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ワルキューレ、コヴェントガーデン1978年10月 [ムービー付き音声ファイル]

2009.10.30 新動画追加
1幕
1)ジークリンデ「そして、私にはわかったのです」〜ジークムント「私は幸福に浸っている」:写真は、8月8日 公園で
2) 1)の続き〜1幕終わりまで:写真は、8月8日と9日の公園で

2幕 
1)逃亡中の双子ジークムントとジークリデ。ジークリンデが倒れて眠ってしまうまで:8月1、2日公園で撮った写真
2)ジークリンデを見守るジークムントに、ブリュンヒルデが現れるところ:7月26日公園で撮った写真
ユーチューブへ

ホームページのゲストブックにお知らせをいただき、http://www.opera-club.net/index.asp で10月10日収録の音源を入手できました。感謝です。ありがとうございます。ラジオ放送の録音なのかどうかわかりませんけど、非正規録音の中では、とても良い部類だと思います。

ワーグナー:ワルキューレ
コリン・デイヴィス指揮
ゲッツ・フリードリヒ演出
コヴェントガーデン1978年10月10日

ジークムント:ペーター・ホフマン
ジークリンデ:ヘルガ・デルネシュ
フンディング:オーゲ・ハウグラント
ヴォータン:ドナルド・マッキンタイヤー
ブリュンヒルデ:ギネス・ジョーンズ
フリッカ:ジョセフィン・ヴィジー

この公演については、素人オペラ通の書いたオペラ紹介及び批評の本として爆発的に売れた「思いっきりオペラ」の続編に取り上げられていました。また、インターネットでも、コヴェントガーデンの思い出 第073話 ROHの『ニーベルンクの指環』の巻で、この「ニーベルングの指環」を実際に劇場で鑑賞なさった方の話を読みました。

前者「思いっきりオペラ」の著者はもちろんこれをロンドンのコヴェントガーデンで実際に観たわけです。ジークムントが、その若さと外見の良さ故に、大いに喝采を浴びていたが、三幕のヴォータンとブリュンヒルデの感動が一段と大きかったといったことが書かれていました。一幕と二幕後半で、双子の運命に心底同情し心を動かされてこそ、二幕前半と三幕に感動できるのではないかと思うのですが、三幕がこの作品の中心であって、後は刺身のつまのごとく思っているファンは少なくないようです。それはおそらく観客の同情心を高めるような双子に出会えることがめったにないことも一因ではないかと思います。それにしても、ホフマンとデルネシュでしたら、おそらく観客の同情心をそそったのではないかと思うのですが、それを、単なる若さ故の拍手喝采と切って捨てているような印象の文章だと感じたものです。本編は買って読みましたが、続編は立ち読み。本編の新鮮さはすでになし・・という感じは否めないと思いました。

ペーター・ホフマンのジークムント@ワルキューレ、視聴できたものリスト
(2009年9月現在)

1976年 ラジオ放送バイロイト音楽祭ピエール・ブーレーズ指揮、パトリス・シェロー演出
1976年  パリ・オペラ座ゲオルグ・ショルティ指揮、クラウス=ミカエル・グリューバー演出
1978年 ラジオ放送バイロイト音楽祭ピエール・ブーレーズ指揮、パトリス・シェロー演出
1978年 10.10コヴェントガーデンコリン・デイヴィス指揮、ゲッツ・フリードリヒ演出
1979年 ラジオ放送バイロイト音楽祭ピエール・ブーレーズ指揮、パトリス・シェロー演出
1979年 ラジオ放送アムステルダム コンセルトヘボウベルナルド・ハイティンク指揮
1幕のみの演奏会形式
1980年 ラジオ放送7.29バイロイト音楽祭ピエール・ブーレーズ指揮、パトリス・シェロー演出
1980年 正規ライブ録音、録画PHILIPS(現在CD、DVD発売中)バイロイト音楽祭ピエール・ブーレーズ指揮、パトリス・シェロー演出
1983年バルセロナ、リセウウーヴェ・ムント指揮
1984年   メトロポリタン歌劇場ジェイムズ・レヴァイン指揮、1幕のみ、リザネク・ガラ
1984年ベルリン・ドイツ・オペラヘスス・ロベス・コボス指揮、ゲッツ・フリードリヒ演出
1985年 正規ライブ録音CBS/SONYニューヨークズービン・メータ指揮、1幕のみの演奏会形式
1985年 非正規映像サンフランシスコ歌劇場エド・デ・ワールト指揮、ニコラウス・レーンホフ演出
1985年 ラジオ放送サンフランシスコ歌劇場エド・デ・ワールト指揮、ニコラウス・レーンホフ演出
1988年 ラジオ放送メトロポリタン歌劇場ジェイムズ・レヴァイン指揮、オットー・シェンク演出
1988年 ラジオ放送バイロイト音楽祭ダニエル・バレンボイム指揮、ハリー・クプファー演出
1989年 ラジオ放送バイロイト音楽祭ダニエル・バレンボイム指揮、ハリー・クプファー演出

