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アンナ・トモワ=シントウ [オペラ歌手2]

アンナ・トモワ・シントウ(1941.09.22-  ブルガリア)は、2003年上野のガラ・コンサートに出演していました。いくつかの映像で見たままの感じでした。

ペーター・ホフマンとはローエングリン、エルザ役で何度か共演。1981年スカラ座シーズン開幕公演、アバド指揮、ストレーレル演出の後半の日程、1984年ザルツブルク復活祭音楽祭、カラヤン指揮の公演などです。後者はラジオ放送があったようですが、録音、映像など残ってないのが残念です。


1984年2月10日は、ベルリン・ドイツ・オペラでの、ジャン・ピエール・ポネルの印象的な演出による『フィデリオ』の初日だった。指揮はダニエル・バレンボイムで、レオノーレはカタリーナ・リゲンツァ、ペーター・ホフマンはフロレスタン役を歌った。

この公演のあとのように、評論家が全員一致で肯定的な結果を出すことは珍しい。ペーター・ホフマンは、不可能なことを成し遂げたに等しいほどの上出来だった。透明感のある表現力に富んだ声で歌いながら、そして、それにもかかわらず、地下牢に一人寂しく、飢えて、死を間近にした人が、横たわっていることを、納得させるに足るものだった。とても濃い化粧をしていたので、よく見ても最初は彼だとわからなかったほどだ。この『フィデリオ』については、オペラの初日などいつもは言及する価値はないと考えている大衆紙でさえ、熱狂的に書きたてた。

続いて、ザルツブルグ音楽祭におけるヘルベルト・フォン・カラヤン指揮による『ローエングリン』が、同様の肯定的反響を得た。(伝記2003年刊より)

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ローエングリン:ペーター・ホフマン
エルザ:アンナ・トモワ=シントウ
オルトルート:ドゥニャ・ヴィエソヴィッチ
テルラムント:ジークフリート・二ムスゲルン
伝令:フランツ・グルントへーバー
国王:クルト・モル
ザルツブルク復活祭音楽祭1984.4.14.

アンナ・トモワ=シントウにはじめて出会ったのはテレビで放送された「ばらの騎士」でした。もちろん「ばらの騎士」というオペラもまったくはじめてで、筋も何も知りませんでした。物語はともかくとして、音楽がとっても新鮮でした。これですっかりこのオペラが気に入って、次々と映像やら録音に手を出してしまいました。一番好きなのもその都度変化して、そして・・新しいC.クライバーの映像以降は、すっかり満腹でこの作品からは遠ざかったままでしたが、また、もとに戻って、やっぱりはじめのこれがいいかな・・なんて思ってます。

アンナ・トモワ=シントウについて言えば、有閑マダムっぽさが鼻につくような・・なんて思いましたが、正真正銘の有閑マダムの役なのだから当たり前か、というところ....^^! でも、なぜか、エヴァ・マルトンのように、アンナ・トモワ=シントウだからという理由で映像を選ぶようにはなりませんでした・・ けど
R.シュトラウス:ばらの騎士*楽劇R.シュトラウス ばらの騎士
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ザルツブルク音楽祭1982年
元帥夫人 :アンナ・トモワ・シントウ
オクタヴィアン:アグネス・バルツア
オックス男爵:クルト・モル
ゾフィー:ジャネット・ペリー
バルザッキ:ハインツ・ツェドニク

R.シュトラウス カプリッチョ
ホルスト・シュタイン指揮、ヨハネス・シャーフ演出、ザルツブルグ音楽祭1990年、伯爵:ヴォルフガング・シェーネ、伯爵の妹:アンナ・トモワ=シントウ、劇場支配人:テオ・アダム、ムシュー・トープ :ハインツ・ツエドニク、音楽家フラマン:エーベルハルト・ヴュヒナー、詩人オリビエ:アンドレアス・シュミット、女優 :ジョセフィーン・バーストウ

ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」全曲ジョルダーノ作曲:アンドレア・シェニエ
ジュリアス・ルデール指揮、ミヒャエル・ハンペ演出、コヴェントガーデン1985年、シェニエ:プラシド・ドミンゴ、マッダレーナ:アンナ・トモワ=シントウ、ジェラール:ジョルジュ・ザンカナロ

シモン・ポッカネグラ*歌劇ヴェルディ シモン・ポッカネグラ
ジェームズ・レヴァイン指揮、メトロポリタン歌劇場1984年、シモン:シェリル・ミルンズ、アメリア:アンナ・トモワ=シントウ、フィエスコ:ポール・プリシュカ

