新国立劇場 西部の娘 ゲネプロ顛末記 [劇場通い]
新国立劇場10周年記念 オペラ劇場愛称募集に応募した結果、優秀賞とやらをいただきました。その賞のひとつが、バレエ「コッペリア」かオペラ「西部の娘」のどちらかの舞台稽古鑑賞招待。日時的にもバレエは都合が悪かったので、オペラに出かけました。本番との違いはほとんどないという話でした。違いと言えば、ロビーに飲み物も食べ物もなくて寂しかったです。一階は関係者のみらしく、真ん中当たりにカメラが陣取って、前方は無人。招待客は2階正面。特等席ですよね?
このオペラ、いくつか映像を見ていますが、全然好みではないので、おおざっぱな筋しか知りません。オペラですから、おそらく普通の台本指定通りの舞台なら大筋さえ知っていれば、それなりに楽しめるものだと思って、何の予備知識も仕入れずに気楽に座っていました。幕が開いた瞬間、が〜〜〜ん。ここはどこ、あなたたちはだれ、「こんな仕事はもういやだ」って、そこで何してるの??? 一挙に、字幕に張り付かなければ、落ちつかない気分に。
25分休憩。さて2幕。こんどはミニーのおうちになるかと多少期待したけど、幕があがって、なんだ同じじゃん。ジョンソンがミニーに「かわったところに住んでるんだね」ほんと、ほんとその通り。外は雪。吹雪の描写はやけにリアルに聞こえました。
フィナーレ。舞台奥に白い壁。ドアがある。恋人同士、手に手をとって、ああ、あそこから出ていくんだわ、と思ったら、ひょいと右に曲がって消えてしまった。拍子抜け。
私は前もって見なかったのですが、新国ホームページで確認した方は、ポスターご覧になったことでしょう。なるほど、箱、箱、箱の上に人が・・・ でも、実際の舞台はこのイメージとはかなり違うと思います。で、この公演の惹句は、
『新国立劇場の舞台をレンゴーの段ボールが埋めつくします』
というのは、まさか?!で、これは、この段ボール箱を納入した会社のホームページのトピックです。演出は、やはり箱が主張していた「フィガロの結婚」のアンドレアス・ホモキ。演出家って、自分の印にこだわるものなのかしら・・
字幕をにらんでいたせいと、ピンと来るもの、胸にストンと落ちて感覚的に納得できるところがほぼ皆無だったせいで、すっごく疲れました。せっかくの大声も効果なし。帰って、演出家の意図など、ホームページで読みましたが、伝わってきませんでしたわ・・ がくっ。シーズンチケット購入をとっても後悔しちゃいましたが、一晩寝たら、楽しみになりました。
優秀賞受賞、おめでとうございます!
というわけで、貴重な体験をされたようですね。
それにしても、箱の「西部の娘」、ですか。
見たいような、見たくないような・・・
私もこのオペラはかなり苦手ですが(笑)、こういう演出だとどうなるかなあ。
想像しただけで、理解に苦しむ、ような気がします(爆)。
by Orfeo (2007-04-14 02:32)
euridiceさんも投票された候補名の方が断然使いやすいよな~と未だに思っています(^^)とにかく、ゲネプロ招待付き優秀賞受賞おめでとうございます。
しかし、何ですか、このポスター!え、しかも実際のイメージとぜんぜん違うんですか?ダンボール倉庫の「西部の娘」って…頑張って想像してみましたが、駄目でした(^_^;)今度は本公演をご覧になるのですよね?ゲネプロでストーリーを頭に入れてあるので、次回は演出の意図などもちょこっとは分かるかも?見に行ったらぜひまた記事にしてください♪
>演出家って、自分の印にこだわるものなのかしら・・
keyakiさんと私で時々盛り上がっているボブ・ウィルソンは自分の演出法にこだわってますよね(^^)
by Sardanapalus (2007-04-14 10:16)
リハーサルは毎年必ず地元オペラから会員特典として招待を受けますが大抵日曜日なので行ったことがないのです。(翌日仕事だと腰をあげたくない)「西部の娘」は一度オーソドックスな演出で観てますが自分も苦手です。もし変わった演出なら又観てもいいかなと思ってましたが。。。オーソドックス演出で楽しめないのに変わった演出で楽しめるわけないですよね。
by 蘭丸 (2007-04-14 14:30)
えーっ、優秀賞の記念品ってゲネプロだったんですか。ゲネプロ自体には興味深々です(^^)
by ヴァラリン (2007-04-14 20:37)
>優秀賞受賞、おめでとうございます!
