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新国立劇場 ワーグナー「ジークフリート」 [劇場通い]

sieg.jpg久しぶりのオペラ鑑賞。新国立劇場「ジークフリート」に行きました。最終日でした。

ワーグナー:ジークフリート
新国立劇場2010年2月
キース・ウォーナー演出
ダン・エッティンガー指揮
東京フィルハーモニー交響楽団

ジークフリート:クリスティアン・フランツ
ブリュンヒルデ:イレーネ・テオリン
ミーメ:ヴォルフガング・シュミット
さすらい人(ヴォータン):ユッカ・ラジライネン
アルベリッヒ:ユルゲン・リン
エルダ:シモーネ・シュレーダー
ファーフナー:妻屋秀和
森の小鳥:安井陽子

2003年3月の新演出後の初再演です。午後2時からの上演。

実は昨年12月の初めごろ、夕方仕事帰り、自宅まであと数分という歩道上を歩いていて、前方から来た自転車をよけきれず(凄いスピードと質量と思ったら、電動アシストと判明)、まさかの大腿骨頸部骨折(高齢者が自宅で転んでの最多骨折だそうです・・)およそ2ヶ月半後ですけど、初台は遠かったし、さすがに休憩含めておよそ6時間は脚がきつかったですが、眠気はゼロ、感動的な舞台でした。ジークフリートで、胸が熱くなって、ほろりとしたのは始めてだと思います。

演出意図もそうなのかもしれませんけど、いわゆるアダルトチルドレンの物語として、現代にもそのまま通用します。それに今回は、ブリュンヒルデが、よかった。3幕後半登場ですが、ほんとに印象的で、フィナーレが盛り上がりました。エルダは、初演出時の印象がはるかに強かったです。

そうそう、ミーメの家にも森の中の安モーテルみたいな部屋にもテレビがあって、いろいろ意味有りの映像がうつっています。モーテルのテレビには、ミーメの本心も映りますが、それ以外のときには、フリッツ・ラング監督の無声映画「ジークフリート」でした。森を疾走する美しい白馬と「太陽のように美しい!」ジークフリートの竜退治の場面。




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コメント 10

ななこ

こんばんは
本当に大変な目に遭われたのですね。
骨折ではないのですが、外科的手術で入院の経験はあります。
退院して家のちょっとした段差に息切れしたものです。
どうぞゆっくりじっくりとリハビリなさってください。
リング鑑賞は長丁場で私も背中が痛くなりました。
チクルス上演を望みながらもこれくらいの間隔があった方がこの年になるといいのかもと思いました。

>フリッツ・ラング監督の無声映画「ジークフリート」
知りませんでした。
遠い席ではっきり見えなかったのですが、白馬は分かりました。
何だろうと思っていました。

>フィナーレが盛り上がり
本当に感動的でした。




by ななこ (2010-02-24 23:01) 

kametaro07

骨折とは大変でした。
どうぞゆっくりとリハビリなさって下さい。
私は20代の若いころでしたが、リハビリを焦りすぎたため、剥離骨折が再度悪化してしまった苦い経験があります・・・随分前の話になりますが・・・^^;
「ジークフリート」良かったですね。
私も17日に観てまいりましたのでTBさせていただきます。
>フリッツ・ラング監督の無声映画「ジークフリート」
私も知りませんでした。
すごく美しく映像だったので印象的でした。

この前の記事でアップしていただいた「ワルキューレ」少しずつ聞かせていただいてます。
いつもありがとうございます^^。
少しずつというのは今年に入ってから我が家のネットの接続状況が悪くなってしまったのです。
集合住宅だから仕方ないのかもしれませが、困ったものです。
by kametaro07 (2010-02-25 19:22) 

yokochan

こんばんは。ご無沙汰してしまいました。
お怪我をされたとは存じませんでした。
どうか、ゆっくりとご養生ください。

そんな中で、長大楽劇は大変ではなかったかと思いましたが、とても堪能されたご様子でなによりでした。
私も、2度目なので気楽に行ったつもりが、どこもかしこも初めて見るような気分で、それこそジェットコースター状態でした。
最後の2重唱に、あんなに感激するとは思わなかったです。
私もホロリときましたし、舞台奥を見て、彼らの運命を予知してるだけにそれはひとしおでした。

