぶりなものがいっぱい出て来るし、思わせぶりなことやってますけど、同様です。劇画で、やたら、醜悪で、なんだかわけわからない系のってありますが、あんな感じかしら。

6)☆☆☆☆☆ロペス=コボス指揮 ゲッツ・フリードリッヒ演出 ベルリン・ドイツ・オペラ1984 LD TV
ジークムント:ペーター・ホフマン、ジークリンデ:ユリア・ヴァラディ、ブリュンヒルデ:カタリーナ・リゲンツァ、フンディング:マッティ・サルミネン、ヴォータン:サイモン・エステス

メイキングですが、ワルキューレはもちろん、他の三作も、是非とも全部見たい聴きたいと思わせられます。

7)デ・ワールト指揮 ニコライ・レーンホフ演出 サンフランシスコ歌劇場1985 ビデオ
ジークムント:ペーター・ホフマン、ジークリンデ:ジャニーヌ・アルトマイヤー、ブリュンヒルデ:ギネス・ジョーンズ、ヴォータン:ジェームズ・モリス、フリッカ:ヘルガ・デルネシュ、フンディング:ジョン・トムリンソン?

非正規版につき、画質、音質とも非常に悪いのですが、知っている歌手は、判別できます。
2005年6月

video0421.jpg8)ベルトラン・ド・ビリー指揮 ハリー・クプファー演出 2003年、バルセロナ、リセウ劇場DVD(外国版)
ジークムント:リチャード・バークリー=スティール、ジークリンデ:リンダ・ワトソン、フンディング:エリック・ハルファーソン、ブリュンヒルデ:デボラ・ポラスキ、ヴォータン:ファルク・シュトルックマン、フリッカ:リオバ・ブラウン

シュトゥットガルトに続いて「ニーベルンクの指環」正規版DVD発売です。ゲッツ・フリードリヒ演出の「トンネル・リング」のほうが観たいですが、時代にはかないません。美意識がどうも違うのか、なんとも美しくない舞台です。精神状態がよくなかったせいもあるのでしょうが、気分が悪くなりました。いちいちわざとらしく、繊細かつ微妙な表現とは無縁という感じです。衣装、扮装も全然似合っていないと思います。
      
9)飯盛泰次郎指揮 高島勲演出 東京シティ・フィル2001 東京文化会館 TV
ジークムント:田中誠、ジークリンデ:横山恵子、フンディング:長谷川顕、ブリュンヒルデ:緑川まり、ヴォータン:福島明也
2006年5月

video0422.jpg10)ハルトムート・ヘンヒェン指揮ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団、 ピエール・オーディ演出 アムステルダム音楽劇場1999年
ジークムント:ジョン・キース、ジークリンデ:ナディーヌ・セクンデ、フンディング:クルト・リドル、ブリュンヒルデ:ジャニーヌ・アルトマイヤー、ヴォータン:ヨーン・ブレッヘラー、フリッカ:ラインヒルト・ルンケル

またまた「ニーベルンクの指環」正規版DVD発売です。外国版ですが、日本語字幕もあります。ゲッツ・フリードリヒ演出の「トンネル・リング」のほうが観たいですが、時代にはかなわないとしつこく思ってしまいます。「ワルキューレ」だけ、惰性で見ることにしました。
舞台の真ん中のオーケストラを置き、それを三方取り囲むような湾曲した舞台で演技が行われます。映像で見る限り、ひどくだだっぴろく見えます。オーケストラ団員が視野に入るのがじゃまな感じです。実際に劇場で見る場合、どの程度見えるのか見当がつきません。画面下の方に突き出ている黒い影は観客の頭のようですから、かぶりつきってところなのでしょうか。映像は俯瞰するような感じの部分が多いようです。歌手がすたすたの動く距離の長さがけっこう気になります。一幕は、あの広さにたった三人の登場人物ですから、余計そうなのかもしれません。
衣装、髪型など、凝りすぎという印象。特にジークムントはぼろをいっぱい巻き付けているようなみの虫スタイルで見苦しい。後ろで三つ編みにした長い髪など、インディオをイメージしてるのでしょうか。フンディングは豪華な衣装ですが、違和感あり。ジークリンデも重ね着系の衣装がうっとうしい。最後に重ね着を全部脱いで一枚になったら、まあ許容範囲になり、ジークムント同様、後ろの長い三つ編みをほどくと、角度によっては若々しい娘に見えます。
フンディングとジークリンデは声も歌も良いですが、ジークムントは見かけがむさ苦しいだけでなく、声も歌もそんな感じ.....。
一幕フィナーレ、フンディングの館炎上ってのは、まあ舞台がにぎやかになっていいけど、だれが放火したのかしら・・・ 炎が上がったあと、二人が抱き合って暗転だから、二人の仕業だと変。だれが放火したにしても時間的に問題じゃないかしら。フンディングが起きてしまうじゃないの...... 
以上、一幕を見ての感想です。
      
