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インターネット記事 [記事]

2005.1.13〜2010.11.29

hp60.jpg2004年8月、60歳の誕生日を迎えたからでしょうか、ドイツのサイトには、だいたい同じような内容ですが、相当数の関係ページが容易に見つかります。大体の内容をまとめておきます。

以下、ネット上で見つけた複数の記事からの抜粋、要約です。

テノールのペーター・ホフマンは、パーキンソン病のため、もはや仕事を続ける可能性はないと考えている。医学的な奇跡がおこらない限り、オペラの舞台に再び立つことはないだろうと、59歳の彼は『新評論 Neue Revue』に語った。また、バイロイト音楽祭にももう行かない。『私の後ろで、ちょっと見てごらん、あそこにあのホフマンがいる。手が震えているよなどと、人々がひそひそ話すことになるのは本意じゃない』ということだ。

記録によれば、ホフマンは1976年にはじめてバイロイトの舞台に立ち、ワーグナーの音楽祭史上、最年少の『パルジファル』を演じた。現在のクリストフ・シュリンゲンジーフ Christoph Schlingensief 演出を歯に衣を着せずこう批評した。『むき出しの巨大な胸の女性が「パルジファル」にとって意味があるかどうか、私としては大いに疑わしく思う』とホフマンは強調した。しかし、好みに関しては、周知のように人それぞれ異なるものだ。

ph03baby.jpgホフマンは七年前にパーキンソンと診断された。現在、彼は妻のザビーネ(29)と娘のローラ・ゾフィー(1)とバイロイトで引退生活を送っている。8月22日60歳を迎える。

趣味の乗馬も震えのため断念したと語った。『乗馬中に発作がおこり落馬する危険があまりにも大きくなった。』病気の進行を遅らせるために、毎日4回各種の錠剤を服用している。

しかし、日常生活においてはまだ完全に問題がなく、『99%助けは必要ではないが、たまに弟のフリッツに靴のひもを結んでくれないかと頼むことはある』ということだ。

『声はできるかぎりいつも訓練しているけど、聴衆は家族と友だちだけです。公の場に出るストレスにはもう耐えられません。興奮しすぎるとまず両手が震えはじめ、それから全身に及びます。』

最初に問題が影を落としたのが1987年、ボン・オペラのパルジファルのプレミエのキャンセルだった。また同年バイロイト音楽祭のトリスタンのときも観察者の見解によれば納得がいかなかったということだ。

補足: 上記、記事のうち
また同年(1987)バイロイト音楽祭のトリスタンのときも観察者の見解によれば納得がいかなかったということだ。
に関連して思い出したことがあります。
1990年にNHK放送の来日演奏家特集番組で、ほんの1、2分ホフマンの歌う「冬の嵐は過ぎ去り」を視聴しましたが、「不調」などという生やさしいものではない、病的な異常さを感じました。非常に不可解というか不思議な気持ちがしました。

歌唱も録音で聴いたものとの落差は相当でしたが、それよりも、その様子の方に異常を感じました。歌唱に関しては不調ということはどの歌手にもあるとして納得できます。しかし、あれだけのベテラン歌手が、舞台であのようなぎこちない硬直した様子を見せるものだろうか?!というのが最も違和感を感じた部分でした。

その後、この実演に接した方々による「悪評・酷評」はネットをはじめ雑誌などで度々目にしていますが、実演に接した人たちの中に、「病気」を疑った方も多少はいらっしゃったのでしょうか? 私は実演に接したことは、心底残念なことですが、ありません。

2010年11月29日夜、バイエルン州セルブの病院で亡くなりました。享年66歳。

*ネット上に載せられていたドイツの文化大臣のコメント:
"Peter Hofmann, unlike few others, bridged the gap between entertainment and serious music," Culture Minister Bernd Neumann said in a statement. "His accomplishments as rock singer in the Phantom of the Opera, but even more his exceptionally gifted interpretations of Wagner, are unforgettable."
Kulturstaatsminister Bernd Neumann (CDU) sagte zum Tod des Saengers, er habe wie kaum ein anderer eine Bruecke zwischen ernster Musik und Unterhaltungsmusik geschlagen und sich in die Herzen eines Millionenpublikums gesungen. "Sein Schaffen als 'Phantom der Oper', als Rocksaenger, vor allem aber als begnadeter Wagner-Interpret bleibt unvergessen."

2000年ごろインタビューしたアクセル・ブリュッゲマンの記事:英雄の半生
追悼記事:歌手伝説(アクセル・ブリュッゲマン)
追悼記事:英雄の生涯(2010年11月30日、アクセル・ブリュッゲマンの2000年頃の記事を引用しています)
*追悼記事:埋葬関連
※ ※ ※

2009年夏の驚き 私生活
*2018.4.18 新情報:「オペラ座の怪人」共演者



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