ボロディン イーゴリ公
ベルナルト・ハイティンク指揮、アンドレイ・セルバン演出、コヴェントガーデン1990年、イーゴリ公:セルゲイ・レイフェルクス、ヤロスラーヴナ:アンナ・トモワ=シントウ、ヴラジミール:アレクセイ・ステブリンカ、ガリーツキー:ニコラ・ギュゼレフ、コンチャーク汗:パータ・ブルチュラーゼ、コンチャーコヴナ:エレナ・ザレンバ
 
Herbert von Karajan / Mozart : Don Giovanniモーツァルト ドン・ジョヴァンニ
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ミヒャエル・ハンペ演出、ザルツブルグ音楽祭1987年、ドン・ジョヴァンニ:サミュエル・レイミー、ドンナ・エルヴィーラ:ユリア・ヴァラディ、ドンナ・アンナ:トモワ・シントウ、ツェルリーナ:キャサリーン・バトル、ドン・オッターヴィオ:ゲスタ・ウンベルイ、レポレッロ:フルッチョ・フルラネット


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Orfeo

edcさん、こんにちは。
またまた見事なまとめっぷりで・・・。
TBさせていただきますねm(_ _)m
by Orfeo (2005-12-30 10:33) 

Cecilia

「薔薇の騎士」のビデオ(テレビからの録画)、持ってます。
クライバーのDVDもあり、これから見比べようかなと思っていたところです。
アンナ・トモナ=シントウ、うちにあるドン・ジョヴァンニにも登場しています。
by Cecilia (2005-12-30 11:07) 

TARO

トモワ=シントウも何度か聞いていますが、なぜかワグナーは一度もないと思います(最近、どんどん忘れっぽくなってるので、あまり確信が・・・)。
モーツァルト、ヴェルディ、R・シュトラウスといったところで。
私にとっては彼女は何よりも「モーツァルト歌手」ですね。
カラヤンが元帥夫人に抜擢した時は、正直驚きました。
by TARO (2005-12-30 12:23) 

euridice

TAROさん
>「モーツァルト歌手」
そうなんですか。ということで、またひとつ忘れてました。カラヤン指揮の「ドン・ジョヴァンニ」、テレビで見たことがありますが、ドンナ・アンナ、彼女だったのでした。

Cecilia さんのおっしゃってるのはこれでしょう・・

>ワグナーは
やっぱりカラヤンのローエングリンの録音が有名ですね。コロがローエングリンの。他の役については全然知りませんが、歌ったことあるのかしら?
by euridice (2005-12-30 16:48) 

coyote

「イーゴリ公」は、録画したVTRで持っています。
恥ずかしながら、あまり再生していないのですが。
「ドン・ジョヴァンニ」は、昔、TVで途中まで観ました。
放送時間が夜中から明け方までだったんですよ。
さすがに「次の日ヤバい!」と思って寝てしまいました。
ビデオデッキを持っていなかったのが恨めしかったです。
by coyote (2005-12-30 23:03) 

coyote

連続コメント失礼します。
追記。「薔薇の騎士」も途中まで観ました。
ストーリーを知らなかったものですから(TVで解説があったのに!)、第1幕で
「愛人どこ?どうして女同士で抱き合ってるの?」(笑)
「猫に小判」とはこの事…。
by coyote (2005-12-30 23:09) 

euridice

coyoteさん、コメントありがとうございます。
私もどれもテレビ録画です。ばらの騎士はとても印象的でした。
イーゴリ公もおもしろかったです。
by euridice (2005-12-31 09:11) 

Orfeo

edcさん、今年はいろいろとお世話になり、大変ありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いします。
どうぞ、よいお年を!
by Orfeo (2005-12-31 18:19) 

euridice

Orfeoさん
こちらこそ、ありがとうございます。
お陰さまで毎日楽しかったです。
来年もまたよろしくお願いします。

コメントくださった皆さん
のぞいてくださっている皆さんも。
by euridice (2005-12-31 21:06) 

fenice

アンナ・トモワ・シントウが、「ジャンニ・スキッキ」の "O mio babbino caro" をドイツ語で歌っているCDを聞きました。"Vaterchen, treures, hore" (ウムラウト省略)というタイトルになります。ドイツ語によるこの歌を、彼女の美声で聴くのも非常に良いですよ!
by fenice (2006-12-29 22:46) 

euridice

feniceさん
素敵な情報、ありがとうございます。機会があったらぜひ聴いてみたいです。
by euridice (2006-12-30 08:01) 

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