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ドヴォルザーク「ルサルカ」新国立劇場 [劇場通い]

新国のルサルカが放送されますました
<放送番組> NHKBSプレミアム 「プレミアムシアター」
http://www.nhk.or.jp/bs/premium/
<放送予定日> 3月11日(日)午前 0:00~(10日(土)深夜)
※2011年11月収録

1976年録音(ドイツ語歌唱、ルサルカ:リリアン・ズキス、王子:P.ホフマン)フィナーレ〜王子の死 rslk76g.mp3
写真整理のBGM1976ミュンヘン。適当ですけど、日本語字幕付きですから、内容を知るのにも便利ですよ〜〜全曲、聴けます(適当ですけど、日本語字幕付き)☆ユーチューブ再生リスト☆


ドヴォルザーク:ルサルカ
新国立劇場2011.11.29 18:00
ヤロスラフ・キズリンク指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
ポール・カラン演出
rslk.jpg
ルサルカ:オルガ・グリャコヴァ
イェジババ(魔法使い):ビルギット・レンメルト
王子:ペーター・ベルガー
ヴォドニク(水の精):ミッシャ・シェロミアンスキー
外国の公女:ブリギッテ・ピンター
森番:井ノ上 了吏
料理人の少年:加納悦子
第一の森の精:安藤赴美子
第二の森の精:池田香織
第三の森の精:清水華澄
狩人:照屋 睦

皇太子殿下がはじめから最後カーテンコールまで観劇なさいました。
テレビ収録もありました。

coct.jpgこちらでルサルカの有名な歌がオルガ・グリャコヴァで聴けます。実際の劇場では座席のせいもあったのかもしれませんが、全然印象的ではなかったけど、ここの音声は美しいです。彼女のルサルカ、特に2幕以降、とてもそれらしくて良かったです。水の精が何度もかわいそうなルサルカと言いますが、ほんとうにかわいそうな同情心を刺激するルサルカでした。

今回の「ルサルカ」の舞台から一番伝わってきたのは、異質なものに対する憧れや異質なものの受容ということ。2幕に至ってそれを明確に感じさせられました。皇太子様はどんな思いで鑑賞なさっているのかしらと思いました。この演出ではルサルカのキスによって王子さまは死なないのです。王子はルサルカから解放されたようです。ルサルカも自分の道を行くということでしょう。子どもっぽい憧れでは恋も愛も虚しい。互いに認め合いゆるしあうことができなければ、つまり、成長しておとなにならなければだめということでしょう。そんなことを感じさせる美しくそして魔法の場面にはユーモアと楽しさのある演出、舞台でした。ノルウェーの歌劇場で初演された演出で、若い人たちが何度も見たいと言っているとか。わかるような気がします。

関連記事:P.ホフマンが王子を歌った「ルサルカ」




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コメント 8

放送見逃した者です

はじめまして、こんばんは。
初日と翌月六日の公演を観覧したものです。
昨晩のテレビ放送観られませんでした。
とてもとても悔やまれます。
劇場で当日購入したパリ・バスチーユのオペラ座公演のDVDも帰ってから観ましたが、新国立劇場で観た今回のノルウェー版が個人的に大好きです。
この公演のDVDが出れば即購入したいのですが・・。

このブログを書かれてる方、このブログをご覧になられてる方で録画された方でDVD化して譲って頂けると物凄く有難いのですが、譲っていただける方居られませんでしょうか?

by 放送見逃した者です (2012-03-11 23:33) 

euridice

はじめまして。

全デジタル放送になってから、ダビングがどんな環境でも視聴可能かどうか確信がないのですけど、ご希望でしたら、お譲りします。
左上、リンクのところの第3ブログのコメントにご連絡ください。承認制にしていますので、連絡先を記入なさっても公開されることはありません。


by euridice (2012-03-12 19:40) 

