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サロメ&ベーレンス [オペラ]

私にとってヒルデガルド・ベーレンスと言えば、第一に、バーンスタイン指揮の「トリスタンとイゾルデ」のイゾルデ、そして、カラヤン指揮の「サロメ」でしょうか。ベーレンスの国際的オペラ歌手としてのキャリアが「爆発」したのが、このサロメだということです。例のごとく、ザルツブルク音楽祭関連の録音(1979)です。音楽祭の舞台、サロメの踊りの場面は、ダンサーが踊ったのだそうですが、観客はカーテンコールで二人並んで登場してはじめてそのことに気がつき、拍手喝采だったという話です。ベーレンスは自分で踊る準備もちゃんとしてあったのだけど、カラヤンの意向でダンサーと入れ替わることになったとか。この時の観客がある意味うらやましいです。
生の舞台、私としては、けっこう縁があって新国立劇場の公演に2度、新日本フィルの定期演奏会に1度行きました。それなりという印象で、残念ながら映像や録音を超える感動というわけにはいきませんでした。

このオペラの中で、はじめに気に入ったのは、七つのベールの踊りの音楽です。それから、サロメが恍惚状態の絶叫?!も好きですけど、ヨカナーンやナザレ人などがキリストについて語る美しい旋律、この旋律線がはっきりと聞こえてこないとがっかりします。音楽と歌手の動きが一番一致して気持ちいいのが、ベルリン・ドイツ・オペラの映像です。

シュトラウス:歌劇「サロメ」全曲録音
ザルツブルク音楽祭関連の録音

カラヤン指揮 ウイーン・フィル1979年   EMI
サロメ:ヒルデガルド・ベーレンス
ヨカナーン:ホセ・ファン・ダム
ヘロデ:カール・ワルター・ベーム
ヘロディアス:アグネス・バルツァ
ナラボート:ヴィエスワフ・オフマン
小姓:ヘデヤ・アンゲルボ
ユダヤ人:ハインツ・ツェドニク、ゲルハルト・ウンガー、エーリッヒ・クンツ
兵士:クルト・リドル

*メトのデータベースもチェックしてみました。1976年10月1日ガラ・コンサート(Dich teure Halle〜タンホイザー)の後、15日にプッチーニ「外套」ジョルジェッタでメト・デビュー、その後、フィデリオ、イドメネオ(エレットラDVD)、ワルキューレ(ジークリンデ)、トリスタンとイゾルデ、ドン・ジョヴァンニ(ドンナ・アンナ)、ヴォッツェック(マリー)、トスカ(DVD)、カヴァレリア(サントゥッツァ)、ワルキューレ、ジークフリート、神々の黄昏(ブリュンヒルデ DVD)、サロメ、エレクトラ、オランダ人(ゼンタ)。P.ホフマンとの共演はワルキューレ(ブリュンヒルデ)


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コメント 2

TARO

ベーレンスの「サロメ」は昔、ミュンヘンで聞いたことがあります。
残念ながらそのときは他の条件も良くなくて(特に指揮者。演出も変だった)、彼女もいまいちの調子でした。
自分で踊ってましたが。

カラヤンとの「エレクトラ」が実現しなかったのが、残念です。
by TARO (2005-03-17 23:42) 

euridice

あら、それは残念でしたけど、うらやましいことです!!
by euridice (2005-03-18 08:24) 

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