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トーマス・ロルフ・トゥルーヒット [オペラ]

サウンド・オブ・ミュージック プレミアム・エディションタイトルはアメリカ人テノールの名前です。
ご存知の方、いらっしゃいますか。

私は全然知りませんでしたが、ニーベルングの指環の絵を載せさせていただいたり、こちらにも時々コメントをくださったりしている、あやかしのとらさんからの情報です。

外見もなかなか、オペラ歌手としては相当良い部類。(ホームページ、こちらです。トップページの写真は、なんだかなぁ〜〜〜ですけど・・トリスタン役は絵になってます....)ジークムント@ワルキューレからの2曲だけですが、歌声も試聴できます。(HP、引っ越して、どうも工事中らしいです。トリスタン役の写真や歌声には至りません。略歴2007年10月記)

これだけなら、実演は当然ながら、映像を見たこともなければ、録音さえ聴いたことのない歌手を、わざわざ紹介しないのですが、あれ!まあ!という事実を発見しました。リンクした映画「サウンド・オブ・ミュージック」と関係があります。

トラップ大佐の長女リーズルのロルフという名のボーイフレンド。ナチスに傾倒して、逃亡する一家の追跡に同行、修道院の墓地で一家が隠れている場所を見つけてしまうというはらはらどきどきの場面がありました。相思相愛の幼い恋人同士が、トラップ邸の庭園の東屋の中で、雨宿り。 "Sixteen Going on Seventeen" を、踊りながら歌う場面も印象的でした。

なんとこのロルフ役、ダニエル(=ダン)・トゥルーヒットがこのテノール歌手のお父さんなのだそうです。そして、お父さんとお母さんが知り合ったのが、ザルツブルクでのこの映画の撮影。お母さんはザルツブルクのオーストリア人ですが、リーズル役のスタンドインだったのだということです。1966年に結婚、二人の間に、三人の息子があるそうです。アメリカでは珍しくもないですが、その後離婚。

こういう環境がオペラ歌手(経歴にはシンギング・アクターとあります)になろうと思ったきっかけ。アメリカはハリウッド生まれ、身長6フィート2インチ、体重200ポンド、金髪碧眼、大学では演劇と音楽を学び、ロックのドラマーで、空手の有段者、太極拳もする....

オペラ・デビューは1995年、レパートリーは幅広いようです。ワーグナーのテノール役が含まれています。最初のワーグナーは2002年、ヴァージニア・オペラで、ジークムント@ワルキューレ。次いで、エリック@さまよえるオランダ人。今後はこの方向で行くのでしょうか。アメリカを中心に活躍してきたみたいですが、2003年スポレート音楽祭に、ローエングリンで、ヨーロッパ・デビュー。その後、2004年、フランスで魔弾の射手、ジェノヴァでパルジファル。

スポレートでのローエングリンについて、ロンドン・サンデイ・テレグラフのミヒャエル・ケネディ氏は、往時のペーター・ホフマン以後、この役がこれほど優雅な声とフレージングで歌われるのを聴いたことがなかった、と評したそうです。 他にもやはりペーター・ホフマン以来の役にぴったりのタイプのテノール歌手という評も。

2002年、バージニア・オペラでのワルキューレでは、ジークリンデはジャニーヌ・アルトマイヤーで、写真を見る限り、オランダのブリュンヒルデ@ワルキューレに比べれば、段違いに美しく魅力的です。

右の写真は、アンソニー・ホプキンス主演の凄い映画「タイタス」のゴート族の女王(ジェシカ・ラング、左の写真)を思い出させられました....^^?

写真のジークムントはちょっとねぇ・・ですけど...^^; ジャニーヌ・アルトマイヤーは素敵だと思います。

それはともかく、このジークムントですが、キャリア的には、まだまだこれからか、このまま地方回りで終わるかというところでしょうか。試聴した印象も、お!魅力的!とはいかず、さてどちらへ?という感じ........ 健康と運に恵まれ、声と歌、そして演技もしっかり磨いて成長し、活躍してもらいたいです。


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ヴァラリン

へ~~っ、こんな人がいたんですか。
確かにアメリカ「だけ」を拠点にやってても、それなりに活躍できるんですよね。小さいオペラカンパニーがいくつもありますし。
トゥルーヒット氏が今までに歌ったことのあるオペラハウスの名前を眺めてみると、あくまでも想像ですが、私が「オネーギン」を観たクリーブランドと同クラス…と言う感じかな。

それにしても、向こうでも何回かオペラは観たけど、こういう感じの人には一度も巡り合えませんでしたよ(^^; 
知ってたら行ったのに~~残念。

ジークムントの録音のお相手は、ジャニーヌさまですね(^^
声だけ聴いてもすぐわかります~~仰る通り、こっちの写真の方が、遥かに美しいですね。
お若いジークムントを相手に、ワクワクした…のかも?^^;
by ヴァラリン (2006-05-23 09:24) 

TARO

驚きです。あのロルフの息子がオペラ歌手になってるとは。
ハリウッド生まれということは、父親の方は映画俳優を続けてたんでしょうかね。
お父さんは「本当にアメリカ人なの!?」と言いたくなるほど、ゲルマン系の青年役にぴったりの容姿でしたし、母親もオーストリア人だとワグナーのテノール役にはぴったりですね。すくなくとも容姿は。
by TARO (2006-05-23 12:28) 

euridice

ヴァラリン さん、残念でしたね・・・ アメリカにいる時知っていれば、舞台、見られたかもしれませんね。

TARO さん
やっぱり驚きですね・・
>父親の方
ネット情報によれば、舞台やテレビの仕事が主だったみたいです。サウンド・オブ・ミュージックの舞台で、トラップ大佐もやったり・・・ あの映画の後は海軍に入隊とか。そういえば、ベトナム戦争中ですし、義務兵役があったんですよね・・・

http://www.imdb.com/title/tt0059742/
by euridice (2006-05-23 21:40) 

Cecilia

"Sixteen Going on Seventeen" ・・・この歌大好きでした!
あのガラス張りの東屋、お食事の時のリーズルのドレス、憧れました。
ロルフの裏切りには驚きましたね~。

ロルフ役の息子さんがオペラ歌手に・・・、びっくりです。(環境からすれば当然なのでしょうけれど。)
by Cecilia (2008-02-16 20:41) 

euridice

Ceciliaさん
私もです^^;

>ロルフ役の息子さんが
こういうのがわかるって、なんとなく楽しいですね。
by euridice (2008-02-17 07:53) 

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