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ニーベルングの指環 バレンシア2007年 [オペラ映像]

クラシカ・ジャパンで放送中。とりあえず観てみました・・ 。

ズービン・メータ指揮
バレンシア州立管弦楽団、バレンシア自治州合唱団
ラ・フラ・デルス・バウス演出

ヴォータン:ユハ・ウーシタロ
フリッカ:アンナ・ラーション
アルベリヒ:フランツ・ヨーゼフ・カペルマン
ミーメ:ゲルハルト・ジーゲル
ファーゾルト/フンディング/ハーゲン:マッティ・サルミネン
ジークムント:ペーター・ザイフェルト
ジークリンデ:ペトラ・マリア・シュニッツァー
ブリュンヒルデ:ジェニファー・ウィルソン
ジークフリート:ランス・ライアン

演出は、スペクタクル。映像を派手に使って、いわゆる現代風では全然ない、SF的であると同時に石器時代的舞台。背景に頻繁に使われる人体群、時に非常に気味悪くぞっとします。神々はSF的で、人間と地底人は原始人的で襤褸系扮装から近未来的奇妙な世界まで。「黄昏」の「¥」マークとわけのわからん漢字もどきの入った扮装は日本人としては噴飯、あるいは憤慨物^^。

それにしても、概して歌がつまらない。舞台のスペクタクルにも関わらず、けっこうかったるく、退屈。例えば、ブリュンヒルデは全然だめ。ジークフリートはもどかしいというか違和感があって納得できない。要するに、だれかわからんという感じ。はっきり言って酷い、気分が悪くなるわよ!ヴォータン、物足りない。

演出はなんでもありとしても、ワルキューレの1幕、特にジークリンデの扱いは酷い。グロテスクで気色悪い。醜悪。ソプラノ嬢、なかなかの美人で演技も歌もなかなか巧いから、気持ち悪さは演出のせいに間違いない。吐き気がします。フンディングはまさしく最低のケダモノ。舞台上には骨、骨、骨・・どう見ても人間の大腿骨もあるし・・サルミネンがいくらなんでもお気の毒。あそこまでやる必然性、感じられません。歌的には一番まともなのに・・。

もうひとつ、ジークフリート(神々の黄昏)の逆さ吊りの拷問(3分弱)にもあきれます。
背景も登場人物も概して醜悪で、なんだか恥ずかしい。美しさや明快さや若々しさ、清々しさとは無縁。気分が悪くなります。音楽がこういう醜悪さを表現しているとは思いません。

今までに視聴した「指環」の映像、実演中、私にとっては、最悪・・かな。


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