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ルサルカ〜ドヴォルザーク作曲 [オペラ]

2011.10.27
次の新国立劇場演目は、ドヴォルザーク作曲「ルサルカ」です。ドヴォルザークは交響曲の「新世界」でたいていの人は知っていると思います。私も中学生のころLPを買ってさんざん聴いたものです。全部は聴かなくても、「遠き山に日は落ちて〜♪」と歌われる「家路」のメロディーが耳なじんでいるのではないでしょうか。そのドヴォルザークのオペラは一般的ではないでしょう。オペラに興味を持ったころ、レーザーディスク時代になり、このテレビ用映像があったので、買ってみたのがはじめでした。「新世界」同様、耳になじみやすい曲です。

そして、P.ホフマンの伝記のディスコグラフィーに、「ビデオ:ルサルカ チェコの俳優のための吹き替え 1976年」との記載を見つけました。とても無理だろうと思っていたそのラジオ放送録音をネットで偶然みつけました。チェコ語ではなく、ドイツ語歌唱です。

写真整理のBGM。適当ですけど、日本語字幕付きですから、内容を知るのにも便利ですよ〜〜↓
全曲、聴けます(適当ですけど、日本語字幕付き)
☆ユーチューブ再生リスト☆


現在(2012.2.10 確認済み)下記で買うことができます。
http://operadepot.com/members/?page_id=116
Peter Hofmann


このオペラ、水の精ルサルカが恋に落ちる王子は、テノールで歌われます。P.ホフマンの伝記のディスコグラフィーに、「ビデオ:ルサルカ チェコの俳優のための吹き替え 1976年」との記載があります。この役では、専属劇場で舞台に立った可能性もあると思います。

そして、だいぶ後になって、ネット・ラジオ(BAYERN4)が2005年11月22日19時に、1976年録音の「ルサルカ」を放送したという記事を見つけました。優れた演奏者による優秀な録音にもかかわらず、発売されていないのは惜しいので、放送するということでした。そして、運良く録音が聴けました。

ドヴォルザーク:ルサルカ
ドイツ語歌唱
マレク・ヤノフスキ指揮 1976年
バイエルン放送交響楽団、合唱団
2005年10月ネットラジオで放送

ルサルカ(S):リリアン・ズキス
王子(T):ペーター・ホフマン
水の精の老人(B):テオ・アダム
魔女イェジババ(A):ローゼ・ヴァーゲマン
外国の王女(S):ジュディス・ベックマン
狩人(T):ウェルナー・ホルヴェーク ほか


※マレク・ヤノフスキ:指揮者、1939.02.18- [ポーランド→ドイツ]
※リリアン・ズキス:ソプラノ、1942.06.29- [ソ連(リトアニア)→カナダ]
1969年からバイエルン国立歌劇場のソプラノとして活躍
関連記事:ルクセンブルク伯爵
※テオ・アダム:バス・バリトン、1926.08.01- [ドイツ]
※ローゼ・ヴァーゲマン:ソプラノ、1940.07.23- [ポーランド]

吹き替えた映画版は、オペアシェアでの不確かな情報によれば、ペーター・ヴァイグル監督のオペラ映画のようです。チェコ語での吹き替え歌唱は、ルサルカがガブリエラ・ベニャチコヴァ、王子がペーター・ドヴォルスキーです。関連記事

関連記事:
1)ルサルカの映像
2)「ルサルカ」ミュンヘン2010年
3)「ルサルカ」バスティーユ2002年
4)ルサルカ@新国立劇場



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コメント 8

ななこ

貴重な録音をありがとうございます。
1976年の録音を2005年にネットラジオで放送ですか?!
そのような珍しい録音を今euridiceさんのブログを通して聴けるなんて砂浜でダイヤモンドでも見つけた気分です。

>リリアン・ズキス
もちろん初めて聞く名前で歌も初めてですが、この写真の方ですか?
私としてはルチアポップの「白銀の月」が唯一無二なのですが、この方の歌は少々小振りながらポップに近いですね。
フレミングの粘着的な歌とは違って好ましいです。

シラサギ以上にルサルカに相応しい鳥はいないでしょうね。

王子様の登場が待たれます。




by ななこ (2009-07-24 14:53) 

euridice

ななこさん
これが聴けるなど、まさにインターネットのお陰です。
ホフマンの最も若い時の記録でしょうね。
王子様、1幕の終わりのほうでやっと登場です。

>リリアン・ズキス
記事の画像は、ルサルカに扮したズキスです。
ユーチューブで見つけました。
1969年以降、引退までバイエルンの専属として過ごしたようです。
私はたしかクラシカジャパンで見たのですが
「ルクセンブルクの伯爵」というオペレッタの映像がDVDになっています。
過去の記事をリンクしてあります。



by euridice (2009-07-25 11:55) 

ななこ

素晴らしいです!
特に中低音域の声の充実度が最高で、これこそ王子様というか、なんかワーグナーの諸役に通じるものがありますね。
ドイツ語歌唱なので余計に感じてしまうのかも知れませんが、登場のたったこれだけ聞いただけでジークムントや最近聞かせていただいたシュトルツィングを思い浮かべてしまいました。
それにしても1976年のこの録音から1989年までたったの13年で私たちが聞くことの出来るホフマンのオペラ人生が終わってしまったのは本当に無念です。

by ななこ (2009-07-28 22:59) 

梶山 弘

SONY の『ローエングリン」が再発売になっております。

CD3枚組の輸入盤です。


by 梶山 弘 (2009-07-29 22:54) 

euridice

梶山さん
情報、ありがとうございます。
輸入、国内盤共、長らく品切れでした。
DVDがあるとはいえ、残念でした。

値段も安いようで、買いやすいのではないでしょうか。


by euridice (2009-07-30 11:09) 

euridice

ななこさん
>声の充実度
最近の歌手には、これが感じられない場合が少なくない
というか多いです・・

>本当に無念です。
本当になんともいいようがありません・・
なんでホフマンが・・ですが、
尋常ならざる才能だからこそ・・と思うしかないです。

出来不出来の差が激しいから、平均すればイェルザレムの方が良いなどと
評した評論家氏もいますですが、芸術は平均点ではないでしょう。
残っている記録はどれも突出してすばらしいと思います。卓越したところが
なくて何が芸術家かと思います。

by euridice (2009-07-30 11:16) 

ペーターのファンです。

王子があまりに素晴らしく、涙が出ました。これが長いこと日の目を見ずにいるなんて残念でなりませんが、こうして聴ける幸福に感謝します。
この声にホフマンの容姿とくれば、ルサルカでなくても一瞬で惚れますわね。

最近の歌手はホントに芯のない声が多いと思います。ピントがぼけたような、輪郭が曖昧で雑なような、テノールらしい高音と中低音の魅力など望むべくもない歌手ばかりの印象です。

>卓越したところがなくてなにが芸術家かと
まったく同感です。そこそこ平均点で満足できるなら、誰もスター歌手を待ち望むこともなく、今もホフマンを思うファンが嘆くこともないでしょう。

by ペーターのファンです。 (2009-08-04 21:07) 

euridice

ペーターのファンです。さん
ほんとうにいい声です。ほれぼれします。
そして、新鮮です。

もうすぐ2幕の登場場面もあげます。
by euridice (2009-08-05 05:50) 

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