あのビデオの白馬は、そうだったのですか!
美しい映像でした。
黄昏、楽しみですね。
万全の体調で迎えられることをお祈りしております。


by yokochan (2010-02-26 00:17) 

euridice

ななこさん
ありがとうございます。違和感、なかなかなくならないですが、まだ3ヶ月未満ですから、当然ということみたいです。時間が薬ということでしょう。

>>フリッツ・ラング監督の無声映画「ジークフリート」
私も新演出時には白馬以外気がつきませんでした。
by euridice (2010-02-26 21:31) 

euridice

kametaro07さん、ありがとうございます。
>リハビリを焦りすぎたため
どこまでが無理か・・わかりにくいです。若い時は余計そうでしょうね。

>ネットの接続状況
良くなるといいですね。具合が悪いと、動画や写真は困りますね。



by euridice (2010-02-26 21:37) 

euridice

yokochan さん、ありがとうございます。思いがけない事態でした。予定していたイタリア行きもだめになって、病院での年越しでした。それはそれでしたくてもできない貴重な体験でしたけど・・

>黄昏、楽しみですね。
・・ですね! そのころには、妙な違和感、減少しているでしょうか。

TB、ありがとうございます!
by euridice (2010-02-26 21:41) 

ひろと

長らくご無沙汰ですがブログは拝見しておりました。

大変な事故に遭われましたね。義母も高校生の自転車に歩道ではねられたことがありますが、最近は車より自転車の方が恐いように思います。お大事になさってください。

今回「偽の女庭師」「ジークフリート」「オテロ」と3日続いたので東京遠征しました。「トーキョー・リング」を初めて観ることが出来ましたが、申し分ない素晴らしい歌唱で、演出も今日のアニメ時代らしく面白いと思いました。何より分かり易いところがいいです。(オケがちょっと・・・が残念ですが)

euridiceさんの知識には感心しています。あの白馬は無声映画でしたか。その映像今でも手に入れることは出来ますでしょうか。
by ひろと (2010-02-27 11:13) 

keyaki

前回が7年前って、年をとった...と実感させられますね。マンガチックな演出のせいだと思いますが、2回目も、新たな発見があって楽しめました。
TBしましたので承認お願いします。

最近、電動アシスト自転車のテレビCMが目につきますが、売ることだけ考えないで、自転車に乗る人たちの安全教育と万一の時の損害保険加入を義務づけるとか対策をお願いしたいですね。
いつごろからか、車道から自転車を閉め出すために歩道を走ってもいいことにしたようですが、警察も自転車と歩行者の人身事故が増えて困っているようです。人身事故でも親告罪というもおかしいですね。
安心して歩けない歩道って歩道とはいえませんね。
by keyaki (2010-02-27 13:47) 

euridice

ひろとさん
しばらくです。
3日連続観劇、楽しまれたことでしょう。

>その映像
紀伊国屋書店からDVD(ニーベルンゲン)が出ています。

映像はもちろん同じですけど・・
かつてのビデオやLDとちょっと違います。
手元にあるわけではないので、
詳細は覚えていませんけど、
弁士の語り無しで、音楽も違います。
(音楽、なかったかな?)






by euridice (2010-02-27 23:45) 

euridice

keyakiさん
TB、ありがとうございます。さっそくおじゃましました。

>安心して歩けない歩道って歩道とはいえませんね。
ですね。夕方で、そろそろ暗くなるから、住宅街より、バス通りの歩道のほうが安全だろうと思って、選択した結果でした。歩行者にぶつかっちゃう自転車なんて、今歩道を歩いていてもほんと不思議な感じです。でも、入院中、骨折は高齢者が自宅や玄関先で・・が大半でしたが、同じように歩道を歩いていて自転車に正面衝突されたという方が同室でした(その方は手の複雑骨折、頭もうったので後遺症が心配とか)数はそれほどでもないらしいですけど、比率はこのところ数倍になっているそうです。かつては自分も家族も自転車に乗ったこともあったけどそういうことを思ったこともありませんでした。死亡事故もあるわけで、今から思うと怖いことでした。当時は歩道を走ったことはないけど、いわゆる生活道路は走ってましたものね。自転車といえども、安易に考えてはいけないです。楽だからと電動アシストは、特に危険だと思います。
by euridice (2010-02-28 00:00) 

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