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デボラ・サッソン [オペラ歌手2]

二度目の結婚相手、アメリカ人ソプラノ、デボラ・サッソン(アメリカ、ボストン1958.8.22- P.ホフマンと誕生日が同じだったのです・・)ですが、1981年、ハンブルク歌劇場に客演したとき、そこで、バーンスタインのウエストサイド物語を観て、マリア役だった彼女に一目惚れ? 1983年夏結婚。1990年離婚。

別のインタビュー記事によると、二人の出会いにはレナート・バーンスタインご本人が直接関わっていたようです。バーンスタインは自作のウェストサイドストーリーのヒロイン、マリアについて「最高にすばらしいマリアに出会いたければ、サッソンがマリアの公演に行くべきだ」とホフマンに勧めたのだそうです。バーンスタインのこのことばに従って、ハンブルクでサッソンがマリア役のウェストサイドストーリーを観たのが、はじまりだという話です。(2008.4追記)

彼女は仕事上でもよきパートナーでした。最初のポピュラー・アルバム「ロック・クラシック」スカボロ・フェアで美しいデュエットが聞けます。一方、ホフマンも彼女の録音に協力しています。

そのひとつは、バーンスタイン作曲の有名なミュージカル「ウェストサイド物語」などのハイライト。このCDは、レコード屋で偶然に見つけました。そのころの店頭は、在庫管理が緩かったようで、じっくり眺めていると、何かしら掘り出し物が見つかったものです。その後、次第に管理がしっかりしてきたようで、売れ残って埋もれている在庫なんてなくなってしまいました。このCD、今はThe Essential Bernstein [BEST OF]に含まれています。
視聴用サンプルもあります。
BERNSTEIN ON BROADWAY
マイケル・ティルソン・トーマス指揮
ロスアンゼルス・フィルハーモニック 1985年 SONY
from WEST SIDE STORY:
Prolog
Something's Coming
Maria
Tonight
Cool
One Hand, One Heart
I feel Pretty
Somewhere
from ON THE TOWN:
Sobway Ride
Some Other Time
from MASS:
A Simple Song
Pax:Communion(Secret Songs)

もうひとつ、デボラ・サッソンのデビュー・アルバムでは、ボエームの二重唱(O soave fanciulla)、ラ・トラヴィアータ、陰からのアルフレートを歌っています。ネットの中古屋さんで偶然見つかりました。ボエームの二重唱は、後のホフマンのベスト盤にも収録されています。

デボラ・サッソン:プッチーニ&ヴェルディ1983年録音
シュトゥットガルトRSO  グスタフ・クーン指揮 SONY
プッチーニ:
トゥーランドット リューのアリア Signore, ascolta!
つばめ1幕 Chi il bel sogno di Doretta
ジャンニ・スキッキ わたしのお父さん
ボエーム1幕 私の名はミミ
ボエーム1幕 O soave fanciulla
蝶々夫人2幕 ある晴れた日に
ボエーム2幕 ムゼッタのアリア
ヴェルディ:
リゴレット1幕 Gualtier Malde . . .Caro nome . . .
ラ・トラヴィアータ1幕 E strano . . . ah, fors' e lui



また、ポピュラーアルバム、ペーター・ホフマン2のアイヴォリー・マンでは、ホフマンのアイデアをサッソンが英訳しています。関連記事:二番目のポピュラー・アルバム

他にサッソンのアデーレで、ヨハン・シュトラウスの「こうもり」のアイゼンシュタイン役で出演したこともあるということです。

ヨハン・シュトラウスをやるのは好きではないにもかかわらず、1984年6月、サンフランシスコで、同じオペレッタで、デボラ・サッソンのアデーレ役に対して、アイゼンシュタイン役を歌うことを承知した。批評家たちは彼の演技はミュージカルとしてはむっつりと不機嫌な感じだと思ったらしいが、観客はこの夫婦のミュージカルのこっけいな演技が大いに気にいって楽しんだ。ホフマンがあまりにもたわいなくてくだらなすぎると思っているオペレッタにもうちょっと真剣な雰囲気を持ち込もうとしていたのに、批評家たちは気がついたのに違いない。〜WE NEED A HEROより
デボラ・サッソンのホームページ:http://www.sasson.de/

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コメント 4

TARO

え、いいじゃないですか。このロドルフォ。
コロのアンドレア・シェニエの二重唱なんかも好きなんですが、ドイツ系のテノールが歌うイタリア・オペラのヒーローって、凛々しくて品があっていいですよね。(たとえば全曲盤でイタリア人歌手の間に混じって歌うとかになってしまうと、どう感じるかはちょっと分からないですが。)
by TARO (2005-10-25 12:57) 

Sardanapalus

>何かしら掘り出し物
つい10年ほど前まではけっこういい加減な管理のお店が多かったと思います。私もロック関係の貴重なものを入手したりしました。管理が行き届きすぎるのもちょっと悲しいですよね~。

ホフマン氏のかっこいいロドルフォが聞けて嬉しいです!実演でも歌っていらっしゃるんでしたっけ?
by Sardanapalus (2005-10-26 03:15) 

euridice

TAROさん、Sardanapalusさん
聴いてくださって、どうも・・( ^o^ )/~~~

>実演でも歌っていらっしゃるんでしたっけ?
さあ・・・ ?? 劇場の定番レパートリーでしょうから、
絶対ないとも言えないと思いますが、情報はないです・・
アルフレート@ラ・トラヴィアータのほうは、舞台経験ありのようです。(ドイツ語かも?? 情報なしですが・・)
テレビ番組「ホフマンの夢」では、オペラ・アリアは、原則?ドイツ語で歌ったみたいです・・)
by euridice (2005-10-26 08:07) 

YUKI

TB有難うございます。m(__)m

デボラ・サッソンはホフマンの2番目の奥様だったのですねぇ。

「ボエーム」のこのデュエット、素敵ですねぇ!

ホフマンの甘くてセクシーな歌い方のロドルフォと彼を受け止める可愛いミミって感じで素敵です!(^o^)
by YUKI (2008-03-16 13:01) 

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