ビゼー「カルメン」カラヤン指揮、演出の映画版 [オペラ映像]
おなじみのOrfeoさんのDVDライブラリーによると、カラヤンが群衆の中に混ざって登場ということで、好奇心を刺激され、録画したまま放置していたのを捜し出しました。
この映像に関する詳細はOrfeoさんのDVDライブラリーにお願いしちゃいますが、レチタティーヴォ版のためか、耳慣れたカルメンとは相当違う印象です。新国立劇場で見たカルメンもレチタティーヴォ版で、とんでもなく長くて、だんだんいらいらしてきて、二度とカルメンには行かないと思ったものです。やっぱり多分これ以来のレチタティーヴォ版だと思いますが、やっぱりちょっと違うカルメンというところです。
カラヤンを見つけようと、画面をにらんでいたのですが、わかりませんでした。Orfeoさんによると「どうやら、第1幕フィナーレ、カルメンが逃亡するシーンのところで、目をギョロつかせたり、ウィンクしたりして、浮き上がった演技をしている」人物だということです。
そういえば、その場面で、大きな麦わら帽をかぶった怪しい男が、なぜか思わせぶりに二度に渡ってアップになります。カルメン逃亡の算段をしている仲間なのだろうか・・・と思いました。怪しいのでじっくり観察はしたのですが、一見カラヤンには見えず、確かにわざとらしい存在ではありますが、カラヤンとの確信は持てませんでした。
この男がカラヤンだとすれば、相当化けてますねぇ・・・ ビデオ・クリップ、ご覧ください。どうでしょうか? 該当人物、静止してじっくり眺めてみてください。最後にもう一度静止画像を挿入しておきました。
ビゼー:カルメン 映画版 1967年
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、演出
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
カルメン:グレース・バンブリー
ドン・ホセ:ジョン・ヴィッカーズ
ミカエラ:ミレッラ・フレーニ
エスカミーリョ:フスティノ・ディアス
ええええーー??これがマエストロ・カラヤンだとすると、かなりの役者、まあ、演出もしたがるくらいですから、演技ごころのある方なんでしょうね。恐れ入りました。
バンブリーって、かわいいですね。膝上スカートのカルメンってめずらしくないですか。「下町のカルメン」ってかんじで、悪い女には見えないわ。
by keyaki (2006-05-18 23:56)
えーーーー、これがですか?なんか凄くないですか。
ヒッチコックばりに出演してるのは知ってましたが、兵士役とかだろうと思ってました・・・
by TARO (2006-05-19 10:39)
「カラヤンが謎のオレンジ売りで出演している」とかいう文章を読んだことがあって(確か石戸谷さんの文章だったような…)この映像を買ったときに、楽しみに観たんですけど、オレンジ売りなんていないじゃん!って思って、見つけきれませんでした。
せっかく大きなテレビを買ったことだし、箱をUnpackしてDVDも出てきたから(^^;もう一回みてみようかな~
このエスカミーリョって、だれかに似てるような気がするけど、思い出せません…
by ヴァラリン (2006-05-19 13:35)
小柳ルミ子の元旦那に似てませんか?
by TARO (2006-05-19 16:16)
>小柳ルミ子の元旦那に似てませんか?
似てる! 似てる
フスティーノ・ディアスって、ゼッフィレッリの映画版オテロのヤーゴですよね。全然違いますね。
それにしてもこのエスカミーリヨの歌は、レコードだったら回転速度がおかしいかなというようなスローモーション、そのくせ決闘の場面の動きは速すぎ。
by keyaki (2006-05-19 19:54)
>>小柳ルミ子の元旦那に似てませんか?
あ~~そうかも… よかった、思い出せて(笑)
ありがとうございます(^^)
ところでこのカルメンの映像って、凄い宣伝文句があるみたい…http://nomaiga.exblog.jp/1079024/
最近気分が軟化したのか、やっぱり一回くらいダレカさんのエスカミーリョ観たいかも…って思わなくもないんですけど、こんな金ぴか闘牛服のエスカミーリョだと、やっぱりイヤ(笑)
by ヴァラリン (2006-05-19 20:41)
>フスティーノ・ディアスって、......全然違いますね。
ほんとに別人みたいですね。エスカミーリョは27歳のときなんですねぇ・・・ さすがに若い... ヤーゴのときは46歳で、これは年齢の違いもありそうですね。
by euridice (2006-05-19 21:28)
>「カラヤンが謎のオレンジ売りで出演している」
^^; テキトー、お気楽というところでしょうか? 何を根拠に「オレンジ売り」って言うのかしら??? カルメンが逃げるとき階段にぶちまけられるのは、スイカみたいに見えますしねぇ・・・
by euridice (2006-05-19 21:40)
>「オレンジ売り」
は、最後の闘牛を見に行く時に、いろんな物売りがでてきますけど、「オレンジ売り」も出て来ますよね、もしかしたらマエストロ・カラヤンは、オレンジ売りにも化けているかも.......
