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バイロイト音楽祭2007年 パルジファル [オペラ]

「パルジファル」、これで今年の全演目1回目の公演が終了。これも、ほとんど「ながら」で、細切れに、ですが、ネットラジオの録音放送で聴きました。2004年の新演出。2005年、2006年も、ネットラジオで聴きました。2004年のも聴いたと思いますが、記録も記憶もなし。指揮者(2年目までは、ピエール・ブーレーズ)も、歌手も一部かわっています。パルジファル(1年目はエンドリク・ヴォトリヒ)とグルネマンツは同じでした。次の新演出がきてれつでないということにはなりませんが、評判のきてれつ演出も今年が最後だそうです。まあ、舞台写真をながめただけですが、こういう中でまじめに歌わなくちゃいけない歌手は大変でしょう。

パルジファル クリストフ・シュリンゲンジーフ演出

 2004年/2005年2006年/2007年
指揮ピエール・ブーレーズアダム・フィッシャー
アンフォルタスアレクサンダー・マルコ=ブルメスターアレクサンダー・マルコ=ブルメスター/ユッカ・ラジライネン
パルジファルエンドリク・ヴォトリヒ/
アルフォンス・エーベルツ
アルフォンス・エーベルツ
グルネマンツロベルト・ホルロベルト・ホル
クンドリーミッシェル・デ・ヤングイヴリン・ヘルリツィウス
クリングソールジョン・ウェグナージョン・ウェグナー/
カルステン・メヴェス




3幕フィナーレより

写真はパルジファル役のアルフォンス・エーベルツ(テノール、ドイツ) 新国立劇場は、来シーズン「魔弾の射手」のマックスで登場予定なのでした・・・ 検索したら、新国のホームページに・・;;

この曲、もうすっかり耳になじんでいるせいか、けっこう楽しんで聴いてしまいますが、声、あるいは歌に関しては、魅力的とは言い難い・・ 。まず、パルジファルの第一声、あ〜〜ん、こんなおじさん声、イヤって^^; 思いました。少なくとも私好みの声ではない・・・   それに、各役、個性が希薄でだれがだれだかわからなくなる。二幕も、クンドリー&パルジファルだけのところでさえ、三幕もすっかり聞き慣れていて当然パルジファルが歌っているのはわかっているはずなのに、ふと、パルジファルはどこ?!って思ってしまう・・・ グルネマンツも、パルジファルとは違う意味で、どこ?!って感じ・・・ クンドリーは、なかなかよかったです。唯一の女声ですから、どこ?なんてことはあり得ないですし・・ 2005年のメモには、アンフォルタスはそこそこ個性的ですぐ認識したような気がしますとありますが、今年は聞き流してしまったみたい・・・ オーケストラと合唱、好きな部分たくさんありますが、どこも心に迫るものがあります。

2004年の新演出時には、P.ホフマンも出かけたそうで、「クリストフ・シュリンゲンジーフの演出を『むき出しの巨大な胸の女性が「パルジファル」にとって意味があるかどうか、私としては大いに疑わしく思う。しかし、好みに関しては、周知のように人それぞれ異なるものだ。』と評したというインタビュー記事を読みました。また、「もうバイロイト音楽祭にも行かない。『私の後ろで、ちょっと見てごらん、あそこにあのホフマンがいる。手が震えているよなどと、人々がひそひそ話すことになるのは本意じゃない』からだ」と別の雑誌の取材に対して語ったということです。それから3年、進行性の病気ですし、当然ながら年もとりますから、もう相当具合がよくないようです。

おまけ:パルジファル、バイロイト音楽祭1982年
 ゲッツ・フリードリヒ新演出、ジェイムズ・レヴァイン指揮 

3幕フィナーレより

パルジファル、バイロイト音楽祭1982年〜1985年に関連した記事:2007-01-22 2006-08-21 2005-07-08 


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コメント 11

Sardanapalus

サイドバーの
>暑い!
思わず噴出してしまいました!!猫は寒さにも暑さにも弱い?(^^)あれだけの毛皮着てるんですもの、当然ですよね。冷却パッドでもプレゼントしてあげたいです。

>評判のきてれつ演出
ああ、この写真覚えてます(^_^;)何でドイツ語圏ではこういう意味不明な読み替え演出が多いのかなぁ…。印象は強いと思いますけど、それ以外で残るものやオペラの本質といったものはちゃんと伝わってくるのか疑問です。パルジファルをアフリカに移しちゃうのはある意味「逃げ」だと思うんですけどね。バイロイトだから変なところに力が入っちゃうのかしら。
by Sardanapalus (2007-08-05 22:29) 

