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バイロイト音楽祭2008年 トリスタンとイゾルデ [オペラ]

2010.8.15NHK-BShiで放送しました。悲しいかな、劇としてのおもしろさ、全くわかりませんでした。台詞が虚しい・・

ワーグナー:トリスタンとイゾルデ
it_s.jpgペーター・シュナイダー指揮
クリストフ・マルターラー演出

トリスタン:ロバート・ディーン・スミス
イゾルデ:イレーネ・テオリン
マルケ王:ロベルト・ホル
クルヴェナル:ユッカ・ラジライネン
ブランゲーネ:ミシェル・ブリート
メロート;ラルフ・ルカス

トリスタンはメトロポリタン歌劇場のライブビューイングの同役でも新国でもおなじみ、新国にジークムントで初登場、アルヴァーロ@運命の力でも登場したロバート・ディーン・スミス。この上演の新演出時以来、バイロイトのトリスタン。声自体は嫌いではないから聞きやすいといえば聞きやすい。よく言えば淡々というか単々。3幕に至ってさすがにもうちょっとお芝居してよ!という気分。

♪幸せに気高く柔和にイゾルデが海を渡ってくる、海原の上をくる、その様が見えないか。花と咲く、白波の上をそっと陸に向かっている。その微笑は私に慰めと甘い安らぎを投げかけ、最後の力づけを与えてくれようとする。ああ、イゾルデ、イゾルデ、お前は何と美しい♪

イゾルデは初めて聴くソプラノだと思います。風邪をおして歌いますとのアナウンスがあったそうです。検索したら、新国来シーズンの開幕公演でトゥーランドットの予定。トゥーランドットは新演出ですが、その気にならず、シーズンチケットはパス。間違いなくこのソプラノさんとなったら、行ってみようかしら・・ 

mb.jpgブランゲーネのミシェル・ブリートは、新国立劇場2005年の「フィガロの結婚」で、初演時のツィトコワに比べたら、あんまり印象的じゃなかったケルビーノでした。→右の顔写真は可愛いんですけど・・

インターネットのお陰で、2005年以来放送を聞いています。トリスタンだけはずっと同じ歌手。

2005年の配役:トリスタン:ロバート・ディーン・スミス、イゾルデ:ニナ・シュテンメ、クーベナル:アンドレアス・シュミット、ブランゲーネ:ペトラ・ラング、マルケ王:クワンチェル・ユン

2006年の配役:トリスタン:ロバート・ディーン・スミス、イゾルデ:ニナ・シュテンメ、クーベナル:ハルトムート・ヴェルカー、ブランゲーネ:ペトラ・ラング、マルケ王:クワンチェル・ユン

参考:
*バーンスタイン指揮トリスタンとイゾルデ テレビ放送☆1幕 ☆2幕 ☆3幕 

*バイロイト音楽祭1986年、1987年
1986年

1987年
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コメント 8

ペーターのファンです。

うーん、ホントに単単としてますね。BGMにはいいのかもしれませんが、陰影と力強さと覇気のないトリスタン?

バイロイトのテノールたちはどうなっているのでしょうね。ずり上がるような悪声やら、鼻歌ふうのお気楽歌唱やら、信じられない声ばかりです。

by ペーターのファンです。 (2008-08-17 11:33) 

euridice

>ホントに単単
それでも最期はうわずってる・・って感じですものねぇ・・;;

by euridice (2008-08-17 21:59) 

ぴっぽ

>淡々というか単々
これには歌手ばかりではなく、シュナイダーの指揮も一役買っているような気がします。
ただ引き伸ばしてガンガンがつがつやっているだけで、歌手も疲れるでしょうし、
繊細さや官能や狂気の表現もなく、スロウ系といってもバーンスタインとは比較にもなりません。

>トリスタンだけはずっと同じ歌手
耳の慣れとは恐ろしいもので、だんだんとまあこれでいいか、と妥協できてしまうので不思議です(笑)。
4回ネットラジオで聞いた中では今回が一番ましな歌唱だとは思いました。
挙げてくださった音声クリップの部分、ホフマン様の歌唱とはこれまた比較にもなりませんが。
(ちなみに86年のほうが好みです。でもイゾルデは87年のリゲンツァのほうが好きです。)
by ぴっぽ (2008-08-18 17:51) 

euridice

ぴっぽさん、こんにちは。
>指揮も一役買っている
でしょうね。

>>トリスタンだけはずっと同じ歌手
やっぱり人手不足が深刻なんでしょうねぇ・・


by euridice (2008-08-19 06:46) 

ななこ

まだ見てませんが録画できてるかちょっと確認だけしました。
たぶん1幕のブランゲーネがトリスタンを呼びに行く場面だったと思いますが
舞台と音楽(台詞)のあまりにひどい齟齬感に愕然としました。
FM放送で音声だけ聞いた時の方がまだましだと思いました。
まあその時は聞いてられないなあと思ったのですが・・・
そして同時に映像を伴えばもう少しましかもと思ったものです。
確かなことは生の舞台を鑑賞するときだけはかなり許容範囲が広がるものらしい ということです。
by ななこ (2010-08-17 12:24) 

euridice

同じような感じです。
劇場ならましなのかもしれませんし、もしかしたら、だめなのかもしれません。

この映像も、気に入る人が皆無ではないのでしょうから、個々人の感性やその時の気分など、様々なことに左右されるのだろうとは思います。

目下、クラシカでバレンシア(2007年)のニーベルングの指環を放送中なので、好奇心でのぞいてみました。正直、気色悪く、とてもじっくり鑑賞する気にはなりません。数カ所の飛ばし視聴です。全曲気分が悪いですが、ワルキューレ1幕、特にジークリンデの扱い方は、吐き気がしそうなほどグロテスクで、不快です。

私にとって、今までに観た映像、実演中、最悪。
今週末放送されるバイロイトのワルキューレはどうでしょうか・・?

by euridice (2010-08-17 20:24) 

kametaro07

今時まだアナログ放送しか見てなくて^^;
昨晩見たのですが、本当に淡々というか単々・・・でした。
放送が始まるまでこちらのバイロイトのホフマンを聴いていたのですが、時間を忘れて聴き続けてしまい、放送は結局1幕の途中から聴くことに・・・。
アップで見るとR.D.スミス は確かにアンパンマンですね^^。
テオリンがエレクトラを歌った時にディクションがはっきりしないということをオーストリアの人から聞いたので、リブレットを見ながら鑑賞したのですが、確かにテオリンは全体的に曖昧・・・これは何言ってるか分からないと納得でした。
R.D.スミスは割とはっきりとしてましたけど・・・。
それでもこの淡々というか単々さには最後まで見る気になれず・・・結局最後まで見ませんでした。

by kametaro07 (2010-08-23 16:48) 

euridice

デジタル放送のほうが画質はいいのかもしれませんけど、アナログ放送のほうがいいと思います。全面デジタルになったら、不便になりそうです。

>単々・・・
なんだかつまらないですが、仕方ないですね〜〜
外見の問題ではないと思います。
声でも身体でもお芝居ができて、
さらに、その役の人物に見える歌手って
なかなか現れませんね。

来週はワルキューレ。
これもまた同様みたいです・・


by euridice (2010-08-24 14:21) 

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