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ルサルカ [オペラ映像]

ドヴォルザーク:ルサルカ

ドヴォルザーク作曲のオペラ。人間になりたかった水の精ルサルカ。アンデルセンの人魚姫に似たお話です。最初に見たテレビ放送は、英語版でした。あとでプラハでのチェコ語上演を視聴しましたが、やはり語感がずいぶん違います。ドヴォルザークの曲は、交響曲「新世界より」をはじめ、なじみやすくて大好きなものが多いのですが、このオペラもそこはかとない憂いを含んだメロディーが心地いいです。

1)1975年チェコ スロヴァキアテレビジョン制作の映画版が気に入っています。
指揮:ズデニェク・ハラバラ 演出:ボフミル・ゾウル 1975年チェコ スロヴァキアテレビジョン制作  LD→DVD(日本国内版はないようです)
video38.jpg
チェコ・オペラ・フィルム・シリーズ  歌と演技は水の精以外は別人。人魚姫みたいな物語です。音楽はなじみやすいです。(     )内は演技者名。原語のチェコ語で歌われています。スメタナの「売られた花嫁」などと同様に、ドイツ語圏ではドイツ語上演が一般的だったようで、CDもドイツ語のものが少なくありません。

P.ホフマンの伝記のディスコグラフィーに、「ビデオ:ルサルカ チェコの俳優のための吹き替え 1976年」との記載がありますが、これを1976年にドイツ語吹き替えでテレビ放送したのではないかと思ったのですが、後にインターネットでチェコのオペラ映画「ルサルカ」はもうひとつ、けっこう有名な映像作家ペトル・ヴァイグルPetr Weigl制作のものがあり、これのドイツ語吹き替えだという記事が目に留まりました。いずれにしても、吹き替え映像には出会えていません。
2006年10月2日、インターネット検索でわかったのですが、ネット・ラジオ(BAYERN4)が2005年

11月22日19時に、1976年録音の「ルサルカ」を放送したようです。かつての放送音源を再放送したものでしょう。その記事によれば、ドイツ語歌唱、ルサルカ:リリアン・ズキス、王子:ペーター・ホフマン、水の精の老人:テオ・アダム、魔女イェジババ:ローゼ・ヴァーゲマン、マレク・ヤノフスキ指揮、バイエルン放送交響楽団、合唱団による演奏です。これは、また後にネットから入手できました。現在(2012.3.16記)はoperaDEPOTというサイトでCDまたはMP3ダウンロードで購入できます。

video382.jpg2)イルジー・ビェロフラーヴェク指揮、アレナ・ヴァニャコヴァー演出、プラハ国民劇場1998年 チェコ語  TV
ルサルカ:エヴァ・イェソヴァー、王子:ウラディミール・フリシュコ、魔女:マルタ・ベニャチコワ、外国の王女:アンダ・ルイゼ・ボグザ、水の精のおじいさん:ペテル・ミクラーシュ
幻想的で美しい舞台

video381.jpg3)マーク・エルダー指揮 デイヴィッド・パウントニー演出 イングリッシュ・ナショナル・オペラ1986 英語 TV DVD(外国版)
ルサルカ:イレーヌ・ハナン、王子:ジョン・トレリーヴン、魔女:アン・ハワード
はじめてのルサルカ。英語です。あとでチェコ語のを聴きましたが、ずいぶんと雰囲気が違います。

video383.jpg4)ジェイムズ・コンロン指揮 ロバート・カーセン演出 パリ・オペラ座バスティーユ チェコ語 2002年 クラシカ・ジャパン2006.6月
ルサルカ:ルネ・フレミング、王子:セルゲイ・ラーリン、魔女:ラリッサ・ディアドコヴァ、外国の王女:エヴァ・ウルバノヴァー、森番:ミッシェル・シェネシャル、水の精:フランツ・ハヴラータ

5)トマス・ハヌス指揮 マルティン・クシェイ演出 バイエルン国立歌劇場2010.10.23 DVDチェコ語 
ルサルカ:クリスティーネ・オポライス、王子:クラウス・フローリアン・フォークト、魔女:ヤニナ・ベヒレ、外国の王女:ナディア・クラスティーヴァ、森番:ウルリヒ・レス、水の精:ギュンター・グロイスベック

6)ヤロスラフ・キズリンク指揮 ポール・カラン演出 新国立劇場2011.11 チェコ語 NHKBSプレミアム2012.3.11放送
ルサルカ:オルガ・グリャコヴァ、王子:ペーター・ベルガー、魔女:ビルギット・レンメルト、外国の王女:ブリギッテ・ピンター、森番:井ノ上 了吏、水の精:ミッシャ・シェロミアンスキー

