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フィガロの結婚 [オペラ映像]

モーツァルト:フィガロの結婚

video25.jpg指揮:アバド ウィーン・フィル 演出 :ジョナサン・ミラー 1991アンディアウイーン TV  LD
☆☆☆☆☆
 配役
フィガロ ルチオ・ガッロ
スザンナ マリー・マクローリン
伯爵 ルッジェーロ・ライモンディ
伯爵夫人 シェリル・ステューダ
ケルビーノ ガブリエラ・シーマ
バジリオ ハインツ・ツェドニク
マルチェリーナ マルガリータ・リロワ

とてもおもしろいホーム・コメディになっていると思います。視覚的に違和感がないのがいいです。DVDが出ていないのが残念です。

その他
video251.jpg1)☆☆☆☆☆ベーム指揮、ポネル演出1976 LD DVD
フィガロ:ヘルマン・プライ、スザンナ:ミレッラ・フレーニ、伯爵:ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ、伯爵夫人:キリ・テ・カナワ、ケルビーノ:マリア・ユーイング、バルバリーナ:ジャネット・ペリー
はじめてのフィガロの結婚。ユーイングのケルビーノが可愛くて、とても気に入りました。いかにも腹に一物ありそうな伯爵も魅力的です。原作にあると言われる反貴族を正面に出した演出です。

video252.jpg2)☆☆☆☆
ベーム指揮、ウィーン・フィル ギュンター・レンネルト演出 ザルツブルク音楽祭1966 DVD
フィガロ:ワルター・ベリー、スザンナ:レリ・グリスト、伯爵:イングヴァル・ヴィクセル、伯爵夫人:クレア・ワトソン、ケルビーノ:エディス・マティス、バルトロ:ゾルタン・ケレメン

3)☆☆☆☆
video253.jpgハイティンク指揮、グラインドボーン音楽祭1994 DVD
フィガロ:ジェラルド・フィンリー、スザンナ:アリソン・ハグリー、伯爵:アンドレアス・シュミット、伯爵夫人:ルネ・フレミング、ケルビーノ:マリー・アンジェ・トドロヴィチ
若い伯爵が魅力的です。

video254.jpg4)☆☆☆
バレンボイム指揮、ヴォルフガング・ウェーバー演出 ベルリン国立歌劇場 1999 TV  DVD
フィガロ:ルネ・パーペ 、スザンナ:ドロテア・レッシュマン、伯爵:ローマン・トレーケル、伯爵夫人:エミリー・マギー、ケルビーノ:パトリシア・リズレー、バジリオ:ペーター・シュライヤー
伯爵の暴君ぶりというか、いやらしさを強調しているようです。

video255.jpg5)アーノンクール指揮、ユルゲン・フリム演出 チューリッヒ歌劇場 1996 DVD
フィガロ:カルロス・ショーソン、スザンナ:イザベル・レイ、伯爵:ロドニー・ギルフリー、伯爵夫人:エヴァ・メイ、ケルビーノ:リリアーナ・ニキテアヌ
サイモン・ラトル指揮、ピーター・ホール演出 グラインドボーン音楽祭 1990 DVD
フィガロ:ボーマン、スザンナ:ロジャーズ、伯爵:ウィリアム・シメル、ケルビーノ:リリアーナ・ニキテアヌ
私好みの伯爵です。若くて、繊細で、神経質な暴君?!

6)シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ指揮、ウィーン国立歌劇場来日 東京文化会館 TV
フィガロ:アルベルト・リナルディ、スザンナ:バーバラ・ヘンドリックス 、伯爵:ヨルマ・ヒュンニネン、伯爵夫人:グンドラ・ヤノヴィッツ、ケルビーノ:クララ・タカーチ、マルチェリーナ:マルガリータ・リロワ、バルトロ:クルト・リドル 

video256.jpg7)☆☆☆☆
ショルティ指揮、ジョルジョ・ストレーラ演出 パリ・オペラ座 1980 DVD
フィガロ:ジョセ・ヴァン・ダム、スザンナ:ルチア・ポップ、伯爵:ガブリエル・バキエ、伯爵夫人:グンドラ・ヤノヴィッツ、ケルビーノ:フレデリカ・フォン・シュターデ、バルトロ:クルト・モル、バジリオ:ミッシェル・シェネシャル

video257.jpg8)ガーディナー指揮、パリ・オペラ座1994  DVD
フィガロ:ブリン・ターフェル、スザンナ:アリソン・ハグレー、伯爵:ロドニー・ギルフリー、伯爵夫人:Hillevi Martinpelto、ケルビーノ:Pmel Helen Stephen