放送見逃したものです

早速のご返答とご親切、大変有難うございます。

演出・舞台美術・照明全てが初心者の私の心を摑んでくれました。
購入しましたDVDの2002年夏のバスチーユのオペラ座、ロバート・カーセンさん演出ルネ・フレミングさん主演公演は、全体的に無駄を一切排したミニマル?な舞台セットと衣装で、スタイリッシュ?でアダルトな印象を強く感じた舞台でしたし、youtubeでちらりと観れたミュンヘン劇場の最近のものと思しき舞台でも、第1幕は格差や貧困といった現代社会の諸問題を反映させたかのような地下の下水道みたいな場面設定で、ルサルカは汚れた白いタンクトップ姿で王子は小奇麗ながらも現代の若者の服装といった、場面を現代に置き換えた演出のようでしたが、この新国立劇場公演のノルウェー版ルサルカは子供が見ても良い位親しみやすい演出で心底魅せられました。

今後とも素晴らしい音楽・舞台・演奏について学ばせていただきたくお伺い致します。
by 放送見逃したものです (2012-03-13 22:31) 

ななこ

こんばんは
録画してあったのをようやく鑑賞しました。
最近海外のメジャーどころの映像が悪趣味なものが多い中でこのルサルカはとても美しい舞台で楽しめました。
ただ歌についてはいまひとつでした。
ルサルカは音程ふらふらですし、王子はへろへろって感じ。
ルサルカは声が出ない場面が一番よかったのが皮肉と言えば皮肉?
王子はこうして聞くとかなりのスタミナの要る役どころですね。
ホールでの鑑賞ならもっと違った印象だったかもしれませんが、映像ですとやっぱり辛いものがあります。
今夜はグラグラ揺れましたし私の気分が影響したのかもしれません。


by ななこ (2012-03-14 23:55) 

euridice

>放送見逃したものです さん
カーセン演出はともかく、ミュンヘンのオーストリアのおどろおどろしい事件をあてはめたという演出は無理がありすぎるように感じます。

それでも、いろいろ鑑賞してこそ思うことですから、様々な演出が自由に行われるのはいいことなんだと思います。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。


by euridice (2012-03-15 08:34) 

euridice

ななこさん
こちら、昨夜は震度は気がつかない人もいるぐらいでしたが、気持ち悪い揺れ方でした。地震だと確信する前から、微弱な震動がじわ〜〜と伝わっているような感じがしました。嫌ですね。

>新国ルサルカ
>美しい舞台で楽しめました
同感です。映像もなんとなく見ていたのですが、
美しく撮れていると思います。

ルサルカの歌うときの表情に、アップになると、
多少違和感があります。
ふっと歌詞とのずれを感じるというか・・

王子さまは超繊細な壊れやすい心の持ち主だと思うのですが、
今回の王子さまはそれを感じるのが、舞台でもそうでしたが、
映像で、アップになると余計に難しいです。





by euridice (2012-03-15 09:13) 

ゆき

「ルサルカ」の放送情報有難うございました。m(__)m
昨日になって、やっと録画したものを観ました。^^;

TVで観た時はルサルカを歌ったオリガ・グリャコヴァの声が若干硬く聞こえてしまったのですが、euridiceさんがご紹介くださってる新国立劇場のサイトで流れる彼女の歌声はTVでの音声とかなり違って凄く美しく感じました。

このライブを観た時、最後は王子が歩いて立ち去って行った様に見えたのですが、悲劇になり過ぎない様に最後は悲劇の中にも明るさを感じさせる演出にしてあるって感じだったのですね。*^o^*

全体的には、退屈感を全く感じさせない凄く濃い感じの演出に感じて凄くよかったと思います。^o^
by ゆき (2012-03-25 17:37) 

euridice

ゆきさん、コメントありがとうございます。

>オリガ・グリャコヴァ
そうなんですよね・・ 
劇場でも同じ感じでした。
最高のコンディションではなかったのでしょう。

別のお話を当てはめたみたいな演出より
こういう素直なのがいいですね。


by euridice (2012-03-26 08:26) 

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