オデュッセウス

このプロダクション、2005年の音楽祭で実際に観ましたが、よくもまあこんなどうしようもない舞台にするもんだ、と妙に感心しました。そうした中でのブーレーズ指揮するオーケストラが最高に美しかったです。歌手陣はおっしゃるようにややイマイチでしょうか?
それにしても終演後の大ブーイング大会、結構快感でした(笑)。
by オデュッセウス (2007-08-05 23:10) 

ななこ

はあ・・・
この暑さでeuridiceさん「サムソンとデリラ」の写真(?)を間違えて載せたのかしらと思ってしまいました。
最近のバイロイトを全く知らなかったので驚きました。

うちの近くに立派なお仕事をされてた男性がいます。
パーキンソン病でほんとに20年くらい病状が徐々に進行していくのを間近に見てきました。
数年前までお仕事されていました。
最近お見かけしなくなりました。
入院されたのかなと・・・辛い病気ですね・・

P・ホフマンのパルジファル、映像が見たいですね。
どこかにないのでしょうか・・・あんなに歌ってたのに。
by ななこ (2007-08-05 23:53) 

蘭丸

TB有難うございました。こちらからも、恥ずかしいのですが相互TBお願いします。

edcさんの写真、音源、その他の詳しいデータを含んだ記事を読むたびに頭が下がります。来年のバイロイト音楽祭に好みの声が聴けるといいですね。
by 蘭丸 (2007-08-06 03:51) 

euridice

Sardanapalusさん
>サイドバー
余計暑苦しくなりそうですけど、ナイスをくださった方のアイコンを見て、わぁ〜〜おなじだ!とうれしくなっちゃいました。

>意味不明な読み替え演出
とにかく他人と違うことをしなくちゃいけないんでしょうねぇ・・
よほどの天才?!でもなければ、奇妙きてれつ路線へというところか、
あるいは、こっちがよほどの天才じゃないとわからないのかも・・
(目にも耳にもあんまり魅力のない演技者から気をそらすという効果もあるんじゃないかと・・;;)
by euridice (2007-08-06 07:59) 

euridice

オデュッセウスさん、
>実際に観ました
そうでしたね!録音でもオーケストラと合唱はいつも魅力的だと思います。

>終演後の大ブーイング大会、結構快感でした
こういうのも確かに楽しみのひとつですね。とにかくなんであれはでな反応こそ演出家ののぞむところなのかもしれません・・ とにかく4年間閑古鳥が鳴いたことはないんでしょうし・・ また昔話ですけど、寮祭の出し物だって、それこそ大ブーイング大会になったのが一番記憶に残っています。こんなのと比べたらおこられちゃいますけどね・・;;
by euridice (2007-08-06 08:08) 

euridice

ななこさん
>あんなに歌ってたのに
そうなんですよね・・物事、なかなか順等にはいきませんね。

>辛い病気ですね・・
しかも、オペラ歌手という仕事。絶対に続けられないたぐいですよねぇ・・
ごく初期から影響が出てしまう・・ ほんとに残念です。
by euridice (2007-08-06 08:17) 

euridice

蘭丸さん
ありがとうございます。今度はなぜかちゃんと反映されてますね。と思ったら、こちらにはついてない・・ なんだかよくわかりませんね。

>好みの声が聴けるといい
どっちでもうれしい?!ファン心理です^^!!
by euridice (2007-08-06 08:19) 

蘭丸

TB今度はが2重になってしまいました。お手数ですが一つ削除して下さい。
by 蘭丸 (2007-08-06 09:19) 

わびすけ

お疲れ様でした!そして今回も音源ありがとうございました。

>各役、個性が希薄でだれがだれだかわからなくなる

同感です。
気持ち悪いエーベルツはともかく、
他の男声歌手も、役柄が際立つという印象は
ありませんでした。

下の音源のホフマンまでは行かなくても、
せめて納得できるような歌手で聞きたいです…いつの日か(笑)。
by わびすけ (2007-08-06 12:53) 

euridice

わびすけさん
こちらこそありがとうございます。

>いつの日か(笑)
楽しみ・・
by euridice (2007-08-07 07:44) 

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