関連記事:
「ワルキューレ」ホフマンのジークムントでの視聴 ☆☆
1976年12月パリでの「ワルキューレ」☆☆  
ヘルガ・デルネシュ☆☆
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コメント 8

kametaro07

1978年10月10日収録の音源を入手・・・何よりでした。
その内U-tubeにアップなさいますか?・・・・と最初からすっかり甘えております・・・・^^;
ところで三部作、こちらからもTBさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
by kametaro07 (2009-09-24 14:05) 

euridice

思いがけないことでした。ネットのお陰ですね。
>U-tubeにアップ
そうですね・・ワルキューレは正規盤がありますけど
そのうちあげるかも・・その時は聞いてください。

三部作TB、ありがとうございます。

by euridice (2009-09-27 19:31) 

kametaro07

U-tubeアップありがとうございます。
アップなさったのは知っていたのですが、ネットの接続状態が悪いところにいたので今日ようやく聴くことができました。
非正規録音にしては本当に良い状態ですね。
>ジークムントが、その若さと外見の良さ故に、大いに喝采を浴びていたが、
著者はその後のホフマンの活躍を見ながらそれしか書かなかったことを後悔してることでしょう。
by kametaro07 (2009-10-26 20:33) 

euridice

kametaro07さん
こちらこそ、ありがとうございます。
同じ曲でも当たり前といえば当たり前ですけど、
一回一回微妙に違うものですね・・
これに受け手の状況、状態が加わるのですから
感想も一回限りの相対的なものということでしょう。

正規録音・映像を繰り返し鑑賞した
1980年のバイロイトの「ワルキューレ」
ライブのラジオ放送を最近聴くことができましたが、
これも正規録音とは、印象が違いました。

by euridice (2009-10-27 08:52) 

ななこ

聞かせていただきました。
ありがとうございました。

ヘルガデルネッシュ 素晴らしいですね。
とても洗練されてて完成度が高く端正でシャープで双子というよりお姉さんという感じがします。

ジャニーヌアルトマイヤーのぴったし双子の映像がちらついてどうも落ちつきません。
ホフマンの声はたった2年のことなのに、80年の正規録音と比べると軽く明るいように思えます。
年を追う毎にというか、回を重ねる度に成熟度を増していったのかしらと思いました。

by ななこ (2009-10-28 18:09) 

euridice

>ヘルガデルネッシュ
パリ(1976)のワルキューレでもジークリンデですね。
演出的にも、とってもお姉さん的だったという話です。
大概が新演出初演ですから、実際の年齢差なども考えに入れた
演出が行われることも少なくないようです。再演は歌手が変わるから
コンセプトも崩れがちでしょうけど・・

ジークリンデがはるかに年上から次第に年齢が下がって年下になっていくのも面白いです。

>年を追う毎にというか、回を重ねる度に成熟度を増していった
そのようですね。そのような批評を読んだこともあります。

by euridice (2009-10-29 06:39) 

ななこ

一幕アップありがとうございます。
やっぱりここを聞かなくては^^

若いときの方が声が明るいとか軽いという軽率なコメントは取り消します。

若々しさとか瑞々しさは80年の(私は映像しか持っていませんが)方が際立っていると思いました。
声が成熟してるという表現がやっぱり一番当てはまると思いますが。
78年の方は本来のバリトンに近い声質が勝っていてヘルデンテノールとしての魅力的には劣るような気がします。
劣るといったってホフマン的にであって他の歌手とは比べようがないのですが。

正規録音(映像もCDも)はお客を入れないで録ったのですよね?
その辺が本当のライブとは違って全幕全力投球の素晴らしさでしょうか・・

1988年か89年のバイロイトのFM放送を聞いた記憶はかすかに残っています。
一幕歌い続けると最後の方はかなり疲れてきます。
これはホフマンだって、最盛期のホフマンだって言えると思います。
最近の歌手だったらもうヘロヘロもいいとこだと思います。

好きな声ならスタミナの配分とか、ちょっとここはミスったなとか、そういうことも含めてライブならではの楽しさを味わえると思います。

ヘルガデルネッシュの素晴らしい歌とホフマンのジークムントの真のライブ(いい音ですね!)聴けたことに本当に感謝です。

by ななこ (2009-10-29 16:26) 

euridice

ななこさん
>78年の方は本来のバリトンに近い声質が勝っていて
ジークムント、キャリアのはじめほど、そのように感じます。
伝記の印象では、演技はもちろん歌い方もいろいろと
追究してみているようです。毎回同じということは
意識的にもなかったのかもしれないと思います。

>正規録音(映像もCDも)
バイロイトの正規録画は特別上演ですね。
一幕は通しで収録したとメキングで言ってます。
録音もでしょう。映像と録音も全く同じではないと思います。


by euridice (2009-11-01 12:10) 

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