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新国立劇場「フィデリオ」 [劇場通い]

昨年新演出の再演。このベートーベンが作曲した唯一のオペラは全くと言っていいほど人気がないらしいですが、私はお芝居はともかく、音楽は好きです。

今年の再演は、エヴァ・ヨハンソンのレオノーレにちょっと興味があったのですが、原則再演は倹約ということで、観劇リストに入れませんでした。エヴァ・ヨハンソンには映像(マイスタージンガー)、舞台(サロメ@新国)で出会っています。フロレスタンはこの夏のバイロイト音楽祭でジークフリート、2004と05年にはタンホイザーで、ネットラジオで聞きました。

ところで新国のアトレ会員カードのポイントサービスというのがあって、毎年趣向が変わります。今年初めての選択肢に、希望の一公演に招待というのがありました。提示された数演目とゲネプロから第三希望まで選べて、結果は抽選。はずれたら、サービス無しということです。チケットが余程売れないための苦肉の策かもしれませんが、たかが数席のことですから、それを別にしても、素敵な選択肢だと、私は思います。で、結果、フィデリオが当たったというわけです。希望すれば同伴者何人でもお隣の席で、なんてうれしい申し出付きでしたが、チケットは会員価格ということ(席はS席です)で、こちらはご遠慮しました。なにしろ不人気演目ですから、誘える方がいませんしね。いっそのことここは、同伴者一名、ただとはいいませんが、半額とか、はじめからペアでご招待とかしてほしいところです。

さて、指揮者、出演者違いの再演。初演観劇の感動には至りませでした。新鮮さの違いはもちろんあるのでしょうが、全体的に大味で、統一感に欠ける感じ。歌は大声大会という印象。

レオノーレはサロメと違って半裸になるわけじゃないので、お腹のお肉は問題なし。赤いスーツも男物の制服もよく似合って、前のレオノーレよりは格段の女傑という感じですが、とても決まっていました。容貌はサロメのときよりもはるかにすっきりと美しく見えました。
フロレスタンは前と同じ。二年に及ぶ地下牢のせいで、水ぶくれしたらしい。加えて、堕落した教祖さま的風貌。まあ、人は良さそうでした。けっこう恥ずかしい決め演技をするのがご愛嬌というか・・・
ピッツァッロは、拍子抜け。一生懸命悪ぶっていますって感じかしらねえ・・・

フィナーレの新郎新婦集団は明るくて楽しいので、やっぱりいい気持ちでした。花嫁さんたちが美しい! 大臣、歌も姿もあんまり様になってないせいで、最後の決めが甘くなっちゃったって感じでしたけどね。

なにはともあれ、この演出はとても好きだし、音楽も何度聴いてもいいです。毛嫌いしないでもらいたいわぁ^^!!


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コメント 3

keyaki

>けっこう恥ずかしい決め演技
どんな? 
by keyaki (2006-12-09 10:11) 

ヴァラリン

>音楽も何度聴いてもいいです。毛嫌いしないでもらいたいわぁ^^!!

イタタタタ…(^^ゞ
メジャーなドイツオペラで、唯一克服できないのがこれなんですよねぇ。
by ヴァラリン (2006-12-10 00:54) 

euridice

>どんな?
って言われても、具体的には覚えてないんですけどね^^;
何度かやってるわねって思っちゃいました。

>唯一克服できない
低声の大役もあることですし、そのうち「克服」することになるかも^^!
by euridice (2006-12-10 10:53) 

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