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テーブル返し [PH]

目下大躍進中の若いテノール、ヴィットリオ・グリゴーロのチューリヒ歌劇場&エドガルド@ルチアデビューの、歌劇場サイトに載ったビデオクリップを、keyakiさんのところで視聴しました。とてもおもしろいです。全曲視聴したいものです。

ルチアの結婚式に乱入したエドガルド、怒りのあまりテーブルをひっくり返すのです。私としては当然ながら、すぐにシェロー演出のワルキューレ(バイロイト音楽祭1980年)を思い出しました。

ひっくり返すのはテノールのペーター・ホフマン扮するかわいそうなジークムントではなくて、バスの敵役。マッティ・サルミネンのフンディング。場所はフンディングの屋敷の中庭というところでしょう。真ん中に立っている木に剣が突き刺さっています。ジークムントの父、神々の長ヴォータンが息子のために用意したものです。ここにテーブルを組み立てたわけで、脚台の上に板を載せ、テーブルクロスをかけただけのものです。


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コメント 4

keyaki

フンディングのテーブル返し.....しっかり見せて頂きました。
これは、自分の権力を誇示してるということでしょうか。

by keyaki (2008-09-18 21:46) 

ペーターのファンです。

フンディングのテーブル返し、迫力ありますよね。
権力の誇示というより、一晩の宿を貸した若者が敵の一族とわかり、しかも妻と意味ありげな雰囲気を漂わせるので、怒りを爆発させたのでしょう。
初めて見たときは、どこの国でもテーブルひっくり返すのは亭主の特権か、と思ったものです。

by ペーターのファンです。 (2008-09-19 09:31) 

euridice

keyakiさん、ペーターのファンさん
久しぶりにみましたが、
30年たっても新鮮です・・この映像は。

by euridice (2008-09-20 07:23) 

ペーターのファンです。

この映像の素晴らしさは、やはり歌手の演技力に支えられていると思います。
ホフマンといい、サルミネンといい、後ろ向きになっているときでさえ寸分の隙もなく演技しています。
背を向けた姿からも怒りが伝わる迫真の演技を見せていて、見飽きることがありません。

これがメトのローエングリンでは、幕切れ近くに後ろ向きで祈るローエングリンの正面にカメラがいて、あざとい映像になっています。同じブライアン・ラージが監督した映像のはずなのに、劇場の意向でしょうね。



by ペーターのファンです。 (2008-09-20 12:15) 

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