9)ピーター・セラーズ演出 LD
時代を20世紀後半、つまり演出当時のニューヨークに移した演出。

video258.jpg10)プリチャード指揮、ピーター・ホール演出 グランドボーン音楽祭1973 LD  DVD
フィガロ:クヌート、スザンナ:コトルバシュ、伯爵:ラクソン、伯爵夫人:キリ・テ・カナワ、ケルビーノ:フレデリカ・フォン・シュターデ

11)レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場1986 
フィガロ:ルッジェーロ・ライモンディ、スザンナ:キャスリーン・バトル、伯爵:トーマス・アレン、伯爵夫人:キャロル・ヴァネス、ケルビーノ:フレデリカ・フォン・シュターデ、バジリオ:ミシェル・セネシャル、バルバリーナ:ドーン・アップショー

いかにも若殿様という印象の伯爵。お嬢様っぽい伯爵夫人。フィガロもスザンナも、ケルビーノもいいです。画質が悪いのがとっても残念です。

12)ベルナルト・ハイティンク指揮 ミヒャエル・ハンペ演出、ザルツブルク音楽祭1991 TV VHS3倍録画
フィガロ:フルッチョ・フルラネット、スザンナ:ドーン・アップショウ、伯爵:トーマス・アレン、伯爵夫人:リューバ・カザルノフスカヤ、ケルビーノ:スザンネ・メンツァー、マルチェリーナ:クラーラ・タカーチ、バルトロ:ジョン・トムリンソン、ドン・バジリオ:ウーゴ・ベネルリ、バルバリーナ:尾畑真知子

13)☆☆☆☆ルネ・ヤーコプス指揮 ジャン・ルイ・マーティノティ演出 シャンゼリゼ劇場(パリ) 2004年6月 ハイライト TV NHKch3  録画せず 、全曲放送 BS-2 
フィガロ:ルカ・ピサローニ、スザンナ:ローズマリー・ジョシュア、伯爵:ピエトロ・スパニョーリ、伯爵夫人:アネッテ・ダッシュ、ケルビーノ: アンゲリカ・キルヒシュラーガー

最近「 ホフマン物語(2003年ザルツブルク音楽祭)」のニクラウスを見たせいか、ケルビーノが妙に女っぽく色っぽいというか、あだっぽいというか。スザンナのほうがずっと中性的な感じ。伯爵夫人は、新国立劇場の「ホフマン物語」でアントニアだった人。生舞台のせいか、その時のほうが貴族的なというか庶民的でない美しさがあったような。美人だけど高貴さのない伯爵夫人でした。(2005.2.6 日曜日10:28pm~放送)

伯爵夫人、ちょっと微妙な危うい雰囲気が魅力的。伯爵は、クリストファー・プラマーに似ているような・・・ 要するに、ハイライトではおもしろさがわからないというか。後半も観たい!というわけで、再放送期待。(2005年6月25日土曜日0:30~BS-2)

親切なネットのお友達のおかげで、再放送を待たず全部観ることができました。ほんとにおもしろかった。久しぶりにわくわくするフィガロの結婚でした。登場人物はみんな役に合って、伯爵夫人もハイライトでちょっと観たのではわからないというか、この上演にはぴったり合っていると思いました。舞台も実に美しいです。やっぱり全曲ちゃんと鑑賞しなければわからないものです。もう2度観てしまいました。(2005.7.2記)

14)ゲーツァ・オバーフランク指揮 ヴァルター・フェルゼンシュタイン演出 コーミシェ・オーパー・ベルリン1976年  ドイツ語歌唱 フェルゼンシュタイン追悼公演 DVD(ドリームライフ) 
フィガロ:ヨージェフ・デネ、スザンナ:ウルズラ・ラインハルト・キス、伯爵:ウヴェ・クライシヒ、伯爵夫人:マグダレーナ・ファレヴィチ、ケルビーノ:ウテ・トレーケル・ブルクハルト

