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出会いまで〜オペラへ(1) [PH]

子育ても一段落したころ、何かきっかけがあったのかどうか覚えていないのですが、突然、オペラというものも知りたいものだと思いました。レンタル・ビデオでの映画鑑賞にはまっていたこともあって、はじめてのオペラ全曲はレンタル・ビデオ、ゼッフィレッリ監督「ラ・トラヴィアータ/椿姫」(ヴェルディ作曲)、つづけて、「オテロ」(ヴェルディ作曲)、フランチェスコ・ロージ監督「カルメン」(ビゼー作曲) レンタル・ビデオのオペラはこれぐらいしかありませんでした。

映画としては、やっぱり「カルメン」が一番ですね。「椿姫」、アルフレート、大根って思いました。実は「歌手」って認識がなかったんです。正直、なんだ?!この下手な俳優・・・って・・で、調べまして、有名オペラ歌手と知り、恥・・と、内心大恐慌(というのはちょっと大げさですが)「オテロ」は、なんというかかなり退屈でした。とにかく、オペラへの興味は失いませんでした。それにしても、選んだわけではないんですが、テノールは全部ドミンゴだったんです・・・
  

この段階では、CDには全く手を出していません。オペラというものが、なかなかおもしろいと思ったわけですが、歌手には特に興味を持つことがありませんでした。この三つの映画版オペラで、一番魅力的だったのは、「カルメン」に登場する闘牛士、エスカミーリョでした。酒場に闘牛士がやってきて、有名な闘牛士の歌を歌って立ち去るまでの部分を繰り返したものです。音楽と歌と画面の一体感がすばらしいと感じました。俳優といっても違和感なかったです。これは普通に劇場映画として通用すると思います・・・

ちょうどそのころ、レーザーディスクというものが登場しており、安くはないけど、購入可能な価格だったので、レーザーディスクによるオペラ鑑賞に一直線にのめりこみました。

ごく初めごろ見たLDは、プッチーニ、ボエーム(コヴェントガーデン)蝶々夫人(カラヤン指揮、ポネル演出)、モーツァルト、フィガロの結婚(ベーム指揮、ポネル演出)というところだったと思います。

たまたまLDが店にあったということだと思います。白状すると、ボエームはおもしろいと思わなかったです。蝶々夫人は悔しいけど泣けました。学校の音楽の教科書にあった「ある晴れた日に」、その頃はどこがいいのさって感じだったんですけど、オペラの中で聴くと、何と言うか、蝶々さんの想いがひしひしと伝わって来ました・・・ フィガロの結婚、ケルビーノが出てくるところはすぐ気にいりましたけど、長いな〜〜とぼやきながら、頑張って最後まで行き着きました。
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コメント 4

ヴァラリン

ご紹介の映画の中で、観た事があるのは『椿姫』だけかな?オペラにハマったあとでの鑑賞でしたが、偶然にもレンタルビデオで借りてきましたよ!!それだけ、映画としても有名ですよね。
他もいずれ、見てみたいと思いながら数年が・・^^;

>選んだわけではないんですが、テノールは全部ドミンゴだったんです・・・

あはは^^;それだけ、よくお仕事をなさる・・ということでしょうか?^^;

edcさんも、聴き始めの頃はCDだけでの鑑賞はしていらっしゃらなかったんですね。私が前に書いた記事でも、映像でハマるか、CDでハマるか・・で、その後の鑑賞スタイルにも違いが出るかも・・って話題になりました。
私はやっぱり目で見て、わかりやすくないと、そして魅力的でなくっちゃね!・・という気持ちは、常に持っています(^^;
by ヴァラリン (2005-05-12 08:10) 

Lynn

懐かしい映像がたくさん。でも持っているのは『椿姫』だけ。フローラのパーティの場面、闘牛士の歌にあわせて踊るのが、ボリショイのマクシーモワとワシリーエフ。この数分のためだけにLD買いました。オペラとは関係ない話で失礼。
by Lynn (2005-05-12 09:01) 

keyaki

「カルメン」は映画としても一級品だとおもいます。
映画の撮影でヴィスコンティ監督の助手を務めたフランチェスコ・ロージと、ゼッフィレッリですが、やっぱりゼッフィレッリはオペラの舞台を映像化しただけというふになってしまいますね。
「椿姫」のドミンゴは、約束通り、若く見せるというのに努力が払われていて、それには成功してますね。一見、わかりませんもの。動くとすぐバレますけど。
「オテロ」はリッチャッレッリが美しい。
by keyaki (2005-05-12 15:28) 

なつ

思い出します。「カルメン」が次々と映画化された80年代<原作の著作権が切れたから、と聞いたこともありましが…。
私はまず、アントニオ・ガデス主演のフラメンコ版「カルメン」にはまり、名画座で「カルメン」二本立て見に行って、オペラ版に出会いました。
ネオレアリズモの手法で、オペラを映像化したという点でも、ロージは偉大ですね。
オペラ映画にドミンゴ、ライモンディの出演が多いというのは、フィルムでも充分に通用する演技力の持ち主、ということもあるのでしょう。

コヴェント・ガーデンの「ラ・ボエーム」、ちょっとぽっちゃりしていた若き日のシコフがロドルフォ歌っている舞台ですね!マルチェッロのトーマス・アレンも演技巧かった。
by なつ (2005-05-12 23:34) 

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