カルメン チューリヒ歌劇場2008年

「世界が注目する男性歌手」シリーズで放送されたものです。
ビゼー：カルメン
チューリヒ歌劇場2008年
フランツ・ウェルザー・メスト指揮
マティアス・マルトマン演出
NHK_BShi

カルメン：ヴェッセリーナ・カサロヴァ
ドン・ホセ：ヨナス・カウフマン
ミカエラ：イサベル・レイ
エスカミーリョ：ミケーレ・ペルトゥージ

カサロヴァはついこの間新国立劇場の「チェネレントラ」で、とても強烈でした。カルメンは迫力だけは間違いなくありますが、彼女のカルメンは、私にはよくわかりませんでした。同様にドン・ホセが彼女に夢中になる理由もピンとこない。ドン・ホセにかなり力点をおいた演出だと思いましたけど・・エスカミーリョに心を移すに至ってはまったくもって、そういう筋だから・・という感じ。
全体的に、なんとうかわざと外した・・という印象・・　狂言の寄せ集めみたいな。中では、最後の場面、非常に様式的で、面白かったです。

　

コメント 2

アップしてある写真の場面が一番良かったですね。
カルメンが、人の気配を感じてパッと後ろを振り向くとホセがパッと隠れる....
しかし、カウフマンってなにをやってもいじけた感じになりますね。
確かにカウフマンは歌っているんだけど、声も歌も全く印象に残らない.....カウフマンだけオペラしてませんでした。
ペルトゥージのエスカミーリョは、酒場のマスターみたいだし、ミカエラは、洋服を脱がされても平気だし.....わけわかめでした。

テレビ放送用としか思えない小細工がすぎますが、まあ、一応面白がってあげましたが、これは、二人以上で見て、なんだかんだいいながら見るとたいくつしないかも。
たとえば、
あの犬は本物？作り物？　しっぽが動いた！　今度は耳が動いた....
ホセって近眼だったんだ....
なに、あの小さな扇風機は....
クロスワードパズルでもしてるのかしら....
お、カラーテレビ....
タバコ工場どこにあるのよ...と言ったとたんタバコのマークがぶら下がるし....
どこでもドアまであるし....
エスカミーリョはカルメンに婚約指輪をプレゼント....これも？？です。
by keyaki (2009-08-11 03:07) 

>小細工
コント集みたいな感じかな？

なんというか（ばかりですけど・・）
正調カルメンを知らず、これは初カルメンだったら
どう感じるのでしょうか。
私なんか未だにロージーの映画が「カルメン」です。

舞台映像も劇場鑑賞も特に引込まれたものはないです。
この映像はその中ではけっこうおもしろいかも。
keyakiさんがたくさんあげてくださいましたが、
こういう無意味なディテールで遊べますしね。
最後のシーンなど、なかなかだと思いますし。
外しているのは意図的なんでしょうね。

by euridice (2009-08-11 11:17)