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新国立劇場「マノン・レスコー」 [劇場通い]

2011年3月新国初上演のはずだったけど、あの大地震で公演中止となった「マノン・レスコー」です。
あの時はすでに東京にいてあの揺れを体験した出演者も同じだそうです。

プッチーニ:マノン・レスコー
ピエール・ジョルジョ・モランディ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団
ジルベール・デフロ演出
新国立劇場 2015.03.12 

マノン・レスコー:スヴェトラ・ヴァッシレヴァ
デ・グリュー:グスターヴォ・ポルタ
レスコー: ダリボール・イェニス
ジェロント:妻屋秀和
エドモンド:望月哲也

大音響の音楽と素晴らしい人の声に浸るのはやはり気持ちいいです。
舞台も衣装も美しかった。お芝居としても十分心に響きました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆

プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」全曲「マノン・レスコー」の映像で一番記憶に残っているのは、コヴェントガーデン1983年のキリ・テ・カナワとプラシド・ドミンゴ、トーマス・アレンのです。このマノンは非常に美しいけど、とんでもなく頭がからっぽの女性という感じがとてもよく表現されているのが気に入ってます。ドミンゴのデ・グリューもその純粋で情熱的な性格がよく表現されていてよかったし、トーマス・アレンのかっこいい兄レスコーの無責任、軽薄ぶりも印象的でした。
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ 演出:ゲッツ・フリードリッヒ 1983コヴェントガーデン LD TV
manon_p.jpg
演出がよく行われているという印象が強く、舞台、衣装等がとてもいいです。配役も皆役柄に合って、違和感がありません。マノンはとても美しいし、若い娘の軽薄さと可愛らしさがよく出ていて、存在感があります。マノンの兄も無責任さとそれでもやはり妹を気づかうところもあるいい加減な男らしさがよく出ていていいです。恋人の鏡、デ・グリューも、まさにデ・グリューで、ドミンゴでないところが気に入ってます。

ほかの映像



video271.jpg1)レヴァイン指揮 ジャン・カルロ・メノッティ演出 メトロポリタン歌劇場1980 DVD
マノン:レナータ・スコット、デ・グリュー:プラシド・ドミンゴ、レスコー:パブロ・エルヴィラ、ジェロンティ:レナート・カペッキ
これを推す人が多いようなので、もしかしたら声楽的には優れているのかもしれませんけど・・・

2)ムーティ指揮、スカラ座1998  TV
マノン:マリア・グレギーナ、デ・グリュー:ホセ・クーラ、レスコー:ルチオ・ガッロ
個人的な好みでしょうけど、このマノン、最初に歌ったとたん、私、お歌が上手でしょ! と言われてるような感じがして、興醒めなのです・・・ (ほんとに上手なのだと思います)  で、全体的に押し付けがましいというか、しらじらしいというか・・・  (2005.2.2記)

3)ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 グレアム・ヴィック演出 グラインドボーン音楽祭1997  TV
マノン:アディーナ・ニテスク、デ・グリュー:パトリック・デニストン、レスコー:ロベルト・デ・カンディア、ジェロンティ:パオロ・モンタルソロ
このマノン、決して美人ではないのですが、なんというかある種の魅力がありました。囲われものの場がなかなか説得力があったような。一種のふてぶてしさの美というか・・お芝居として違和感がないというか・・・(2005.2.2記)
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