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ベートーベン「フィデリオ」チューリヒ2004年 [オペラ映像]

「期待される若いヘルデンテノール」が話題になった折りから、今月は、クラシカジャパンで、ヨナス・カウフマン@フロレスタンの「フィデリオ」放送中です。

第一印象。序曲から、なんだかかったるいと思ったら、今まで聴いていたのとかなり違うようです。フロレスタンとレオノーレの二重唱は特にゆっくりでほとんど別の歌・・・ひょっとして版違いとかでしょうか。

ロッコやピッツァロに向けて、すぐライフルを構える、縁なし眼鏡の冷たいインテリといった風情のヤッキーノ。フィナーレでは逃げようとするピツァッロをいきなり撃ち殺してしまいます。

フロレスタンの赤で大きくバツ印をつけた下着が奇妙。マルツェリーネはフィデリオが実は女性と知って絶望、落ちていたレオノーレの拳銃で自殺をはかろうとします。ヤッキーノが拳銃を取り上げ、しばらくして、彼女を抱擁しますが、なんとなく冷酷な雰囲気。なんだか変。

二幕冒頭のフロレスタンのアリア、とてもいいです。こんなに若くて精悍なフロレスタンはいくつか見た映像と劇場で一度観た中でもはじめて。声も歌もけっこう^^!

でも、続く二重唱以降は、こういう演奏なんでしょう。今までのと、かなり印象違い。とろとろ、のたのたと思ってしまうような演奏でした。もっと元気よく朗らかなのが好みです。というわけで、全体的にはかったるくて、あかぬけない感じ。

ベートーベン:フィデリオ
ニコラウス・アーノンクール指揮
ユルゲン・フリム演出
チューリヒ歌劇場2004年

レオノーレ:カミラ・ニールント(来年6月、元帥夫人、ばらの騎士@新国出演予定)
フロレスタン:ヨナス・カウフマン
ドン・ピツァッロ:アルフレート・ムフ
ロッコ:ラズロ・ポルガール
マルツェリーネ:エリザベス・ラエ・マグナソン
ヤッキーノ:クリストフ・シュトレール
ドン・フェルナンド:ギュンター・グロイスベック


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コメント 2

keyaki

ユルゲン・フリムって名前は知ってますけど、他になんか見てますか? 鬼才って、頭につくようなんですけど、フィナーレなんて、間がもたないかんじで、ぜんぜん盛り上がってなかった。これって、ベートーベンのせいではなくて、演出のせいですよね。

新国の演出では、少なくともフィナーレは、意表をつく演出で、とても盛り上がってましたものね。
by keyaki (2006-11-06 10:20) 

euridice

>ユルゲン・フリム
特に印象的だった映像はないですが、けっこう見てますねぇ... 
好みじゃないらしく、気分が盛り上がったのはないみたい^^;

フィガロの結婚
ドン・ジョヴァンニ
コジ・ファン・トゥッテ
以上、チューリヒ

オテロ
ベルリン、オテロ:クリスチャン・フランツ、デスデモーナ:エミリー・マギーのですね。

>盛り上がらない
むしろ、演奏のせいかも。まあ、マイナスの相乗効果でしょ。
by euridice (2006-11-06 14:45) 

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