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オテロ ポーランド歌劇場来日 [劇場通い]

ポーランド国立歌劇場2003.1 東京文化会館4階左/NHKホール2階3列正面
オテロ:ホセ・クーラ
デスデモーナ:タマール・イヴェーリ

ヤーゴ:アダム・クルシェフスキ
カッシオ:リシャード・ミンケヴィッツ

白、黒のモノトーンの地味な舞台が効果的で、演出も前衛的とか斬新という部類に
入るのでしょうか。演劇的緊張感の高いものでした。

クーラは外見も、そのままオテロですね。「トスカ」の時もそう思いましたが、
静、動とも、舞台俳優として様になる人です。
無理して作った押し付けがましいところがないのが、よかったです。

カッシオが印象的でした。この役、物語の進行における重要人物ですが、たいてい影が薄いで
す。
しかし、今回の演出では、目立ってました。軽佻浮薄、お人よし、頭の回転が鈍いが、
虚栄心だけは強い良家の子息という雰囲気がしっかり演出されいたと思います。
イヤーゴはちょっと弱いと思いました。歌手が演劇的に演出家に応えきれなかったのではないかと感じました。

席がよくなかったのが残念です。できれば、もう一度いい席で鑑賞したいです。
何度も見たくなる上演でした。

余談ですけど、ヴェルディって、この間のトロヴァトーレでも感じましたが、場面転換が多いです。
それで、細切れって印象になります。映像ではそういうことは感じませんけど。

ついでに、トゥーランドット。こちらは、エヴァ・マルトンの「氷の姫君」がお目当てでしたが、 とにかく生で彼女を見、聴くことができて、その点では大満足でした。 やはりその存在感も、表現性もすばらしかったです。そして十二分に美しかったです! (2003.1.13記)

オテロはもう一度NHKホール、前より格段にいい2階正面で観ました。生の舞台ですから、微妙に違うところなどもあり、
また新たに楽しめました。

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