ローマン・トレーケル(Br)のお母さんがケルビーノ役で出演。

15)ズービン・メータ指揮 ジョナサン・ミラー演出 フィレンツェ 2003年10月  DVD(TDK) 
フィガロ:ジョルジョ・スーリアン、スザンナ:パトリツィア・チョーフィー、伯爵:ルーチョ・ガッロ、伯爵夫人:エテーリ・クヴァザーヴァ、ケルビーノ:マリーナ・コンパラート、マルチェリーナ:ジョヴァンナ・ドナディーニ、バルトロ:エドゥアルド・カーマ、バジリオ:セルジオ・ベルトッキ、バルバリーナ;エレオノーラ・コントゥッチ

『イタリアでの上演ということで、伯爵夫人を歌うグヴァザーヴァを除くと、全員がイタリア人歌手たちである。ドイツ系の歌手に比べて声の音色が明るく開放的なのはもちろん、またレチタティーヴォ・セッコがどの瞬間も生き生きと自在に表現されているのは、さすがネイティヴの強みである。
 歌手は、ベテラン、若手が混じり、適才適所だ。
チョーフィの際立って知性的なスザンナは、この役に新風を送り込んだと言うべきもの。彼女の演技の上手さがこの上演の水準を大きく高めている。これは、大ベテラン、スーリアンの堂々としたフィガロと良いコントラストをなしている。フィガロはバリトンよりもバスが歌うべき役であるが、それでもスーリアンのような深々と響くバスが歌うことは、フィガロのバリトン化が著しい昨今では珍しい。結果としてフィガロの重心が下がり、利発な召使いというよりは、信望の厚い親方といった人柄になっている。
 一方、ガッロの歌う伯爵は、軽率さを強く出している。対して、グヴァザーヴァのしっとりと濡れた情感に満ちた伯爵夫人は、常に憂いを浮かび上がらせている。
 キーパーソンというべきケルビーノは、バロック音楽でも活躍するコンパラートが、思春期の微妙さを嫌みなく演じている。脇ではバジーリオのベルトッキが愉快だ。」ライナーノート 吉田光司

がんばって作文してるようなライナーノートという印象。残念ながら、私は好きじゃなかった。映像の作り方も落ち着きがない感じで、疲れます。アップになる境目が特に唐突で気になります。



16)2007.2.24☆☆☆☆
ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団 クラウス・グート演出 ザルツブルク音楽祭2006年 NHK-BShi
フィガロ:イルデブランド・ダルカンジェロ、スザンナ:アンナ・ネトレプコ、伯爵:ボー・スコウフス、伯爵夫人:ドロテア・レシュマン、ケルビーノ:クリスティーネ・シェーファー、マルチェリーネ:マリー・マクローリン、バルトロ:フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ

とにかく暗い。画面がじゃなくて、内容。黙役の天使、キューピット?が登場するのだが、彼が登場人物達を操っているという設定なのはともかく、物理的に激しく絡むのが、うるさい。3幕での伯爵に対する絡み方は度を越している。あるいは1幕フィナーレ「もう飛ぶまいぞこの蝶々」の演出は酷い。キューピットもあきれて飛んできてケルビーノを救出するほどだけど、時すでに遅し。なんとも可愛そうなケルビーノです。あるいは車椅子のバルトロが、車椅子から落っこちる姿はいくらなんでも悲惨すぎ.....とか。こういう具合にどうも気色悪いというか、心理的に抵抗のある場面があるのですが、怖いもの見たさも手伝ってか、慣れか、とにかく退屈はしません。知らず知らず引込まれてしまう・・・。胸が塞がるほど暗くて苦い憎しみが前面に出ているような芝居ですが、好き嫌いは別として、これはこれでおもしろい「フィガロの結婚」と言えそうです。
フィナーレ、伯爵が夫人に許しを請うところでは、素直に胸がいっぱいになります。ほんとにあそこの音楽は人間性の最善の姿を映しているようです。

17)モーツァルト:フィガロの結婚 ウィーン国立歌劇場日本公演
カール・ベーム指揮、ヘルゲ・トマ演出、ジャン・ピエール・ポネル装置と衣装
1980年9月30日、東京文化会館 NHK_DVD

18)コヴェントガーデン2006年

19)フィレンツェ2003年 

20)パリ・オペラ座1980年
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