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ただ単に•••9 [1983年刊伝記]

動機づけこそが全てだ!
 時間が切迫すると、こんな悲観主義の発作に長々と付き合ってはいられない。なんとか良い方向に進めようとするなら、何事も成り行きまかせにしないで、頑張ってその方向に近づかなければならない。人は自分のやりたいことを知って、それに対するはっきりとした考えを養わなければならないが、全てが時宜を得ていなくてはならない。あることが目の前に来る前に押しても、それでは、それ程うまくいかないだろう。私の場合、今までずっと確かめていたところでは、動機づけがあれば、とてもうまくいったように思える。全エネルギーを使ってやり遂げようとしても、他のやり方ではめったにうまくいかない。だが、高く登れば登るほどますます多くを一人で決めなければならなくなる。私が何かしたいとき、私ができるということもまた、拠り所にすることができる。こういう感覚は成功に伴って養われるものではない。それは、なぜか、どこから来たのかわからないが、すでに早くからそこにあった。
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