11)ズービン・メータ指揮 ラ・フラ・デルス・バウス演出 バレンシア2007年 TVクラシカジャパン
ヴォータン:ユハ・ウーシタロ、 フリッカ:アンナ・ラーション、 アルベリヒ:フランツ・ヨーゼフ・カペルマン、 ミーメ:ゲルハルト・ジーゲル、 ファーゾルト/フンディング/ハーゲン:マッティ・サルミネン、 ジークムント:ペーター・ザイフェルト、 ジークリンデ:ペトラ・マリア・シュニッツァー、 ブリュンヒルデ:ジェニファー・ウィルソン、 ジークフリート:ランス・ライアン

12)ダニエル・バレンボイム指揮 ギー・カシアス演出 ミラノ スカラ座2010.12.7 TV NHKBSプレミアム2011.12.29
ジークムント:サイモン・オニール、 ジークリンデ:ワルトラウト・マイアー、 フンディング:ジョン・トムリンソン、 ブリュンヒルデ:ニナ・シュテンメ、 ヴォータン:ヴィタリ・コワリョフ(ルネ・パーペの代役)、 フリッカ:エカチェリーナ・グバノーヴァ

13)ジェイムズ・レヴァイン指揮 ロバート・ルパージュ演出 メトロポリタン・オペラ 2011年4-5月 新演出 TV2012
ブリュンヒルデ:デボラ・ヴォイト、 ヴォータン:ブリン・ターフェル、 ジークムント:ヨナス・カウフマン、 ジークリンデ:エヴァマリア・ウェストブローク、 フリッカ:ステファニー・ブライザ、 フンディング:ハンスペーター・ケーニヒ

14)クリスチャン・ティーレマン指揮 タンクレッド・ドルスト演出 バイロイト音楽祭2010年 TV NHKBS2 2010.8.30
ジークムント:ヨハン・ボータ、 ジークリンデ:エディット・ハッラー、 フンディング:カンチュル・ユン、 ヴォータン:アルベルト・ドーメン、 ブリュンヒルデ:リンダ・ワトソン、 フリッカ:藤村 実穂子

15)2007年 エクサンプロヴァンス

16)二期会 
録音
cd041.jpg1)ピエール・ブーレーズ指揮 バイロイト音楽祭1980 パトリス・シェロー演出 PHLIPS
ジークムント:ペーター・ホフマン、ジークリンデ:ジャニーヌ・アルトアイヤー、フンディング:マッティ・サルイネン、ブリュンヒルデ:ギネス・ジョーンズ、ヴォータン:ドナルド・マッキンタイヤー、フリッカ:ハンナ・シュヴァルツ
映像化されているものと同年の録音ですが、音源が違うようです。

2)ピエール・ブーレーズ指揮 バイロイト音楽祭1979 パトリス・シェロー演出 NHK-FM
ジークムント:ペーター・ホフマン、ジークリンデ:ジャニーヌ・アルトアイヤー、フンディング:マッティ・サルイネン、ブリュンヒルデ:ギネス・ジョーンズ、ヴォータン:ドナルド・マッキンタイヤー、フリッカ:ハンナ・シュヴァルツ
2006.1.17 ネットの同好の方からいただきました。感謝!

3)ピエール・ブーレーズ指揮 バイロイト音楽祭1976 パトリス・シェロー演出 CD-ROM
ジークムント:ペーター・ホフマン、ジークリンデ:ハネローレ・ボーデ、フンディング:マッティ・サルイネン、ブリュンヒルデ:ギネス・ジョーンズ、ヴォータン:ドナルド・マッキンタイヤー、フリッカ:エヴァ・ランドヴァー

walkurea1.jpg4)一幕 メータ指揮 ニューヨーク・フィル ライブ コンサート 1985 CBS/SONY
ジークムント:ペーター・ホフマン、ジークリンデ:エヴァ・マルトン、フンディング:マルッティ・タルヴェラ

