P.ホフマンの「ニーベルングの指環」出演 [PH]
P.ホフマンがオペラ界とオペラファン、中でもワーグナーファンの注目を集めたのは何と言ってもまずは、ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」四部作のうち、二番目の物語「ワルキューレ」のジークムント役でしょう。そして、舞台に立った回数も一番多いということです。1990年来日時の雑誌のインタビューに181回と答えています。つまり、およそ15年間にこの回数ということになります。これが多いのか少ないのかは比較するものを知らないのでちょっとわかりませんけど・・それはともかく、ホフマンのジークムントはヴッパータールでの最初の公演時から、大評判になったそうです。(右上:1980年バイロイトの正規映像より)
「ニーベルングの指輪」の第一話「ラインの黄金」のローゲ役でも、すでにキャリアのごく初期に、その演技力と歌唱の両方で賞賛されました。
(左はドルトムントのローゲ 1975年)
後半の第三話「ジークフリート」と第四話「神々の黄昏」の両ジークフリートについては、1988年2月メトロポリタン歌劇場の新演出初演に向けて準備が整っていたものの、気管支炎のため公演直前にキャンセルせざるを得なくなり、結局舞台に立つことのないままになってしまいました。
パルジファルに続いて、ジークムントとローゲについて、伝記その他に年と場所の記述があったものをまとめてみました。
P.ホフマンのジークムント@ワルキューレ&ローゲ@ラインの黄金
関連記事:
☆共演した女声歌手たち
☆「ワルキューレ」ホフマンのジークムントでの視聴
☆出会い〜ワルキューレ(1)
☆出会い〜ワルキューレ(2)
☆ワルキューレ
☆シェロー演出のワルキューレ(1)
☆シェロー演出のワルキューレ(2)
☆歌手対演出家 パトリス・シェロー
☆歌手にとっての映像(1)
☆歌手にとっての映像(2)
☆オペラの映像 ブライアン・ラージ
ある女性評論家のホフマン@ジークムント論あるいは讃
(1) (2)♪ (3)♪ (4)♪
「ニーベルングの指輪」の第一話「ラインの黄金」のローゲ役でも、すでにキャリアのごく初期に、その演技力と歌唱の両方で賞賛されました。
(左はドルトムントのローゲ 1975年)
後半の第三話「ジークフリート」と第四話「神々の黄昏」の両ジークフリートについては、1988年2月メトロポリタン歌劇場の新演出初演に向けて準備が整っていたものの、気管支炎のため公演直前にキャンセルせざるを得なくなり、結局舞台に立つことのないままになってしまいました。
パルジファルに続いて、ジークムントとローゲについて、伝記その他に年と場所の記述があったものをまとめてみました。
| |||
1974 | ヴッパータール | (30歳) | |
ローエン | |||
ボルドー | |||
トゥールーズ | |||
1975 | ★★♪ | ドルトムント | ラインの黄金ヤノフスキ指揮 |
ローエン | ラインの黄金 | ||
ヴィスバーデン | |||
ルーアン | |||
シュツットガルト | ポネル演出 | ||
1976 | ウィーン | ラインの黄金 | |
ラジオ♪ | バイロイト | ブーレーズ指揮、シェロー演出 | |
★★♪ | ウィーン | ラインの黄金シュタイン指揮 | |
☆☆♪ | パリ | ショルティ指揮、グリューバー演出 | |
1977 | パリ | ショルティ指揮、グリューバー演出 | |
ミュンヘン | ラインの黄金 | ||
1978 | シュツットガルト | ポネル演出 | |
ラジオ | バイロイト | ブーレーズ指揮、シェロー演出 | |
| ロンドン | フリードリヒ演出 | |
ウィーン | |||
1979 | ミュンヘン | ラインハルト演出 | |
ラジオ | バイロイト | ブーレーズ指揮、シェロー演出 | |
ラジオ | アムステルダム | ハイティンク指揮 演奏会 | |
ハンブルグ | ラインの黄金シュタイン指揮 | ||
1980 | ラジオ | バイロイト | ブーレーズ指揮、シェロー演出 |
☆正規録音/録画 | バイロイト | ブーレーズ指揮、シェロー演出 | |
ロサンゼルス | 小澤指揮 演奏会 | ||
1983 | バルセロナ | ムント指揮 | |
サンフランシスコ | デ・ワールト指揮、レーンホフ演出 | ||
1984 | メト | レヴァイン指揮 リザネク・ガラ | |
☆☆videoclip | ベルリンドイツオペラ | ロベス・コボス指揮、フリードリヒ演出 | |
1985 | ☆正規録音 | ニューヨーク | メータ指揮 演奏会 |
ラジオ♪ | サンフランシスコ | デ・ワールト指揮、レーンホフ演出 | |
1986 | ヴィスバーデン | ||
メト | レヴァイン指揮、シェンク演出 | ||
1987 | メト | レヴァイン指揮、シェンク演出 | |
トリノ | |||
1988 | ラジオ♪ | メト | レヴァイン指揮、シェンク演出 |
ジェノヴァ | |||
ラジオ♪ | バイロイト | バレンボイム指揮、クプファー演出 | |
バルセロナ | |||
トリノ | |||
ベルリンドイツオペラ | |||
ウィーン | |||
1989 | ウィーン | ||
ラジオ | バイロイト | バレンボイム指揮、クプファー演出 | |
ワシントン | ベルリン・ドイツオペラ |
関連記事:
☆共演した女声歌手たち
☆「ワルキューレ」ホフマンのジークムントでの視聴
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☆出会い〜ワルキューレ(2)
☆ワルキューレ
☆シェロー演出のワルキューレ(1)
☆シェロー演出のワルキューレ(2)
☆歌手対演出家 パトリス・シェロー
☆歌手にとっての映像(1)
☆歌手にとっての映像(2)
☆オペラの映像 ブライアン・ラージ
ある女性評論家のホフマン@ジークムント論あるいは讃
(1) (2)♪ (3)♪ (4)♪
タグ:P.ホフマン
76年のバイロイトのジークムント、音声クリップ聞かせていただきました!