録音

1)トマス・ハヌス指揮 マルティン・クシェイ演出 バイエルン国立歌劇場2010.10.23 DVDチェコ語 
ルサルカ:クリスティーネ・オポライス、王子:クラウス・フローリアン・フォークト、魔女:ヤニナ・ベヒレ、外国の王女:ナディア・クラスティーヴァ、森番:ウルリヒ・レス、水の精:ギュンター・グロイスベック
2)1976年 ヤノフスキ指揮 ドイツ語歌唱もう一つの記事




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コメント 10

おさかな♪

>ドヴォルザークの曲は、交響曲「新世界より」をはじめ、なじみやすくて大好きなものが多いのですが、このオペラもそこはかとない憂いを含んだメロディーが心地いいです。
・・・「ドヴォルザーク」に即反応してしまいました♪
絵の女の子達、本当にかわいらしいですね。。。ルノアールの絵みたい☆
>人間になりたかった水の精ルサルカ。
なんか、切ない響きですね、、、。あんまり悲しい話じゃないと良いなぁ。。。
by おさかな♪ (2005-04-04 20:11) 

euridice

あら、おさかな♪さん、同時にコメントしたみたい^^;
そういえば、8番(ドボハチ?!)を練習なさったんでしたね。
by euridice (2005-04-04 20:47) 

Esclarmonde

あら,またもやあたくしが大好きなオペラだわ.
DVDはENOのは英語だし,チェコのは短縮版だし,良い映像が少ないですよね.「月に寄せる歌」は原語で歌えるぐらい好きな歌です.
by Esclarmonde (2005-04-04 21:17) 

euridice

>「月に寄せる歌」
いい曲ですね、いつも聞き惚れます。
>原語で歌える
す、すごい!!!

>DVDはENOのは英語だし,チェコのは短縮版
そうなんですね。短縮に気がついていませんでした。
30分ぐらい短いです・・ね
プラハの舞台収録のテレビ放送は、英語版と同じ長さみたい。
by euridice (2005-04-05 09:11) 

YUKI

私もこのオペラ、確かプラハ国立歌劇場のライブ映像だったと思いますが観ました。(^o^)
このオペラも英語で上演された事があるのですねぇ。
水の精と王子との悲しいラブストーリーって感じで素敵な内容でした。
劇場に寄れば全部英語上演の劇場もあるみたいですねぇ。
確かイギリスにあったと思います。
by YUKI (2005-04-05 09:45) 

euridice

>プラハ国立歌劇場のライブ映像
美しい舞台ですよね(^o^)

>全部英語上演の劇場
ENO = イングリッシュ・ナショナル・オペラ ですね。
店頭でよくみかけるのは、ここの上演のDVDです。私はテレビ録画ですけど。確認したら、演出がデイヴィッド・パウントニーなんですね〜〜新国立劇場の「ルル」の。王子役、新国の私が見なかったほうのジークフリートだった人かも。
by euridice (2005-04-05 09:53) 

ヴァラリン

>>全部英語上演の劇場
>ENO = イングリッシュ・ナショナル・オペラ

英語圏での英語上演は、けっこう普通に行われています。アメリカには中、小規模のオペラカンパニーが沢山ありますが、概ね英語上演です。
(地方では、原語上演の方が稀です^^;)

ところでこの『ルサルカ』私もTV録画したクチですが、
>王子役、新国の私が見なかったほうのジークフリートだった人かも。
・・ってことは、もしかしてジョン・トレレーヴェン?確認してみようかなぁ・・
by ヴァラリン (2005-04-05 10:07) 

euridice

>ジョン・トレレーヴェン?
カタカナ表記がちょっと違うようですが、多分同一人物でしょう。
ヴァラリンさん、けっこう生で出会ってる方ですよね?
by euridice (2005-04-05 23:19) 

ヴァラリン

夕べ確認しました・・同一人物です。
(思い出したわ・・ハンブルクでのあの歌い方^^;)
生でお会いしたのは、ハンブルクでのみ・・先日のシカゴ@黄昏のジークフリートは袖にしちゃいましたわ^^;
でもまた何処かでご縁があるかもね・・何しろ、『待望のヘルデンテノール』デショ?^^;
by ヴァラリン (2005-04-05 23:33) 

TARO

euridiceさん、「ルサルカ」がらみで、TBさせていただきました。
でもちょっと違う方面からせめてみました。
by TARO (2005-04-07 02:29) 

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