SSブログ

モーツァルト「イドメネオ」グラインドボーン1983年 [オペラ映像]

ずっと以前のテレビ録画です。あらすじその他はOrfeoさんのオペラ・レビューをどうぞ。以前に取り上げたメトロポリタン歌劇場の映像はこちらです。ビデオ・クリップをちょっと追加しました。

クレタ王イドメネオの息子イダマンテはメゾ・ソプラノが担当することが多いようです。メトロポリタン歌劇場の上演も、フレデリカ・フォン・シュターデです。でも、このグラインドボーン音楽祭の上演では、普通のテノールが担当しています。この役は、ケルビーノ@フィガロの結婚やオクタヴィアン@ばらの騎士と違って、なにしろ怪物を退治するような、若いけど、あきらかに強い男だと思うので、テノールのイダマンテに大いに期待して見ました。一般的にも、ましてオペラ的感覚から見れば、視覚的には申し分ない若者です。それでも、私としてはとっても残念だったのですが、視覚的にも好みじゃないし、総合的に魅力的ではなく、フォン・シュターデのイダマンテのほうが絶対いいと思いました。

モーツァルト:イドメネオ
ベルナルト・ハイティンク指揮
トレヴァー・ナン演出
グラインドボーン音楽祭1983年

イドメネオ:フィリップ・ラングリッジ
イダマンテ:ジェリー・ハドリー
イリア:イヴォンヌ・ケニー
エレットラ:キャロル・ヴァネス
アルバーチェ:トーマス・ヘムズリー
祭司長:アントニー・ロデン
ネプチューンの声:ロデリック・ケネディ

この映像、ここぞという劇的におもしろい場面もないし、私などは退屈してしまいます。メトの映像ではエレットラ狂乱の場、その狂乱振りがほんとに凄い!のですが、それも、こちらのほうがもしかしたら声楽的に端正なのかもしれませんが、盛り上がりません。

色彩的には色とりどりで華やかで、画像にすると一段と美しく見えます。それでも、やはりもうひとつ魅力に欠けます。今月の新国立劇場の演目、これなんですが、さあどんな感じになるでしょう。劇場の場合、映像よりは容易に楽しめると思います。アマチュア・オーケストラによるこのオペラの上演を見たことがありますが、いいところがカットで残念でしたが、退屈はしませんでした。

DVD情報:
☆グラインドボーン音楽祭1983年
モーツァルト 歌劇《イドメネオ》全曲

☆メトロポリタン歌劇場1982年
モーツァルト:歌劇《イドメネオ》


nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 3

Jem

「桜の花の下にたたずむ柿色の衣の若武者」
映像が,色彩のせいかなんとなく日本的に思えます。
by Jem (2006-10-09 09:04) 

Orfeo

edcさん、こんにちは。リンク&TBありがとうございました。
かなり手厳しい評価ですね。
「視覚的にも好みじゃないし」なんて言われると、どうしようもないな(笑)。
ポネル版を見ちゃうと、そうなっちゃうのでしょうか・・・。
TB返しさせていただきました。
by Orfeo (2006-10-09 09:06) 

euridice

>桜の花の下
Jem さんらしい目のつけどころですね^^!
テレビで見ると、美しいというよりはちょっとうるさい色使いだと感じますが、画像にすると、絵画的な色彩感があります。動かないほうがいいのかも・・  Orfeoさん、文句ばっかりでごめんなさいm(_ _)m 決められるというか見栄の切れる歌手さん(目にも耳にも総合的に)出演なら、ずっとおもしろくなるような気がします。
by euridice (2006-10-10 07:36) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 1