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ゲッツ・フリードリヒ演出のリング ベルリン・ドイツ・オペラ [PH]

1984年にはじまったゲッツ・フリードリヒ演出の、ワーグナー作曲四部作オペラ「ニーベルングの指環」すなわち略して「リング」、ベルリン・ドイツ・オペラは、「トンネル・リング」と称されたそうです。1987年には来日公演があって、ご覧になった方も少なくないでしょう。私は残念ながらオペラに興味を持つ前だったし、もし興味があっても、たぶん行かなかった、あるいは、行けなかったと思います。
このワルキューレ、映像はメイキングだけですけど、音声部分は全曲聴くことができました。

ワーグナー:ワルキューレ
ベルリン・ドイツ・オペラ1984年10月6日
ゲッツ・フリードリヒ演出
ヘスス・ロベス・コボス指揮

ジークムント:ペーター・ホフマン
ジークリンデ:ユリア・ヴァラディ
フンディング:マッティ・サルミネン
ヴォータン:サイモン・エステス
ブリュンヒルデ:カタリーナ・リゲンツァ
フリッカ:ダイアン・カリー
ワルキューレたち:シェリル・ステューダ、ルーシー・ピーコック、ヨーコ・ノムラ、バーバラ・フォーデル、アナベル・バーナード、バーバラ・シェルラー、カヤ・ボリス、ルートヒルト・エンゲルト

レーザーディスクが消える寸前だったころに、このプロダクションのリハーサル映像LDが発売されました。たぶんドイツでテレビ放送されたものだと思いますが、これがとってもおもしろくて、うれしかったです。あっという間にレーザーディスクが姿を消し、DVD化もされないようです。後にクラシカ・ジャパンで放送されたと思います。

4話とも全部とてもおもしろそうなので、是非映像が欲しかったもののひとつです。そりゃもちろんこの配役で^^!
bdo84_top.jpg bdo84_top2.jpg



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コメント 5

ななこ

こんばんは。
相変わらずこちらのサイトはまだ視聴不可なのですが、トンネルリングは行こうかとても迷ったので懐かしく思い出しました。
結局、その頃字幕もなかったと思いますし、まだ理解不可能と判断してやめました。
バイロイトまで出かけてた知人がリングを聴くためにドイツ語をマスターしたときき、無謀にも私も青山のゲーテインスティテュートへ週2回の語学講座に1年間通いましたが、ものになりませんでした(><)

日本公演のジークムントは誰だったのかしら?
記憶がありません。
ペーターホフマンがこの時来日してれば・・・
多分聴きに行ったと思います。

リングの4夜を引っ越し公演の過密なスケジュールで聴くのは体力気力が充実してないと無理だと思います。
そろそろ年齢的に実舞台はあきらめかな・・・と弱気になっています。
by ななこ (2007-04-19 23:57) 

euridice

>日本公演のジークムントは誰だったのかしら?
以前の記事のコメントで話題になっています。
1日目がワーレン・エルスワース、
2、3日目はジークフリート・イェルザレムだったようです。

http://blog.so-net.ne.jp/euridiceneeds/2005-05-08
http://blog.so-net.ne.jp/euridiceneeds/2005-12-09

ついでにこちらにも来日トンネルリングについてコメントがあります。
http://blog.so-net.ne.jp/euridiceneeds/2006-09-18
by euridice (2007-04-20 20:59) 

TARO

ようやく「ワルキューレ」まできました。
この公演、全曲録音が残ってたんですねえ・・・
ステューダーやルーシー・ピーコックなど後に有名になる歌手たちがワルキューレを歌ってるのも、さすがという感じ。
アナベル・バーナードって、もしかして日本ではアンナベル・ベルナールとして知られてる人かもしれません。70年代にはベームのもとで「イドメネオ」のエレットラとか歌ってた人ですが、違うかな?
by TARO (2007-04-22 21:04) 

kリングゾル

ゲッツ・フリードリッヒのトンネルリング、東京で見ました(ワルキューレのみ見そびれました!痛恨!)。
すごく面白い演出で、いくつか見た実演、ビデオの中でも、最も素晴らしいリングでした。

ワーグナーの音楽の幻想性や楽しさも十分視覚化し、物語がわかりやすく、しかし神々の黄昏では打って変わって、背景全面の美しい夕日と、舞台手前に最期まで横たわるノルンの赤い切れた紐、巨大な柱のようにそびえる拡大鏡といった道具立てで、暗い悲劇性を見せていました。

日本公演用に作られた奥が二股に分かれた鉄のトンネルも、素晴らしい作りで、エピソードが複雑に絡まっていくリングの物語の舞台として理想的なもので、本当に素敵でした。ラインの黄金でファフナーが引き上げるとき、どちらに行くか迷ったり、ジークフリートの二幕でヴォータンが横の扉から現れるとき、奥から明るく後光が差したり‥。
ライン川の川底の波も、暗い鉄のトンネルの中でエメラルドグリーンに美しく輝き、ヴァルハラ入城の虹は、トンネル全体が七色に輝いて、忘れがたい印象でした(何年も後、舞台装置の工房でバイトした時に、「あのお城は俺達が作ったんだよ。誰がこんな贅沢な舞台を見に行くのかと思ったよ。」という職人さんに出会いました)。
もし映像が残っていれば、一部でもいいからなんとしても見たいものです。
当時のFMfan(この雑誌ももうなくなりましたね)を見ると、舞台や舞台裏の写真、フリードリッヒのインタビューを見ることができます。
歌手では、何と言ってもルネ・コロのジークフリート!いきなり鍛冶の歌から余りに素晴らしく、ノックアウトされました。森のささやきも、とても美しい歌声で聞かせていました。リゲンツァのブリュンヒルデも素晴らしく、仰向けに寝たまま第一声を発したジークフリート三幕では、そのままコロを圧倒してしまっていました。

フリードリッヒの演出は、今日流行の、演出家のエゴとしか思えない無理な読み替えのようなものではなく、作品の中のドラマを、たくさんのアイディアで楽しませながらもシンプルに見せてくれるもので、今こういう演出家はもういないのかな、と思います。
オペラをよく知っていて、作品に対する読みの深さとともに謙虚さが必要なのか、と思います。

長文で失礼しました。
by kリングゾル (2011-10-25 20:50) 

euridice

kリングゾルさん
すばらしい体験をなさってうらやましいです。

すべてが一体となって感動できるオペラに出会えるのは
本当に運がいいことだと思います。
by euridice (2011-10-26 08:38) 

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