ジークムントというよりホフマンの興奮がそのまま伝わってくるようです。
いい意味での気負いも感じられてジ~ンときてしまいました。
若くて前途も洋々で人生最高の時だったのでしょうね・・
ホフマンが一番身近に感じられるのはやっぱりジークムントです。
そのまんまというか。
by ななこ (2008-06-01 23:32)
「1989 ワシントン ベルリン・ドイツオペラ 」
売り切れでした!
by サンフランシスコ人 (2008-06-02 06:31)
サンフランシスコ人さん
>売り切れでした!
それは残念でした!
by euridice (2008-06-02 07:01)
ななこさん
>若くて前途も洋々で人生最高の時だったのでしょうね・・
そうですね・・
>そのまんまというか。
いろんな意味でそのまんま・・かもしれません。
by euridice (2008-06-02 07:07)
>注目を集めたのは。。。ジークムント役でしょう
自分が正にそのパターンです。シャトー・バイロイトの映像「ワルキューレ」のジーグムントとジーグリンデの二人が兄弟・愛し合ってる感情の出し方など今まで観た映像で一番説得間があります。けど同時に続く2幕目の悲劇を考えると悲しくもなります。
以前もコメントさせて頂きましたがホフマンのジーグフリートが実現しなかったのは本当残念に残念です。ルックスが備わったジーグフリートってなかなか存在しませんからね。
by 蘭丸 (2008-06-02 16:44)
蘭丸さん
私も同じくです。
あのワルキューレの映像は「衝撃」でした^^++
by euridice (2008-06-03 07:28)
その時たしか、ベルリン・ドイツ・オペラのチケットは、20分ぐらいで完売いたしました。
by サンフランシスコ人 (2008-06-03 07:53)
ホフマンのローゲですか!記録を拝見するとかなり歌っていたんですね。
でもやはり、ジークムントです。
73年頃から、年末の放送を欠かさず聴いてきて、あのシェロー=ブーレーズのリングは、コロとトーマスのジークフリートが散々だったものですから、初めて目にする名前のホフマンのジークムントが、ピカピカに輝いて聴こえました。
それと、ツェドニクのミーメとジョーンズですね。
75年がJ・キング最後のジークムントだったので、76年は新旧ジークムントの交替の年といえるかもしれません。
by yokochan (2008-06-03 13:30)
ホフマンのジークムントは本当に「そのもの」ですね。
バイロイトの映像は衝撃的で、圧倒された記憶が今も鮮烈です。
「ローエングリン」の録音で声にほれ込み、LDを買いに行きました。
ホフマンの声と容姿に驚き、その演技力に感嘆し、これがオペラ歌手かと
目を見張ったものでした。
トリスタンとパルジファルの映像はどこにあるのでしょうね。
出し惜しみせずに見せてほしいと心から願います。
by ペーターのファンです。 (2008-06-03 21:40)
>20分ぐらいで完売
大人気だったんですね。
サンフランシスコ人さんも挑戦したのですか。
by euridice (2008-06-04 07:47)
yokochanさん
>年末の放送を欠かさず聴いてきて
こういう方々のお陰で、ラジオの録音が聴けます。
感謝!です。それにしても、その時の感動、感激を
味わいたかったです。
>75年がJ・キング最後のジークムント
そうだったのですか。他のところにはその後も出演していますね。
キングの体調不良キャンセルの代役をホフマンがつとめたこともあるようです。
by euridice (2008-06-04 07:53)
ペーターのファンさん
きっと完璧な「舞台人」なのだろうと思います。
by euridice (2008-06-04 08:09)
「20分ぐらいで完売......大人気だったんですね。」
1990年代、パヴァロッティのシリコンバレーでのコンサートも、たしかそのくらいで完売しました。
「サンフランシスコ人さんも挑戦したのですか。」
しませんでした。
by サンフランシスコ人 (2008-06-04 11:12)
トップのアジサイ昨年も見せてくださった場所ですね?
ずいぶん遅くまで剪定されなかった記憶ですが、今年もしっかり花がついていますね。
咲き始めのほんのり緑色がとても素敵です。
これからブルーの色をのせていく過程が楽しいですね。
by ななこ (2008-06-04 14:06)
ななこさん
そう、桜の土手の下植えです。
実際の美しさを写真にできないのが残念です。
今年は昨年より花が遅く、小振りなように思いますけど、
緑の中に浮かぶたくさんの花は、十分幻想的です^^
昨年の写真はこちらです。↓
http://euridiceneeds.blog.so-net.ne.jp/2007-07-14
by euridice (2008-06-05 06:14)