シラノ・ド・ベルジュラック [オペラ映像]
この物語を聞きかじったのは学生時代でした。寮祭でなんともだらけたお芝居が延々と続き、ブーイングの嵐・・という懐かしい思い出です。それから、けっこう好きだったフランス人映画俳優、ジェラール・ドパルデュー主演の映画を見ました。この映画、ビデオ、レーザーディスクはあるけど、DVD化されていないみたいです。まあ、それほどおもしろい映画ではなかった。容貌に劣等感の詩人剣豪が、女性を口説く術を知らない優男のために、実は自分がその同じ女性に惚れているにもかかわらず、一肌脱ぐという話。右上の画像をクリックすると、アマゾンのビデオ紹介頁に行きます。パッケージだけでなく場面集もあります。
いつごろだったかプラシド・ドミンゴがこの題のオペラをあちこちでよく歌っているというのを知りました。ドミンゴのための新作オペラかな・・となんとなく思ってました。先月クラシカジャパンで初放送されてわかりました。そういうわけではなく、プッチーニが完成することなく亡くなったオペラ「トゥーランドット」を補筆完成したフランコ・アルファーノ(1875-1954)作曲のフランス語のオペラ。
クラシカジャパン、古いチューナーのせいかどうも最近画質があまりよくないのですが、これもとにかく暗かった・・夜の場面が多いとはいえ、見えなくては話にならないでしょうから、受信環境に問題ありのような気がします。それにしても音楽が盛り上がりません。そのうち変化があるかと思っているうちに、全編同じ調子で終わってしまいました。こんなお経みたいなのを覚えて歌う歌手たち、凄いと思います。音楽が全然語らないから字幕付きにもかかわらずなんだかストーリーがよくわからん状態。同じドミンゴ主演でも、新作オペラ「始皇帝」のほうがはるかにおもしろかったような気がします。
絶世の美女のはずのロクサーヌはとってもオペラ的。いきなり仕草、動作が喜劇っぽくなったり、深刻ぶった感じになったり、一貫性がない。男たちの憧れの女性として、優雅さと初々しさがほしいところ。クリスチャンはどこから見てもハンサムさんには見えず、かなりマンガチック。ロクサーヌがぞっこんの理由がわかりません。敵役のギルフリーは存在そのものが唐突。
シラノはでずっぱりで、これでもかというほどいっぱい歌います。ドミンゴ、ずいぶん痩せたみたいで・・ちょっと痛々しい感じ・・
フランコ・アルファーノ:シラノ・ド・ベルジュラック
ミハウ・ズナニェツキ演出
パトリック・フルニリエ指揮
バレンシア・コミュニティ・オーケストラ、バレンシア・ジェネラル・コーラス
ソフィア王妃芸術館(バレンシア)2007年
シラノ:プラシド・ドミンゴ
ロクサーヌ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
クリスチャン:アルトゥーロ・チャコン・クルス
ギッシュ伯爵:ロドニー・ギルフリー
いつごろだったかプラシド・ドミンゴがこの題のオペラをあちこちでよく歌っているというのを知りました。ドミンゴのための新作オペラかな・・となんとなく思ってました。先月クラシカジャパンで初放送されてわかりました。そういうわけではなく、プッチーニが完成することなく亡くなったオペラ「トゥーランドット」を補筆完成したフランコ・アルファーノ(1875-1954)作曲のフランス語のオペラ。
クラシカジャパン、古いチューナーのせいかどうも最近画質があまりよくないのですが、これもとにかく暗かった・・夜の場面が多いとはいえ、見えなくては話にならないでしょうから、受信環境に問題ありのような気がします。それにしても音楽が盛り上がりません。そのうち変化があるかと思っているうちに、全編同じ調子で終わってしまいました。こんなお経みたいなのを覚えて歌う歌手たち、凄いと思います。音楽が全然語らないから字幕付きにもかかわらずなんだかストーリーがよくわからん状態。同じドミンゴ主演でも、新作オペラ「始皇帝」のほうがはるかにおもしろかったような気がします。
絶世の美女のはずのロクサーヌはとってもオペラ的。いきなり仕草、動作が喜劇っぽくなったり、深刻ぶった感じになったり、一貫性がない。男たちの憧れの女性として、優雅さと初々しさがほしいところ。クリスチャンはどこから見てもハンサムさんには見えず、かなりマンガチック。ロクサーヌがぞっこんの理由がわかりません。敵役のギルフリーは存在そのものが唐突。
シラノはでずっぱりで、これでもかというほどいっぱい歌います。ドミンゴ、ずいぶん痩せたみたいで・・ちょっと痛々しい感じ・・
フランコ・アルファーノ:シラノ・ド・ベルジュラック
ミハウ・ズナニェツキ演出
パトリック・フルニリエ指揮
バレンシア・コミュニティ・オーケストラ、バレンシア・ジェネラル・コーラス
ソフィア王妃芸術館(バレンシア)2007年
シラノ:プラシド・ドミンゴ
ロクサーヌ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
クリスチャン:アルトゥーロ・チャコン・クルス
ギッシュ伯爵:ロドニー・ギルフリー
2008-09-16 05:30
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以前観ました。
大したことを書いてない記事ですがTBさせていただきました。
もう一度観たいのですが、私は結構”おもしろかった”・・・という感想です。
オペラのほうも非常に気になります!
