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ドヴォルザーク作曲「ルサルカ」バスティーユ2002年 [オペラ映像]

  水の精の娘ルサルカが人間の男に恋をして、魔女に頼んで、声と引き換えに人間にしてもらう。アンデルセンの「人魚姫」によく似たおとぎ話。一番最近見た映像です。

おとぎ話を排して、女性の心理劇を目指したような演出。舞台を半分に区切って左右対称の動きをさせたり、心理描写にバレエの群舞をつかったり、凝っています。

ドヴォルザーク:ルサルカ
ジェイムズ・コンロン指揮
ロバート・カーセン演出
パリ・オペラ座バスティーユ2002年
クラシカ・ジャパン2006.6月初放送

水の精のルサルカ:ルネ・フレミング
人間の王子:セルゲイ・ラーリン
魔女イェジババ:ラリッサ・ディアドコヴァ
外国の王女:エヴァ・ウルバノヴァー
森番:ミッシェル・シェネシャル
水の精の老人:フランツ・ハヴラータ

ルネ・フレミングはルサルカのアリアでオーディションに成功できるようになったとか。だから、この役は彼女にとって「自分の役」のひとつとして思い入れがあるようです。遠いルーツにチェコが含まれるようですが、だからと言って、チェコ語で育ったわけではないし、いかにも彼女がチェコスロヴァキア系といった記述を目にしたぼんやりした記憶がありますが、彼女の自伝を斜め読みした印象からも、かなりこじつけっぽい惹句だと思います。

それに、彼女の声がこの役にぴったりだとは、私には感じられません。私としてはもっと細くて強い糸をピンと張りつめたような澄んだ声のルサルカが好きです。視覚的には夜目、遠目なら問題ないと思いますが、アップになるとやっぱり成熟した婦人という印象が強いのと、王子様はもう若くない....のが残念です。

国内版DVD、あります。


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コメント 8

Orfeo

ハヴラタが「水の精」って・・・笑っちゃいました。
すいません、このオペラ、見たことがないもんで。

『イドメネオ』のTBありがとうございました。
TB返しさせていただきました。
by Orfeo (2006-10-07 17:34) 

ヴァラリン

あ~~お色直ししてるぅ。。。
秋ですねぇ。
>私としてはもっと細くて強い糸をピンと張りつめたような澄んだ声のルサルカが好きです。

Me,too...
色んな歌手が歌っているオペラアリアを集めたCDで聴いた、この前話題になったポップが歌っていたアリアが、とってもよかったです。
by ヴァラリン (2006-10-07 21:58) 

euridice

Orfeoさん
>水の精
水の精の女の子たちの親分だか、おじいさんがお父さんみたいな存在らしいですね。奇妙なお化けみたいな格好で登場することも少なくないようです。この上演では普通のおじさんの格好です。 ドイツ語ではWassermann... 水男じゃあ...(^^;;

>『イドメネオ』のTB
こちらこそ、いつもどうも....です!

ヴァラリンさん
>ポップが歌っていたアリア
残念ながら聞いたことがありません。
きっといいでしょうね。
by euridice (2006-10-07 22:38) 

プラム

 こんにちは。

ご訪問コメント、有難うございます。
とっても嬉しかったです♪

最近はブログ熱が少々減退気味で、記事更新もご訪問も減少してますが
こういう思いがけない出会いがあると励みになります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
by プラム (2006-10-20 11:00) 

サンフランシスコ人

フレミングのルサルカを、サンフランシスコ歌劇場で鑑賞しました。
by サンフランシスコ人 (2008-02-14 08:07) 

euridice

サンフランシスコ人さん
>ルサルカ
劇場でまだみたことがありませんが、
願わくは幻想的な舞台、夢をぶちこわさない歌手で鑑賞したいものです。
by euridice (2008-02-15 09:15) 

サンフランシスコ人

「劇場でまだみたことがありません」

上演がほとんどありません。サンフランシスコでも、1シーズンだけです。
by サンフランシスコ人 (2008-02-15 11:09) 

euridice

あまり期待はできませんね。
by euridice (2008-02-16 07:21) 

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