ヴァラリンさん、リンク先に行って来ましたが、このポスター?のエスカは、若い時のリチャード・ギアにも似てる。つい先日、彼の映画初主演作の「天国の日々」という映画を見たんですが、ほんと洗練されてなくて田舎のあんちゃんで、このエスカに似てますよ。
by keyaki (2006-05-19 22:01)
>>「オレンジ売り」
ダンボールをUnpackしたら、タイミングよく該当の本が出てきました(^^;
音○の友社出版「スタンダード・オペラ鑑賞ブック5 フランス&ロシア・オペラ」P107より、以下引用です。
(筆者はやはり石戸谷さんでした…^^;)
《オペラ映画として製作されたのが、カラヤン指揮のグランド・オペラ版(67年)。グレース・バンフリー主演、ジョン・ヴィッカースのホセというキャストで演出もカラヤン自身が行った。1幕の幕切れでは指導者自ら謎のオレンジ売りになって出演しているという話題の映像だ。》
ってことはぁ~~最後の闘牛の時のオレンジ売りとは別人なのかしら??
Keyakiさん:
>このポスター?のエスカは、若い時のリチャード・ギアにも似てる。
あ~~そうかも。ところでフスティーノ・ディアスって、ドコのお国の方ですか?
by ヴァラリン (2006-05-19 22:25)
>フスティーノ・ディアス
プエルトリコということはアメリカさんですよね。
>石戸谷
1幕の幕切れにオレンジ売りが出て来るのはお約束なの?
こういういい加減な人が幅をきかせる世の中なのね。
by keyaki (2006-05-19 22:38)
>~最後の闘牛の時のオレンジ売り
しつこく捜しましたが、物売りの姿はないです.....
オレンジらしき果物の登場は、やはり一幕の広場で、
オレンジの入ったカゴからオレンジをひとつ手に取って差し出す女性の姿があるだけ....... 見逃してなければね^^; ものはついでなので、画像載せておきます。
>フスティーノ・ディアス
プエルトリコ(アメリカ)1940年生まれだそうです。
by euridice (2006-05-19 22:38)
あらら、keyakiさんとかぶっちゃったわ!
>>石戸谷
固そうな名前に似合わない感じ^^;
彼女によれば、カルメンが逮捕されたころからずっとあそこにうずくまっている大きな帽子の怪しい男の職業は「オレンジ売り」ってわけね?!!
by euridice (2006-05-19 22:54)
あのね、オレンジ売りは、最後の場面のはじめに出て来るのがお約束なのよね、完璧勘違いしてるんじゃないの。
合唱で、扇はいかが、オレンジはいかが、プログラムもあるよ...オペラグラスもあるよ....と歌うわけですから。
>大きな帽子の怪しい男の職業は「オレンジ売り」
どこからそういう発想がでてくるのか、彼女、見てないのがバレバレじゃないの!
by keyaki (2006-05-19 23:32)
はじめまして。
ヴァランシエンヌさんにリンクしていただいたブログの者です。
記念にTBさせていただきました。
話題になっている件は、全然気づかなかったのでびっくり。
でも、いわれてみればそうかも…と思えてきました。
by NOMA-IGA (2006-05-20 10:50)
NOMA-IGAさん、いらっしゃいませ。
TB、ありがとうございます。
そちらにもおじゃまさせていただきます。
>話題になっている件
私も全然知りませんでした。おもしろいですね。
by euridice (2006-05-20 21:25)
わわっ、盛り上がってますね~^^!
>>フスティーノ・ディアス
>プエルトリコということはアメリカさんですよね。
はぁ~~なるほどね。確かにあの手のお顔の人、見かける確率高かったような。。。
>オレンジ売りは、最後の場面のはじめに出て来るのがお約束なのよね
えっ(^_^;)そうなんですか。
スタンダードオペラ鑑賞ブックって、オペラ関係の解説書としては、けっこう重要というか、参考になることも多いのに、こういう超メジャーな作品の映像の解説がこれじゃぁ、全く何を信用してよいものやら…
NOMA-IGAさん、事後報告ですみませんでした(^^;来て下さって、嬉しいです。
by ヴァラリン (2006-05-20 23:36)