ヴェルディ「トロヴァトーレ」ボローニャ2005年 [オペラ映像]
クラシカ・ジャパンで放送中。日本初放送だそうです。ごく普通、伝統的なオペラというところ。
メトロポリタン歌劇場のパヴァロッティ、ミルンズ、マルトンの映像に比べれば、衣装や扮装はそれほど大時代的ではないせいかどうか、レオノーラはテオドシュウそのまんま。マンリーコ、新国立劇場のアイドルとまではいかないけど、「マクベス」のマクダフ、「ドン・カルロ」ではタイトルロールだった、ミラスロフ・ドヴォルスキーも、知らない歌手のアズチューナも、同じ感じ。多少物足りないかな・・・ でも、あの有名なアリアの後は、けっこう本気の拍手喝采が起こってました。
引力大は、やはりルーナ伯爵はレオ・ヌッチ。嫉妬に狂う男をやるととにかくはまります。アップや、走ったりする動きになると多少年齢が見えてしまうのは仕方ないでしょう。アップは、手塚治虫のブラック・ジャックという雰囲気。要するにやっぱりなかなかかっこいいのです。
そして、コヴェントガーデンのがそうでしたが、ルーナ伯爵の部下、フェランドは、若いスキンヘッドが流行なのかしら。この映像でも、一種独特、異形のフェランドはみものです。クラシカ・ジャパンの解説によれば「イタリアで今話題沸騰の若手バス」だそうです。
ヴェルディ：トロヴァトーレ
ボローニャ歌劇場2005年
カルロ・リッツィ指揮
ポール・カラン演出
レオノーラ：ディミトラ・テオドッシュウ
マンリーコ：ミロスラフ・ドヴォルスキー
ルーナ伯爵：レオ・ヌッチ
アズチェーナ：マリアーナ・ペンチェーヴァ
フェランド：アンドレア・パピ
イネス：ベルナデット・ルカリーニ
ひさしぶりにこのオペラを視聴しましたが、けっこう楽しめました。ルーナ伯爵とフェランド、それから、合唱がいいです。他の役も悪くはないし、奇をてらわない、イタリア・オペラらしい雰囲気が味わえます。クラシカ・ジャパンが見られるなら、ぜひどうぞ！
く、く、く、暗ぁ〜
これって、来日と同じ演出のようですね。
アラーニャとデッシーなら、もうちょっと明るいかんじになるような気もしますけど、どうだったのかしら？
by keyaki (2007-06-25 17:17)
２００５年の舞台でレオ・ヌッチのルーナ伯健在ですか！？
ここのところ舞台どころか映像からも離れていますが、トロヴァトーレは特に遠い思い出しかありません。
フランコ・ボニゾッリとかいうハイＣテナーがあの場面だけ昔では珍しくアンコールなんてやってませんでしたか？
アズチェーナはコッソットしか思い浮かばないこの頃です。
歌手がすっかり世代が変わってしまいました。
その中でヌッチなどと言う懐かしい名前を見ると嬉しいですね。
クラシカ、先日のパルジファルといい結構目新しいものを放送するのですね。
by ななこ (2007-06-25 23:44)
＞く、く、く、暗ぁ〜
テオドッシュウ、椿姫、メデーアそして、これの映像視聴しましたけど、「華がない」という感じですね。M.ドヴォルスキーもそんなところですから・・
＞フランコ・ボニゾッリ
あのアリアを二度歌うという映像、私も見たと思います。嫌う人も少なくないみたいですが、ボニゾッリは楽しいです。彼独特の「華」があると思います。
＞レオ・ヌッチのルーナ伯健在
若作りでお見事です。舞台ならお顔のしわも見えないでしょうし。新国立劇場でもジャコミーニが大いに受けたのを思い出しました。あの有名なアリアの後、長〜〜〜い拍手喝采に、素に戻った顔がほころんでました・・・
＞クラシカ
努力してるみたいですね。1ヶ月単位で契約、解約を繰り返す人が少なくないでしょうから、再放送ばっかりしてたら、やっていけないでしょう。私も二ヶ月振り（かな？）で、契約しました。
by euridice (2007-06-26 07:03)
keyakiさん
＞来日と同じ演出
そうなんですね。話題になりましたね..
気がつきませんでした・・
by euridice (2007-06-26 10:02)
ヒバさんご覧になっているかな～と思いつつ、
寄らせていただきました。
私も今週見ました。
例によってテキトーな感想アップしてますので、良かったら。
＞ブラック・ジャック
まさに！！ウケました～。
＞異形のフェランド
歌うところ少ないので、人気沸騰の人がどんな実力かは今ひとつ分からずじまいでした…。
全体的にシンプルでしたが、イタオペらしさが味わえるという点では同感です。
by わびすけ (2007-06-30 11:33)
わびすけさん、いらっしゃいませ！
おじゃまさせていただきます。
by euridice (2007-06-30 20:28)