5)バレンボイム指揮 ハリー・クプファー演出、バイロイト音楽祭1988 NHK-FM
ジークムント:ペーター・ホフマン、ジークリンデ:ナディーヌ・セクンデ、フンディング:マティアス・ヘレ、ヴォータン:ジョン・トムリンソン、ブリュンヒルデ:デボラ・ポラスキ、フリッカ:リンダ・フィニー
同好の方のご好意で聴くことができました。感謝、感激です。

cd042.jpg6)クレメンス・クラウス指揮 バイロイト音楽祭1953  
ジークムント:ラモン・ヴィナイ、ジークリンデ:レジーナ・レズニク、フンディング:ヨーゼフ・グラインドル、ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ、ヴォータン:ハンス・ホッター
はじめてのワルキューレ。好奇心で聞きましたが、そこそこおもしろかったです。

cd049.jpg7)一幕 クレンペラー指揮 ニューフィルハーモニアオーケストラ 1969
ジークムント:ウィリアム・コクラン、ジークリンデ:ヘルガ・デルネシュ、フンディング:ハンス・ゾーティン


cd043.jpg8)一幕 マゼール指揮 ピッツバーグ・シンフォニーオーケストラ 1991
ジークムント:クラウス・ケーニヒ、ジークリンデ:スーザン・ダン、フンディング:ペーター・メーベン

9)マレク・ヤノフスキ指揮 ドレスデン1981 eurodisc
ジークムント:ジークフリート・イェルザレム、ジークリンデ:ジェシー・ノーマン、フンディング:クルト・モル、ヴォータン:テオ・アダム、ブリュンヒルデ:ジャニーヌ・アルトアイヤー、フリッカ:イヴォンヌ・ミントン
     
10)ベーム指揮 バイロイト音楽祭1967 PHILIPS
ジークムント:ジェームズ・キング、ジークリンデ:レオニー・リザネク、フンディング:ニーンシュテット、ヴォータン:テオ・アダム、ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン、フリッカ:アンネリーゼ・ブルマイスター

11)ハイティンク指揮 バイエルン放送交響楽団1988 EMI
ジークムント:ライナー・ゴールドベルク、ジークリンデ:シェリル・ステューダ、フンディング:マッティ・サルミネン、ヴォータン:ジェームズ・モリス、ブリュンヒルデ:エヴァ・マルトン、フリッカ:ワルトラウト・マイヤー

12)ショルティ指揮 ウイーン・フィル DECCA
ジークムント:キング、ジークリンデ:クレスパン、フンディング:フリック、ヴォータン:ホッター、ブリュンヒルデ:ニルソン、フリッカ:フラグスタート

13)朝比奈隆指揮 新日本フィル 1988 ライブ 山野楽器
ジークムント:大野徹也、ジークリンデ:西松甫味子、フンディング:高橋啓三、ヴォータン:池田直樹、ブリュンヒルデ:西明美、フリッカ:辻宥子

cd044.jpg14)一幕 ダニエル・バレンボイム指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団 1993 TELDEC
ジークムント:プラシド・ドミンゴ、ジークリンデ:デボラ・ポラスキ、フンディング:ジョン・トムリンソン


cd045.jpg15)メータ指揮 バイエルン国立歌劇場2002 ライブ  FARAO
ジークムント:ペーター・ザイフェルト、ジークリンデ:ワルトラウト・マイヤー、フンディング:クルト・リドル、ヴォータン:ジョン・トムリンソン、ブリュンヒルデ:ガブリエレ・シュナウト、フリッカ:藤村美穂子 


cd046.jpg16)ショルティ指揮 バイロイト音楽祭1983  celestial_audio
ジークムント:ジークフリート・イェルザレム、ジークリンデ:ジャニーヌ・アルトマイヤー、フンディング:マティアス・ヘレ、ヴォータン:ジークムント・ニムスゲルン、ブリュンヒルデ:ヒルデガルド・ベーレンス、フリッカ:ドリス・ゾッフェル

17)ヴァレリー・ゲルギエフ指揮 メトロポリタン歌劇場ライヴ 2005.4.23 ネット・ラジオ(バルトーク・ラジオ)
ジークムント:プラシド・ドミンゴ、ジークリンデ:Katarina Dalayman、フンディング:Stephen Milling、ヴォータン:Mikhail Kit、ブリュンヒルデ:Olga Szergejeva、フリッカ:Larissza Diadkova
http://real1.radio.hu/bartok/index.htm