意外でした。全然期待してませんでしたから。
あと、記念バッジと「ようこそ新国立劇場へ」というDVDをくださるんだそうです。
>実際のイメージとぜんぜん違う
ああいうふうに俯瞰する感じはないです。段ボール積んだ壁の前って感じかな?
>変わった演出
どういう場合に楽しめるかは、一概に言えないような気がします。いろんな条件によって違ってくるんじゃないでしょうか。
>ゲネプロ
たいがいはほぼ100%本番と同じらしいですね・・・
今回のは、いきなり登場して段ボール一個運び去った人がいたのですが、これが一体何だったかよくわかりませんでした。何しろほとんどの登場人物のかっこうが舞台衣装っぽくなかったですし・・
そういえば、市民オペラで「ドン・ジョヴァンニ」の最終リハーサルに行ったことがありますが、特に練習っぽくもなかったと思います。
by euridice (2007-04-14 21:50)
新国立に愛称がつけられたのですか?!
優秀賞と言うことはその名前に決まった?
なんか素晴らしいですね。
おめでとうございます。
で、西部の娘ではちょっとがっかりですね。
ところどころプッチーニらしさが出てきますが、私もドミンゴの演技力だけでどうやら最後まで見ることができたような印象です。
この箱のポスターは新国立劇場や西部の娘という文字がなければ、結構面白い近未来かなんかのSFチックな絵に見えます。
by ななこ (2007-04-14 23:38)
>優秀賞と言うことはその名前に決まった?
残念ながらそうではありません。優秀賞というのは、応募数が多かったもの数件に対する賞です。
新国の愛称については、こちらで盛り上がってますので、よろしければどうぞ。
http://blog.so-net.ne.jp/keyaki/2007-04-01-1
by euridice (2007-04-15 07:11)
キャロル・ヴァネスの代役のソプラノの人はどうでした?
来週東京に行ってるので、もしかしたら見れるかもと思ったら、なんと平日でも午後2時開演だったりするんですね。誰が行くんだろう・・・
by TARO (2007-04-15 13:40)
TAROさん
>キャロル・ヴァネスの代役
そういえば、そうだったですね。
新国HPにさっそく舞台写真が出てますね。
お顔は可愛い感じもしますけど、遠目にはけっこうな姐御に見えます。まあ、全体的に悪くないですが、ほれぼれ、ききほれるってこともないというところ。
>平日でも午後2時開演
今回もこれが多いようですね。
>誰が行くんだろう・・・
え〜〜私も曜日によってはOKです^^;
主婦向けってところかななんて・・
晩ご飯の支度に差し支えがないということで。
by euridice (2007-04-15 17:26)
こんにちは。いつもお世話になっております。
自宅のPCでは何故かいつも書き込みができませんので、会社からコソコソ作業してます。
ゲネプロにまず行かれたのですね。
プッチーニ好きなものですから、音楽的には満足でした。ホモキの箱演出は、チープな衣装と企業の協力で格安に仕上がったのでしょうね。
私は以外と楽しめました。
土曜の昼公演で、ほぼ満席の客席も寝ている方も見当たらず、かなり集中して観劇してました。
でもストーリーや台本の陳腐さは、なんともいえない作品であります。
TBさせていただきました。
by yokochan (2007-04-23 10:25)
yokochanさん、いらっしゃいませ。こちらこそです。
>自宅のPCでは何故かいつも書き込みができません
そうなんですか。何故でしょうねぇ???残念です。
>チープな衣装と企業の協力で格安に仕上がった
のかもしれませんね。再度の舞台鑑賞に向けて、テレビ鑑賞してますけど、やっぱりなんともいえない作品というか、ぴんときません。小唄みたいかと思えば、急に大仰に歌い上げるし・・^^;; でも、今週末花の金曜日、レンゴーの舞台、楽しみです。
by euridice (2007-04-23 19:03)
来年METは、「西部の娘」の一部分を昔の演出でやりますけど、ジェイムズ・レヴァインはどうなるかなあ。
by サンフランシスコ人 (2008-07-13 06:26)
>ジェイムズ・レヴァイン
ご病気なんですね。指揮者としてはまだまだ活躍できる年齢ですから、元気になってもらいたいものです。
by euridice (2008-07-13 07:21)
初演100周年の2010年にMETは、「西部の娘」をやるそうです。
by サンフランシスコ人 (2008-07-13 07:59)