by Cecilia (2008-09-16 08:14)
「シラノ・ド・ベルジュラック」という物語があるのは聞いた事がありましたが、オペラもあったのですね?!
初めて知りました!^o^
作曲がプッチーニの遺作「トゥーランドット」の未完成の部分を補筆したアルファーノが作曲していましたか?!
その面では凄く貴重な作品かもしれませんね。
殆どがお経みたいな調子の歌い方って案外、歌手の方は大変なんですよねぇ。^_^;
とにかく、そういう旋律はメリハリつけるのが難しいです。-_-;
by YUKI (2008-09-16 11:37)
Ceciliaさん、TBありがとうございます。記事、読みました。
>中学の道徳の教科書
どういう取り上げ方なんでしょうねぇ・・??
けっこう有名な話だと思いますが、実際のところ
いつ、どこで知ったのか覚えていません・・
by euridice (2008-09-17 08:21)
YUKIさん
映像はスペインのパレンシアのものですが、
ドミンゴのシラノでロンドン、ミラノなど、
あちこちの有名劇場で上演されているみたいです。
by euridice (2008-09-17 08:31)
>けっこう有名な話だと思いますが、実際のところ
いつ、どこで知ったのか覚えていません・・
新国劇(あの新国じゃないです)の島田正吾の「白野弁十郎」じゃないのかな。
昔NHKの舞台中継とかで見てるのかも。翻案ものを先に知った様な気がします。
しかし、オペラのシラノは、やっぱり駄作じゃないの?
なんでドミンゴがやるのか理解に苦しむわ。
ドミンゴだって、この年になるまでやってないというところが....
ドミンゴ先生のご威光でもってるようなもんでしょう。
それに最近痩せてきて、あの鼻が妙に目立つのもいただけません
まだどこかでやるつもりかしら。もう充分でしょう。
by keyaki (2008-09-17 14:57)
>なんでドミンゴがやるのか理解に苦しむわ。
高音が無いから、だったりして
by hasida (2008-09-17 20:25)
hasidaさん
>高音が無いから、だったりして
それはいえてます。高音もなにもお経みたいなんだもの。
シモン・ボッカネグラのシモンをやるって言ってますから、それまで、声を保つためには最適なのかもしれません。
ドミンゴは、メトで自分が指揮するはずだったアドリアナ・ルクヴルールのマウリツィオを歌う歌手がいなくなっちゃんで、自分が歌うって言ってるんですけど、巷では、コンサートでトスカの"lucevan stella"を半音下げて歌ってるのに、大丈夫かい?と心配しているようです。この半音下げの歌はYoutubeにアップされちゃってます。
by keyaki (2008-09-17 20:35)
>なんで・・やるか
といえば、
1)ドンジョバンニと同じ理由
2)タイトルロールで、しかも、いっぱい歌うから
でしょ^^++
テノールといえども男声のタイトルロールは希少ですからね。
ワーグナーテノールは例外的にタイトルロールが多いし
タイトルロールじゃなくてもいっぱい歌います。
by euridice (2008-09-17 20:47)