SSブログ

フォークトのアリア集 [音楽]

Heldenとりあえず輸入盤です。国内盤の発売はあるでしょうか。たぶん初のアリア集でしょう。
第一印象:力強さ、迫力が感じられないせいでしょうか。張りがないというか、芯がないというのか、なんというか宙ぶらりんな感じというか、少々落ち着かない気分になるところがあります。どの歌も淡白でふわっとした優しげな声でさらっと歌われて、ストンと終わります。

中では「ローエングリン」の♪はるかな国に♪名乗りの歌が心地よく聴けました。他のワーグナーも物足りないといえば物足りない、つまり迫ってきて心をゆさぶられる、そういう歌ではないけど、まっすぐな澄んだ声の美しさがあります。いわゆる癒し系でしょうか。そして、最後の「死の都」からの曲、久しぶりに耳にしました。しっとりとした素敵な曲です。知らないソプラノとの二重唱です。

最後の曲の後に拍手があります。リブレットを確認したところ、2011年7月6−8日のライブ録音だそうです。リサイタルの録音ということでしょうか。それで、管弦楽だけの演奏が数回入るのかも。

タイトル:ヘルデン
ペーター・シュナイダー指揮
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
内容:
1)ウェーバー「魔弾の射手」より 森を過ぎ野を越えて Durch die Wälder, durch die Auen
2)ワーグナー「ワルキューレ」より 冬の嵐は過ぎ去り
                  Winterstürme wichen dem Wonnenmond
3)ワーグナー「ローエングリン」3幕の前奏曲
4)ワーグナー「ローエングリン」より はるかな国に
                   In fernem Land, unnahbar euren Schritten
5)ワーグナー「マイスタージンガー」3幕の前奏曲
6)ワーグナー「マイスタージンガー」朝は薔薇色に輝き 
                   Morgendlich leuchtend im rosigen Schein
7)モーツァルト「魔笛」より なんと美しい絵姿 Dies Bildnis ist bezaubernd schön
8)ロルツィング「ロシア皇帝と船大工」より Lebe wohl, mein flandrisch Mädchen
9)ウェーバー「オベロン」序曲
10)ウェーバー「オベロン」より Ich juble in Glück und Hoffnung neu
11)フロトウ「マルタ」より 夢のように Ach so fromm, ach so traut
12)コルンゴルト「死の都」より 私に残された幸せは Glück, das mir verblieb

なんとなく各種「フロトウ「マルタ」より 夢のように Ach so fromm, ach so traut」を集めてみました。こちらへどうぞ〜〜




nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 5

keyaki

>「フロトウ「マルタ」より 夢のように Ach so fromm, ach so traut」
これ原曲はドイツ語だったんですね。知りませんでした。昔からm'appri...という歌い始めとマルタ、マルタ...で親しんでいたので、イタリア語の歌かと....「夢のように」という題なんですか。

グリゴーロの2枚目のアルバム"Arrivederci"にも入ってます。もちろんイタリア語ですけど。

フォークト、新国には来てくれるんでしょうね。
by keyaki (2012-02-01 14:57) 

euridice

ドイツ語でもイタリア語でもアリア集に入る曲ってことですね。ふとカウフマンはどっちで? 改めてきいてみたら、ドイツ語でした。

>フォークト、新国に
まだキャンセルはしていないようです・・
来てほしいですね。

by euridice (2012-02-02 08:20) 

keyaki

>ふとカウフマンはどっちで? 改めてきいてみたら
私も改めて聞いてみましたが、すごくこもった声で、もごもごってはじまるので、すぐには分からない.....この曲はフォークトの方がいいです。
Fritz Wunderlichのを聞いてみましたが、これはいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=fPbgSUHBdqs

ドイツ国内では分かりませんが、どっちかというとイタリア語で有名になっちゃったみたいですね。
検索かけると
イタリア語のM'apparì tutt'amorが739,000 件
ドイツ語のAch so fromm, ach so trautが281,000 件

YouTubeだとさらに差がついてます。ドイツ語歌唱は、私が知っている歌手ではFritz Wunderlich、ゲッタ、ビリャソン、カウフマン、フォークトくらいかな
イタリア語はカルーソ、マリオ・ランツァから数知れず
ドミンゴは、さすがというかドイツ語とイタリア語両方で歌ってます。

なんてぐじゃぐじゃ書いて....
>こちらへどうぞ〜〜
のリンク先に行ってコメントも読んだら、なんと

「この歌はドミンゴしか聴いたことがないんで、ドイツ語の歌だったとは知りませんでした。^^;
えっとですね、解説によると、この歌は、カルーソーが歌ってからは、単独のアリアとして歌う時は、イタリア語が多いって書いてあります.....」
なんてkeyakiさんが書いてます。本当に完全に忘れてました...(恥

by keyaki (2012-02-02 10:47) 

ななこ

フォークトの「夢のように」聞かせていただきました。
ありがとうございます^^
フォークトってこれ以上は声を張り上げないとか強く歌わないとか自分で決めてるのでしょうか・・・
決めた枠内で真面目に優等生的に歌ってるという感じがします。
もうちょっと冒険するとか思い切ってやっちゃえばいいのにってじれったいです。
昔 学生のグリークラブでのど自慢の子が結構いましたが、フォークトを聞いてるとそういう子達を思い出してしまいます。
あの時ののど自慢と違うのはフォークトがローエングリンを舞台で通して歌えるということなのですが、それだけでは困りますものね。
それでも今や世界のワーグナーテノールなんですよね~~不思議です。
いつだったかのコンセルトヘボウでのパルジファルはよかったですよね。
ほんとに不思議な歌手です。

by ななこ (2012-02-02 21:02) 

euridice

新国の「ホフマン物語」で聴いたときは、ごく普通のテノールとしか思いませんでした。それが、その後は録音や映像ですが、なんか違うんですね・・ 今は、なよなよ系がけっこう好まれるのかもしれません。劇場だととても力強くきこえるという話もありますし、新国のローエングリンが楽しみです。キャンセルしないでほしいです。
by euridice (2012-02-03 20:38) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0