ジークムントといえばドミンゴになってしまった感あり。このあいだのウィーン国立歌劇場、プロムスもそうだったし、7月はコヴェントガーデンにも出演したということ。どれもなんというか気の抜けたような、間延びした感じの歌い回しには、うんざり。 音を無意味に引き延ばすのも嫌だ。ところどころ音をはしょるというか、語の一部(シラブル)をはしょるような感じを受けるし。聴かなければいいんだけど・・・  けっきょくドミンゴが無難で、それ以上に魅力的な歌い手がいないってことも間違いがないみたい。それに、新しく発売されたNAXOSのトリスタンでも感じたけど、他の歌手の歌い口というか声の雰囲気が、なんとなくドミンゴに似ているような・・ ・  ワーグナー独特の緊張感のある、張りつめた歌唱の美しさはどこにもない。だいたいそんなものはめったにありはしないし、ありもしなかったのだと思う。他人は笑うとしても、テノールはペーター・ホフマンが唯一そういう歌手だったということを、再確認するためにだけ、新しい放送や録音を聴いているのかもしれない。
ジークリンデもか細い声の上、かすれて、魅力無し。双子としての存在感がなく、お互い、ご勝手にって感じ。ヴォータンとブリュンヒルデは第一声でがっくり。でも、ヴォータン&フリッカは、一応夫婦としての人間関係が感じられる。フリッカは結構良さそうと思ったけど、長くひとりで歌うと単調で退屈。三幕のブリュンヒルデとヴォータン、なんだか違う曲みたいに聞こえた。(2005.8.6記)

gekijo.jpg18)クリスチャン・ティーレマン指揮 Tankred Dorst演出、バイロイト音楽祭2006年7月27日 ネットラジオ
ジークムント:エンドリック・ヴォトリヒEndrik wottrich、ジークリンデ:エードリアン・ピエチョンカAdrianne Pieczonka、フンディング:カンチュル・ヤンKwangchul Youn、ヴォータン:ファルク・シュトルクマンFalk struckmann、ブリュンヒルデ:リンダ・ワトソンLinda watson、フリッカ:Michelle Breedt
http://real1.radio.hu/bartok/index.htm

やはりというか、ずっと前にベルリン国立歌劇場来日公演「魔笛」でタミーノだったときも、好きじゃなかったけど、ますますおじさん化が進んだジークムント。全然魅力的じゃない。ワーグナー・テノールというのは、とにかく声が美しくない人が少なくない。ホフマンはもちろん、コロも、イェルザレムでさえ、例外的な存在だったのかもしれない。

wlk55by.jpg19)ヨーゼフ・カイルベルト指揮 ヴィーラント・ワーグナー演出、バイロイト音楽祭1955年 TESTAMENT
ジークムント:ラモン・ヴィナイ、ジークリンデ:グレ・ブロウウェンスティーン、フンディング:ヨーゼフ・グラインドル、ヴォータン:ハンス・ホッター、ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ、フリッカ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
「リング」初のステレオ録音なのだそうだ。確かに今までに聴いたいわゆるヒストリカル録音に比べて音質は格段によく、聴きやすい。が、人物像が浮び上がってくるかというと、一幕を聞き終わった限りでは、ないというか、いまひとつもどかしい感じがする。言い換えれば、人間性が感じられないのかもしれない。これが、英雄らしい英雄ということなのか。二幕、神が登場するわけだが、多分まさに神なのかもしれない。(2006.8.19)



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長谷川頌弥

「ロペス=コボス指揮 ゲッツ・フリードリッヒ演出 ベルリン・ドイツ・オペラ1984」のLD、ずっと探しているのですが、お目にかかれた試しがありません。単体で発売されていたものなのでしょうか?何というタイトルで出ていたのでしょうか?
by 長谷川頌弥 (2023-07-18 03:01) 

euridice

長谷川様
もう大昔のことになって、記憶があいまいです。
機械が壊れたあと、LDは処分したようで
見つかりません。どこかにしまいこんだのかもしれませんけど・・・・

検索したところ、国会図書館のサイトがヒットしました。
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009129517-00?ar=4e1f

メイキング・オブ・リング フリードリヒ演出のワーグナー「ニーベルングの指輪」ができるまで : ヘスス・ロペス・コボス指揮 : ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団

著者 ゲッツ・フリードリヒ インタヴュー&演出
著者 サイモン・エステス, カタリーナ・リゲンツァ, ルネ・コロ, ペーター・ホフマン, ユリア・ヴァラディ, ゴットフリート・ホルニック, マッティ・ザルミネン 出演

シリーズ名 ベルリン・ドイツ・オペラ・LDコレクション

出版地(国名コード) JP
出版地 [東京]
出版社 BMGビクター
出版年月日等 [199-]
大きさ、容量等 ビデオディスク 1枚 (81分) : LD
注記 収録: 1984~85年
注記 資料種別 : [映像資料]
注記 ヘスス・ロペス=コボス指揮 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
注記 レーベル名 : BMG Opera Presentation
発売番号(録音・映像資料) BVLO-78
出版年(W3CDTF) 1990
NDLC YL311
対象利用者 一般
資料の種別 映像資料
資料の種別 レーザーディスク
by euridice (2023-07-18 07:45) 

euridice

こちらの記事ものぞいていただいたでしょうか?
https://euridiceneeds.blog.ss-blog.jp/2007-04-19
by euridice (2023-07-18 08:19) 

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