手紙 [映画]
昨年TBSで。Orfeo.blogに記事があるのをいまごろ知って、思い出しアップです^^; 東野圭吾の小説が原作の日本映画。たまたまつけたテレビでやっていて、引込まれてしまいました。
犯罪加害者の家族、この映画では弟が主人公。興行収入15億円のヒットだそうですが、これを見ることが、社会的になんらかの影響があるのか、ないのか気になります。被害者家族の感情や主人公と交際するいわゆる良家の娘の親の心情や態度、近所の幼児たちの親の態度など、個人的なレベルの冷酷、差別は仕方がないことだと思いますけど、仕事、就職などの社会的差別はあるべきではない。成熟した社会なら、理性的に対処できなくてはいけない。近年、八つ当たりとも思えるバッシングが進行、蔓延する、退行気味の日本社会にそれを求めるのは無理ではないかと思いますが・・。この映画に百万人が泣いたわけですが、どういう涙だったのでしょう。もちろん私も涙が出ましたが、いわゆる心地よいカタルシスではなかった・・ 苦いというのでもなく・・ 無力感かしら・・
おそらく主人公が働く家電量販店の会長の言葉に同感して、納得。差別を当然のこととして受け入れてがんばるべきだということになるんじゃないかと思います・・要するに、全ては「個人」の問題ということなるのでしょう。主人公の妻になる女性の強さが頼りというところでしょうか。
最近小耳にはさむことの多かった「エリカ様」を初めて見ました。なかなか良い女優さんじゃないですか。
東野圭吾の小説は、こういう種類のは読んだことがありませんが、ずっと昔、推理小説を読んだことがあって、けっこう気に入ったものです。
最近テレビでよく日本映画を見ますが、日本映画もいいな....という今日この頃です。
>最近小耳にはさむことの多かった「エリカ様」を初めて見ました
私も、全然知りませんでしたので、最後のクレジットでフ〜ンそうだったんだぁ...でした。
インタビューで「別に..」とか言ったというだけで騒いでるんですよね?違った?
「別に..」と言っても別にどうでもいいけど、その後、マスコミに送ったファックスが「諸悪の根源は私にあります....」とかでしたっけ、こっちのほうが、よっぽど変だと思いました。
日本のインタビューって、どう答えていいかわからないような質問をしますよね。先日イチローの初の独占取材なんてやってましたが、「別にいいじゃないの!」なんて言われるような質問を連発してましたね。
by keyaki (2008-01-17 10:05)
TB&リンク、ありがとうございました。
この映画を見たおかげで、その後しばらく、いろんな人に手紙ばっかり書いていました(笑)。メール全盛の今、もう一度手紙に回帰しようじゃないか。そういう運動をこっそり一人でやっていたわけです。ご賛同いただけますでしょうか?(爆)
メールというのは本当に影響力が甚大で、いまや、電話で話をすることを拒否する人だって周りにゴロゴロいるご時勢です。世の中、絶対おかしな方向に向かっていますよね。この「手紙」という映画からも、コミュニケートすることの難しさがひしひしと伝わってきたなあ。
by Orfeo (2008-01-17 15:08)
keyakiさん
>インタビュー
相手から良いものを引き出すのが腕ってもんでしょう・・
Orfeoさん
>コミュニケートすることの難しさ
難しいですね・・つくづく思いました。
犯罪の加害者と被害者なんて究極に困難そう・・
「手紙」だって、どういう効果をあげるかなんて全然予想できないし、
「効果」を考えたらかえって「逆効果」かも、とかまあ、複雑ですね・・
そういえば、まだメールがないころ、職場で「手紙事件」がありました。
詳細はわすれましたけど
「読んでもらえなかった手紙」やら「けんかの原因になった手紙」やら・・
by euridice (2008-01-18 06:57)
東野圭吾の小説は好きで最近も「容疑者Xの献身」を読んだばかりです。
でも、「手紙」は知りませんでした。
早速図書館に予約します。
犯罪の加害者と被害者の家族を扱った作品は自殺した野沢尚さんにもありましたね。
この手の作品には結構はまります^^
by ななこ (2008-01-18 15:10)
ななこさん
>容疑者Xの献身
図書館で検索してみたら、全冊貸出し中でした。
東野圭吾の最新作でしょうか。
by euridice (2008-01-19 07:25)