ローエングリン 新国立劇場 [劇場通い]
2012.7.20 新国情報誌8月号表紙
2012.6.13
ワーグナー：ローエングリン
ペーター・シュナイダー指揮
マティアス・フォン・シュテークマン演出
東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場2012.6.13
ローエングリン：クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ：リカルダ・メルベート
テルラムント：ゲルト・グロホフスキー
オルトルート：スサネ・レースマーク
国王：ギュンター・グロイスベック
「ローエングリン」というオペラを初めて聴いたり、レーザーディスクで観たりしたとき、そして、繰り返し見聞きした録音や映像。これらを無にするほどの感動はなかったけど、すばらしい「ローエングリン」でした。
３幕、トランペットを客席上階舞台脇サイドで派手に鳴らした音の響きは、人を一つの方向に向かわせる効果を感じて怖いほどでした。１幕、決闘場面、照明に浮かび上がる剣を振るうローエングリンが神々しいばかりに美しかった。姿も歌も時にかつての映像で引き込まれたP.ホフマンのローエングリンを彷彿とさせるものがありました。昨年夏のバイロイト音楽祭の批評にもありましたが、この批評を実感できました。
演出全体は多少物足りないというか、散漫な感じが残りました。まだまだ推敲の余地があるというか、完成はまだ先にあるという印象。合唱団の衣装は違和感あり。エルザも白、後に黒のドレスはとても似合って素敵でしたが、１幕と２幕前半のワンピース？は不格好。特に１幕の後ろ襟は何でしょうか。２幕の花嫁のベールも意味付けしすぎ。衣装に極端な意味付けをするのはあまり好きじゃないです。
３幕、いわゆる「名乗りの歌、聖杯物語」の扱いは多分独特、特徴的でした。共同体全体、つまり世界に向けて宣言するのではなく、エルザを抱くようにしてエルザ個人に対してつぶやかれる・・歌そのものは力強く歌われました・・ この演出は少々違和感があり、理解できず、まだよくわからないというところです。
久しぶりにプログラムを買いました。演出のプロダクションノート、興味深く読みました。非常に率直でわかりやすく、同意するかしないかは別として、説得力があります。こういうプロダクションノートは珍しいように思います。
関連記事：
新国：ホフマン物語
ドイツの新白鳥の騎士
バイロイト1982年ローエングリンDVD小学館「魅惑のオペラ」 新国の売店にはこれが置いてありました。他の映像はフォークト・ローエングリンのバーデンバーデンと昨年のバイロイト。
バイロイト1982年ローエングリンDVD：デアゴスティーニ
2012.6.1
「ローエングリン」開幕です。ローエングリンの音楽にのせたスライドショー＠YT再生リスト
ローエングリン役のフォークトのインタビューが新国サイトにアップされています。すでに来日稽古中ということです。フォークトインタビュー
朝日新聞にインタビュー記事が載ったそうです。keyakiさんのブログでご覧ください。
2012.6.13
ワーグナー：ローエングリンペーター・シュナイダー指揮
マティアス・フォン・シュテークマン演出
東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場2012.6.13
ローエングリン：クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ：リカルダ・メルベート
テルラムント：ゲルト・グロホフスキー
オルトルート：スサネ・レースマーク
国王：ギュンター・グロイスベック
「ローエングリン」というオペラを初めて聴いたり、レーザーディスクで観たりしたとき、そして、繰り返し見聞きした録音や映像。これらを無にするほどの感動はなかったけど、すばらしい「ローエングリン」でした。
３幕、トランペットを客席上階舞台脇サイドで派手に鳴らした音の響きは、人を一つの方向に向かわせる効果を感じて怖いほどでした。１幕、決闘場面、照明に浮かび上がる剣を振るうローエングリンが神々しいばかりに美しかった。姿も歌も時にかつての映像で引き込まれたP.ホフマンのローエングリンを彷彿とさせるものがありました。昨年夏のバイロイト音楽祭の批評にもありましたが、この批評を実感できました。
演出全体は多少物足りないというか、散漫な感じが残りました。まだまだ推敲の余地があるというか、完成はまだ先にあるという印象。合唱団の衣装は違和感あり。エルザも白、後に黒のドレスはとても似合って素敵でしたが、１幕と２幕前半のワンピース？は不格好。特に１幕の後ろ襟は何でしょうか。２幕の花嫁のベールも意味付けしすぎ。衣装に極端な意味付けをするのはあまり好きじゃないです。
３幕、いわゆる「名乗りの歌、聖杯物語」の扱いは多分独特、特徴的でした。共同体全体、つまり世界に向けて宣言するのではなく、エルザを抱くようにしてエルザ個人に対してつぶやかれる・・歌そのものは力強く歌われました・・ この演出は少々違和感があり、理解できず、まだよくわからないというところです。
久しぶりにプログラムを買いました。演出のプロダクションノート、興味深く読みました。非常に率直でわかりやすく、同意するかしないかは別として、説得力があります。こういうプロダクションノートは珍しいように思います。
関連記事：
新国：ホフマン物語
ドイツの新白鳥の騎士
バイロイト1982年ローエングリンDVD小学館「魅惑のオペラ」 新国の売店にはこれが置いてありました。他の映像はフォークト・ローエングリンのバーデンバーデンと昨年のバイロイト。
バイロイト1982年ローエングリンDVD：デアゴスティーニ
2012.6.1
「ローエングリン」開幕です。ローエングリンの音楽にのせたスライドショー＠YT再生リスト
ローエングリン役のフォークトのインタビューが新国サイトにアップされています。すでに来日稽古中ということです。フォークトインタビュー
朝日新聞にインタビュー記事が載ったそうです。keyakiさんのブログでご覧ください。
「現代最高のローエングリン、フォークト主演」は、誇大広告ではなかった....と思いました。
それにしてもあの髪型、あれは意図的にまねしてますね、ホフマンを。
>名乗りの歌、聖杯物語」の扱いは多分独特、特徴的でした。共同体全体、つまり世界に向けて宣言するのではなく、エルザを抱くようにしてエルザ個人に対してつぶやかれる・・歌そのものは力強く歌われました・・
確かに、エルザに向けてのものでした.....私は、この歌を楽しみにしていますが、感動しました。
私の記事をTBしますので承認お願いします。
by keyaki (2012-06-15 01:16)
目下最高に間違いないですね。また新国に出演してほしいです。まだ公演のない「パルジファル」、そして「マイスタージンガー」の再演あるいは新演出に期待です。
そういえば、リカルダ・メルベートも、
タンホイザーのエリザベート、すばらしかったですね。
コジファントゥッテもなかなかよかったし・・
彼女もそして国王役のギュンター・グロイスベックも
また来てほしいものです。
by euridice (2012-06-15 20:09)
こんばんは。
この公演の録画の件でコメントをいただいたのですが、記録用に録画してあって、しばらくすると、新国５階のブースで鑑賞できるようになるそうです。
新国ってサービスよいのですね。
こちらからもTBさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
by kametaro07 (2012-06-17 20:26)
kametaro07さん、ありがとうございます。
＞記録用
これは全公演しているようですね。以前、５階でいろいろ見たことがあります。ドン・キホーテはグループ鑑賞というのに参加しました。大画面のモニターで見ることができました。なかなか良い映像でした。字幕もちゃんとついていたように思います・・記憶があいまい・・
by euridice (2012-06-17 20:42)