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バイロイト音楽祭2010年「ローエングリン」 [オペラ]

今年のバイロイト音楽祭開幕は新演出「ローエングリン」だとのこと。そして、ヨナス・カウフマンのバイロイト・デビューです。でも、何故(註↓)か、来年のローエングリンはクラウス・フロリアン・フォークトになるのだそうです。ネットでラジオ放送を聴きました。時々、ブツブツ切れますが、これは接続環境やパソコンのせいらしい。それにしても、音、とてもいいです。1980年代のラジオ放送録音なんて、とてもかないません・・今年も、終わり2回の公演はカウフマンの病気のため、フォークトが出演したそうです

ワーグナー:ローエングリン
lo2010.jpgハンス・ノイエンフェルス演出
アンドリス・ネルソンズ指揮
バイロイト音楽祭2010年

ローエングリン:ヨナス・カウフマン
エルザ:アネッテ・ダッシュ
テルラムント:ハンス・ヨハヒム・ケテルセン
オルトルート:イヴリン・ヘルツィウス
国王:ゲオルク・ツェッペンフェルト
伝令:サミュエル・ユン

前奏曲とかけっこうよかったけど、随分印象の違う箇所もあります。
歌は聴き慣れた演奏より淡々として感情が薄いような気がしました。
例えば、エルザがなかなか現れないローエングリンの登場を願って
祈るところとか・・・

ケテルセン・テルラムントは、かつて新国こけら落としローエングリンでも同じ役でしたが、印象薄かったです。「教室のローエングリン」のテルラムントは似合ってると思います・・とぼけた感じが可愛い。今回は、ローエングリンにやられて死ぬときの悲鳴が凄い。大声で叫んで死ぬテルラムントは、はじめて。

カウフマンのローエングリンはミュンヘンのと同様、
中音域は大丈夫ですけど、高音の弱音は違和感がきついです。
独自なんでしょうけど、変わった発声に感じます。
やっぱり、ちょっとぼうっとすると、だれが歌ってるの?!って思ってしまいます。

3幕の名乗りの歌の後、
いわゆる通常カットされてきた部分をやってて、ちょっとびっくり。
いつからあの部分が挿入されるようになったのでしょうか。


エルザのアネッテ・ダッシュは、新国の「ホフマン物語」新演出時、
とても印象的なアントニアでした。

演出は写真だけではわかりませんけど、その他大勢は黒いネズミと白いネズミ。
↓あるブログです。
参考

関連記事:1979年バイロイトのローエングリン(ゲッツ・フリードリヒ新演出、最終年1982年にテレビ放送用に収録。ビデオ、レーザーディスクで発売されました。現在、複数レーベルからのDVDがあります)


バルトークラジオの放送。幕間に素敵なローエングリンが流れていました。ハンガリー出身のテノール、シャンドール・コーンヤ(1923.09.23- )がおそらくハンガリー語で歌っています。


(註↓)
だれでも何故?!と思うもので、インタビューで聞かれてます。
うろおぼえですけど、こんな具合。

質問 あなたはネズミアレルギーですか?
答え いいえ。どうして?
質問 来年のバイロイトは出ないそうですから・・
答え ロンドンでターフェルやゲオルギュウとトスカに出ますし・・予定一杯・・
   どれもキャンセルしたくないですから

好奇心でファンサイトでこの夏の出演歴を見てみました。8月後半に予定されていたバイロイトの後半とザルツブルグの歌曲の夕べをキャンセル。ザルツブルグのその公演でキャンセルを知ったファンも多かったみたいです。バリトンのリサイタルに変更になっていたそうです。ファンの間では、キャンセルの多さが気にされているみたいです。理由は病気、つまり喉頭炎。

6月
3  カルメン@ミュンヘン
6  カルメン@ミュンヘン
9  カルメン@ミュンヘン
12 カルメン@ミュンヘン
28 トスカ@ミュンヘン
7月
2 トスカ@ミュンヘン
7 トスカ@ミュンヘン
10 トスカ@ミュンヘン
15 トスカ@ミュンヘン
19 トスカ@ミュンヘン
25 ローエングリン@バイロイト
30 歌曲@ミュンヘン
8月
3 ローエングリン@バイロイト
6 ローエングリン@バイロイト
12 フォデリオ@ルツェルン
15 フォデリオ@ルツェルン
17 ローエングリン@バイロイト
31 コンサート@コペンハーゲン



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コメント 7

yokochan

こんばんは。
わたしも、今宵はバイロイトのローエングリンでした。
たしかにいい音ですね。
さっそくCDRを作成中です。
時代とともに、ローエングリンの歌唱や演奏は変わってゆきますね。
コロやホフマンが懐かしくもあります。
あるブログを拝見すると、わたしが見た画像はまだまともで、演出はどうもヘンテコみたいですね・・・・。
by yokochan (2010-07-26 23:27) 

euridice

バルトークですけど、休憩時間つぶしでしょう、途中でいきなりハンガリー語(たぶん)のローエングリンとか聞こえてきますね。なかなか素敵ですが、だれが歌っているのかしら。おしゃべりのハンガリー語ってふと日本語かと思う瞬間があっておもしろいです。

>変わってゆきます
それは仕方ないんでしょうね。
>コロやホフマン
も、前の世代からは、違う!って言われたんですし・・


by euridice (2010-07-27 08:05) 

euridice

自分で答えます
>だれが歌っているのかしら
シャンドール・コーンヤでした。

コーンヤ・シャンドールって紹介してます。
ハンガリーでは名前は、日本と同じように
姓を先に言います。
by euridice (2010-07-28 08:47) 

OGASHI

今年の2010バイロイトは驚きですね。

2010年 8月 21日 (土) BShi 22:50 ~ 翌05:10 に
世界初のテレビ生放送 「ワルキューレ」を行うみたいですね。
BShi 見ることが出来ないのでちょっと残念です。

P.S.
 悔しいので、今年の9月に『バイロイト』へ行って憂さ晴らししてくる予定です。
 バイロイト祝祭劇場見学ツアーに入れなかったら… どうしましょう^^;

では、失礼致しますm(_ _)m
by OGASHI (2010-07-29 15:36) 

euridice

OGASHI さん
>9月に『バイロイト』
>バイロイト祝祭劇場見学ツアー
いいですね。楽しんでいらしてください。

>「ワルキューレ」
BS2でも放送するそうです。
30日(月)午前0時40分〜午前5時

by euridice (2010-07-29 20:55) 

ななこ

初めてネットラジオを聞きました。
昔年末のFM放送を聞いてた頃より舞台を感じ取る感覚がおそらく私なりに鋭くなってるせいだと思いますが、わくわくどきどきしながら聞けました。
舞台画像と音楽がどうにも一致しないのですが一種の怖いもの見たさの興味は尽きないですね。
バイロイトの聴衆の笑い声が印象に残って舞台で一体何が起こってるのだろうと空想にふけってしまいます。
by ななこ (2010-07-29 21:29) 

euridice

ななこさん
>怖いもの見たさ
なかなか美しい舞台写真もありますし。
これをTV放送してほしかったです。


by euridice (2010-07-30 08:44) 

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