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ブリギッテ・ファスベンダー [オペラ歌手2]

メトロポリタン歌劇場のとっても楽しめるアーカイブによると、1986年9月22日が新演出初日だったメトロポリタン歌劇場、オットー・シェンク演出、ジェイムズ・レヴァイン指揮のいわゆる伝統的演出として推薦する方の多い、後の公演が映像化されている「ワルキューレ」これでブリギッテ・ファスベンダーは、神話の主神ヴォータンの正妻、結婚の女神フリッカとして出演しました。1987年3月7日の公演がラジオ放送されていますが、残念ながらまだ耳にしていません。

ワーグナー:ワルキューレ
メトロポリタン歌劇場1986年-1987年

ジークムント:ペーター・ホフマン
ジークリンデ:ジャニーヌ・アルトマイヤー
フンディング:オーゲ・ハウグランド
ブリュンヒルデ:ヒルデガルド・ベーレンス
ヴォータン:サイモン・エステス/ドナルド・マッキンタイヤー
フリッカ:ブリギッテ・ファスベンダー

ペーター・ホフマンは毎度おなじみジークムントです。この「ニーベルングの指環」は「ワルキューレ」が最初に制作されたようです。ここで1988年2月12日ジークフリートでも登場することになっていたのですが、酷い気管支炎でキャンセルしています。同時に「神々の黄昏」のジークフリートは「ジークフリート」のあとにするのがベストであるということでどちらも延期にしたまま、歌わずじまいになりました。1988年3月19日の「ワルキューレ」のラジオ放送録音をききましたが、調子は良くないです。

ワーグナー:ワルキューレ
メトロポリタン歌劇場1988年

ジークムント:ペーター・ホフマン
ジークリンデ:レオニー・リザネク
フンディング:オーゲ・ハウグランド
ブリュンヒルデ:ヒルデガルド・ベーレンス
ヴォータン:テオ・アダム
フリッカ:ワルトラウト・マイアー

ブリギッテ・ファスベンダー(メゾソプラノ、1939.7.3- ドイツ)、父は有名なオペラ歌手(Br)、母は映画女優だそうです。はじめは女優になりたいと思っていたということです。

ファスベンダーの映像はいくつか見ていますが、なんといってもいわゆるズボン役、男役の歌手です。最初は多分「こうもり」の奇人変人、大金持ちのロシア貴族オルロフスキーでした。こういう大人の役よりも、「ばらの騎士」のオクタヴィアンや「ヘンゼルとグレーテル」のヘンゼルのほうがぴったりだと思います。カラヤンの映画版「ラインの黄金」のフリッカ、ペテル・ヴァイグルのオペラ映画「ウェルテル」のシャルロッテ、同じ映像監督の「冬の旅」を歌う修道女姿など、映像で見た女性の役もとても魅力的です。


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コメント 6

TARO

一番上の写真は「ウェルテル」で、二番目の写真がジャニーヌとファスベンダーでしょうか。
ファスベンダー=フリッカってなんとなくイメージ湧きにくいんですけどねぇ。女性の役ではエボリ姫を聞きたいです。たしかミュンヘンでは歌ってたと思うんですが。
by TARO (2007-06-14 10:48) 

ななこ

ファスベンダーはいろいろ見たようでいざ考えたらオクタヴィアン、ヘンゼル、オルロフスキーくらいしか印象ないです。

やっぱり男の子っぽい役しか思い浮かばないですね。

フリッカは結婚の女神だから良くも悪くも女っぽさが欲しいのでファスベンダーは私としてはピンと来ない感じです。

私的にはファスベンダーはリート歌手かなと思います。
ブラームスなどもいいです^^
もちろん冬の旅も好きです。
by ななこ (2007-06-14 12:57) 

euridice

TAROさん
>一番上の写真は「ウェルテル」で、二番目の写真がジャニーヌとファスベンダーでしょうか。
その通りです。

>エボリ姫を
きいて、やっぱり見て、みたいです・・
by euridice (2007-06-14 19:48) 

euridice

ななこさん
>男の子っぽい役しか思い浮かばない
そう、とっても似合ってるからでしょう。
フォン・オッターなども、女の役だとそこはかとない違和感があったりします。
ファスベンダーは写真を載せたウェルテルのシャルロッテで、女性役でも個性的な美人で非常に魅力があるって思いました。
by euridice (2007-06-14 19:53) 

keyaki

TAROさん、
>女性の役ではエボリ姫を聞きたいです。たしかミュンヘンでは歌ってた

私もどこかから出て来るのを期待してますけど、1975年と1977年と歌っていますが、1977年のライブがどこかに存在するようです。もちろんライモンディと共演のものしか把握していませんが。
M.プライス、アラガル、ライモンディ、ファスベンダー、ブレンデルというキャストです。
by keyaki (2007-06-14 20:55) 

TARO

keyakiさん

魅力的なキャストですが、アラガルをのぞくとそのまま「フィガロの結婚」ですといっても通用しそうですね。
調べてみたらファスベンダーは80年にもミュンヘンでエボリ姫を歌ってて、そちらは出回ってるようなんですが、残念ながらネステレンコみたいです。
by TARO (2007-06-15 13:03) 

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